日本最大級のスポーツサイクル専門店!入門者にも丁寧に接客いたします!
2025/04/15 07:30
上野本館スタッフ前田です。
2年前に購入して以来、旧型のロードコンポで乗っていたグラベルロード「NINER / RLT9 RDO」ですが、以前から計画していたフロントシングル化をようやく行うことができました。
これがカスタム前の状態。2012年発売の9000系デュラエースをメインに、ブレーキはグロータックの機械式ディスク「EQUAL」を使用して組まれていました。
これが今回のカスタムによってこんな感じになりました!
メインコンポをGRXに交換、FDを外してクランク・チェーンリング・スプロケットを変更することで、よりグラベルライド向きなフロントシングル仕様のバイクとして生まれ変わりました。
GRX化によってあまり重量を増やしたくなかったので、クランクはロードバイクカスタムでも人気が高い軽量カーボンクランク「ROTOR / ALDHU CARBON」を使用。
クランクシャフト長はオフセットされていない通常のロード用のものを選びましたが、チェーンラインは特に問題なさそうです。
段差でクランク打ちするのが心配だったので、MTBでよく使われている、クランク先端を保護するクランクプロテクターを装着しておきました。
フロント50-34T、リア11-28Tのギア構成がフロント42T、リア11-46Tに変化。
軽く走ってみた感想としては……やはり使用できるギア数が半減しているのでどうしても1段毎の重さの変化が大きくなってしまい、ロードバイクでやるような、ケイデンスを一定に維持して細やかなスピード調整を行うような走り方は難しくなっています。ロードメインで乗ってきた人は、この変速の感覚に慣れるまで時間が掛かるかもしれませんが、ソロで気軽に走るタイプの乗り方であれば問題になることはないと思います。
逆に1を下回るような極端に軽いギア比で走れるのは大きなメリット。街乗りでは軽すぎてまず使いませんが、山登りの時は(スピードを気にしなければ)車重の軽いロードバイクよりも楽に登れるかもしれません。
また、バンド取付式のFDを外したため、シートチューブ付近の外観が非常にクリーンに。地味に嬉しい所では、FD取付バンドを避けるためにボトルケージ固定ボルトに入れていたスペーサーも除外できました。フレームバッグを取り付けるスペースを確保するため、ボトルケージの取付位置はできるだけ下げておきたいところです。
チェーン落ち対策として、FDバンドを残したまま、チェーンキャッチャーを取り付けることも考えましたが、ナローワイドのチェーンリングにしっかりとチェーンが噛み合っているため、今のところチェーン落ちの心配はなさそうです。
完全にロード用として作られた9000系デュラエースのレバーから、グラベル用に開発されたGRXレバーになり、形状が大きく変わりました。レバーが幅広になり、指が掛かりやすくなったことによりブレーキ時の操作感がかなり向上しています。
機械式ディスクブレーキのEQUALから油圧式になりました。EQUALは機械式としてはかなり制動力が高く、ブレーキ自体にそれほど不満はなかったのですが、やはり油圧式の方が一段階上の制動力、コントロール性を有していると感じました。
ワイヤーの伸びやパッドの摩耗によるクリアランスの変化もなくなり、日頃のメンテナンスも楽に。
あと地味な変化ですが、EQUALでは使えなかったフィン付きのブレーキパッドが使えるようになりました。
FDがなくなったことで、ハンドル周りを通るケーブル類も3本に。1本減っただけですが随分スッキリしたような印象を受けます。ちなみに今回アクセントとして、シフトケーブルを日泉ケーブルのクリアーレッドにしてみました。日泉はケーブルとしての品質が高いだけでなく発色も非常に綺麗で、わずかな投資額でバイクの印象を大きく変えることができるため、オススメのカスタムとなります。
気温も上昇しはじめ、スポーツバイクシーズン到来といった時期になりました。風を切って走るロードバイクも良いですが、ボリュームのあるタイヤで快適に走ることができ、キャンプツーリングなど幅広い使い方もできる「グラベルロード」もオススメです。上野本館は社内でもグラベルロードの在庫数の多いお店となっていますので、ご検討中の方は是非お越しになってみてください。
また今回の私のように、同じ自転車でもパーツ次第で全く違った使用感が得られるのがスポーツバイクの面白いところ。すでにお持ちの方にはカスタムのご相談もさせていただきますので、お気軽にどうぞ!