【JAMIS】試乗インプレ！遊びがいのあるクロスバイクです！【SEQUEL S2】
by: 石川

JAMISといえばアドベンチャーロードのRENEGADEが有名ですが、RENEGADEで培われたノウハウを活かしたクロスバイクがあるのはご存知でしょうか？　

RENEGADEはアドベンチャーロードという名にふさわしく、未舗装路を走破するために太いタイヤを装着し、またロードバイクのように長距離ライドを走ることも出来ます。そしてクロモリフレームの頑丈さとしなやかさがあり、フレームにはダボ穴が随所に開けられフェンダーやキャリアなどを取り付けてツーリングバイクとしても使うことが出来ます。
そんなアドベンチャーバイクを都市部にもなじむように作られたのが今回ご紹介するSEQUEL です。

1 JAMIS SEQUEL S2
2 試乗インプレ

JAMIS SEQUEL S2

フレームにはレイノルズ520パイプを使用し、フォークもクロモリ。コンポーネントは最新のSHIMANO CUES 10Sを採用し、フロントシングル仕様で街乗りからアドベンチャーまで多用途に乗ることが出来ます。タイヤサイズは650B×47と、通常のクロスバイクとは異なるものを履いています。そのおかげでより安定感が増し、エアボリュームも多いので乗り心地も良くなります。

試乗インプレ

今回スタッフ試乗会にて実際に試乗させていただける機会をいただきましたので、乗ってみたインプレッションをお伝えできればと思います。
私が試乗させていただいたのはSEQUEL S2 のサイズが15インチのものです。私の身長に対して小さいものでしたがそれでも十分魅力を感じることはできましたのでお伝えしていきたいと思います。

ハンドルバーが長い

まず跨って感じたのはハンドルバーの長さです。15インチのサイズで680㎜のハンドルバーが付いていますので通常のクロスバイクよりも長めです。大きいサイズ（21/23）では700㎜のものが付いてきますのでMTB並みですね。なので非常にハンドリングにも安定感があり街乗りでも安心感がありますが、ちょっと冒険してグラベルなどを走るときにも安定した走行が出来るかと思います。

650B×47のタイヤは思ったよりも軽快

個人的に一番気になっていたのは650Bのタイヤ。通常のクロスバイクはロードバイクと同じ700Ｃのタイヤを装着していることが一般的ですが650Bはそれよりもホイールの径が小さいサイズ。そして650B×47は太さもある。一体どんな乗り心地何だろうとずっと気になっていました。太さが増す分転がり抵抗が増えるため、もっさりとした感じなのかと勝手に予想しておりましたが、いざ乗ってみると非常に軽やかで速度が出しにくいと感じることはなかったです。

ホイール径は確かに700Ｃのものより小さくなりますが、太さがありエアボリュームが確保できていることにより外径では700Ｃと変わらない為、速度を維持しにくいわけでもなく、また装着されているタイヤもWTBのByway というグラベルタイヤで、これはサイドにはノブがありますがセンターはスリックになっており、舗装路での走行もスムーズに走れるよう作られています。舗装路は軽快に、未舗装路ではサイドのノブが効いてくれるので、SEQUEL の用途にマッチしたタイヤであると思います。普段は舗装路を走るけどたまには林道やグラベルなどに突っ込んでいきたい、そんなわがままを叶えてくれます。

また最近クロスバイクをお買い求めになるお客様から、タイヤの太いクロスバイクが欲しいという声をよくいただきます。細いタイヤだと段差が怖い、パンクしやすいのではないかと心配なさる方が多いです。そういったお客さまにも是非SEQUEL を勧めたいです。

レイノルズ520の滑らかな乗り心地

フレームはレイノルズ520でフォークもクロモリなので、漕ぎ出しや加速の具合も柔らかく感じました。タイヤが太いということも影響しているとは思いますが、手に伝わってくる振動もマイルドで、楽に漕いで行ける印象です。ガンガン速度を上げて乗るというよりは気楽に、気負わず乗れるバイクです。

ディスクブレーキにスルーアクスル

ブレーキ周りはテクトロ製の油圧ブレーキを使用。制動力の高さはアドベンチャーライドの心強い味方です。もちろん街乗りでも軽いタッチでしっかり止まってくれるので安心安全です。またスルーアクスルによりホイールを固定しているので剛性が高く、ねじれがおきづらいです。ホイール周りがしっかりしているので、フレームがしなやかでも乗り心地がふにゃふにゃしないのはスルーアクスルのおかげかもしれません。

JAMISのこだわりが光るSSD

SSDとはSize Specific Designの頭文字をとったもので、サイズによってジオメトリを細かく変更し、異なるサイズでも同じ乗り味にするというもの。それってどのメーカーでもやっていることでは？　と思う方もいるかもしれないが、JAMISの場合はより細かく変更しています。トップチューブやヘッドチューブなど前三角形だけではなく、リア三角形も細かく調整し、チェーンステー長やBBドロップにまで変更を加えています。またフレームを構成するパイプの厚みまでサイズによって変更するこだわりよう。これにより剛性や乗り心地をより同じにしています。

総評

快適な乗り心地としっかりとした剛性を持つ足回りでアドベンチャーバイクの名にふさわしい一台だと感じました。太いタイヤも想像よりも軽やかで乗っていて楽しいバイクです。こだわりぬかれたフレーム設計とパーツ類は所有欲も満たしてくれることでしょう。
街乗りも遠出も一台でこなしたい！　色々なところに行ってみたいと考えている方にはピッタリのバイクです。豊富なダボ穴も含めてカスタマイズしがいもあり、どんな風にいじろうかワクワクさせてくれます。もちろんそのまま乗ってもあり。自由度の高いバイクだと感じました。

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