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Y’s Road宇都宮店の恒川です。
今回はGORE-TEXとは異なるアプローチで快適性を追求した新素材、Polartecの“AIRCORE™”についてご紹介します。

Polartec AIRCORE™　

簡単にどんな素材なのか

AIRCORE™とは

ポーラテックが作った「めちゃくちゃムレにくい」素材です。
ナノレベルの極細メンブレンを使い、空気が通るのに、風は通さないのが特徴で汗をすぐ外に逃がすので、速乾性と快適さが高い。
耐水圧は約5,000mmで、小雨や普通の雨なら問題なし。ただし、「完全防水」ではない。

GORE-TEXとは

微細孔を持つ膜で、水は通さず、汗の蒸気だけ通す高性能素材。
激しい雨でも浸水しにくい“完全防水”に近い性能が魅力でアウトドア製品でよく使われます。
ただし、外側の「撥水コーティング」が弱ると、透湿性能が下がることがある。

もっと説明すると

AIRCORE™

AIRCORE™は、ポーラテック（Polartec）が開発した、極めて高い透気性を備える先端的なラミネート素材です。ナノファイバーメンブレンと空気透過性技術を組み合わせることで、汗の蒸発を効率よく促進し、身体内部の湿気を素早く外へ逃がす構造となっています。その結果、長時間の運動においても優れた速乾性と快適性を維持できます。また、防風性と一定の耐水性を兼ね備えており、風や軽度の降雨から身体を守りつつ、内部の蒸れを極力抑える設計です。水圧耐性はおよそ5,000mm程度で、通常の雨であれば十分に対応できますが、完全防水素材とは区別されることがあります。

GORE-TEX

一方、GORE-TEXは膨張ポリテトラフルオロエチレン（ePTFE）を膜状に加工し、1平方センチメートルあたり約140万個の微細孔を備えた防水透湿素材です。水滴を通さず、汗の水蒸気のみを外へ逃がす構造により、高い防水性と透湿性を両立しています。激しい雨天でも水が浸透しにくく、アウトドア装備に広く採用されている素材です。ただし、防水性は膜の特性に依存し、外側のはっ水性はコーティング（DWR処理）の状態によって性能が左右される点に注意が必要です。

比較表

 スポーツ用途での印象

ロードバイクのように発汗量が多く、動き続けるスポーツでは、
「ムレにくさ」「軽さ」「動きやすさ」が快適性に直結します。

その点でAIRCORE™は、ライド中の蒸れを抑える性能が高く、非常に快適でした。
一方で、悪天候に強い信頼性を求めるなら、GORE-TEXは非常に優れています。

まとめ

• 快適性・軽さ・動きやすさを重視するなら → AIRCORE™

• 雨天での安定した防水性を求めるなら → GORE-TEX

どちらが良い・悪いというよりも、
「シーンに合わせて選ぶことで、それぞれの素材の良さが最大限活きる」
というのが今回の結論です。

ロードバイクのように常に身体が動き、発汗量も多いスポーツでは、AIRCORE™の快適性が特に魅力的だと感じました。