【旅日記】強行ツーリング思い出話 北海道編
by: 長山靖

 

 

 

こんにちは。横浜店の長山です。

 

 

 

 

今のご時世、遠乗りやツーリングに出かけられない！

ならせめて、旅レポートで少しでも旅気分を！

と思い立ち、あれこれ書いてみることにしました。

今回は、4年前にアップしていた記事を

掘り起こして再掲載してみます。

 

 

 

 

 

2000年8月、大学サイクリングサークルの北海道合宿がありました。

参加しようと思い、アルバイト先の店長に話をしました。

そうしたら、そんな休みはやれん！と、取り合ってくれませんでした。

機嫌の良さそうな時に再度説得を試みるも、まったく取りつく島無し。

とうとう、休みはもらえませんでした。

 

 

合宿へ飛び立つ仲間たちを、羽田空港へ見送りに行きました。

楽しそうに旅立っていく皆を見届けて、一人取り残されました。

やり場のない悔しさと悲しみがこみ上げてきました。

 

 

 

でも、ただ打ちのめされて終わりはしませんでした。

合宿期間の中ほどに、一日だけ、休みがありました。

その翌日のアルバイトは、夕方からでした。

 

 

 

これ、行けるんじゃね！？

 

 

 

と思い立ち、トントン拍子で決めて輪行して

羽田から中標津空港へ飛びました。

 

この日、合宿の皆はキャンプ旅の中休みで、

摩周湖YH（ユースホステル）に投宿。

そこを拠点に自由行動していました。

 

空港から、早く皆と合流したくて、約50km、

摩周湖YH方面へがむしゃらに突っ走りました。

 

 

YHに着いたら、皆、自由行動で出かけていたので、

じゃあ自分も自由行動だと考え、山の上の

摩周湖展望台を目指しました。

峠ばりの山道を登りきると、

眼下に摩周湖が広がっていました。

 

「霧の摩周湖」が晴れることは珍しいようで、

そこで出会ったママチャリの旅人に

 

「初めての摩周湖で晴れたら出世しない」

 

「知人に、三度摩周湖に来て三度とも晴れだった人が

いるが、いまだに定職に就いていない」

 

と力説されました。

 

そんな彼の、摩周湖展望台へ向かって

ママチャリで蛇行しながら

登っている姿が印象的でした。

 

 

 

夕方、ユースホステルで仲間たちと合流、そのまま宴会へ。

 

「本当に来やがった！アホだ！」

 

と、皆からいじられ、嬉しく思いました。

 

食材が足りないので、最寄りのコンビニまで

片道3km弱、私含む有志4人で買い出しに走りました。

霧がかる真っ暗な夜道、神秘的で、

会話しながら実に楽しいサイクリングでした。

 

 

心置きなく宴会を堪能し、夜更かしして、いつしか就寝。

 

 

 

翌朝5時頃、皆が熟睡しているうちにコソッと

ユースホステルを抜け出しました。

 

後から聞いた話だと

 

「アイツがいなくなってる！」

 

と皆の話題になったそうです。

 

 

最寄りの摩周駅まで走り、輪行。

釧路へ出て、釧路空港の一便で羽田へ。

昼頃帰宅、身支度して、出勤しました。

 

 

 

こうして、一日半のフリータイムを活用して

北海道合宿に「部分参加」を果たしたのでした。

 

 

参加は100、不参加は0ですが、

部分参加のおかげで0では無くなりました。

100は取れなかったとしても、0では無い、

ということは思いのほか大きな収穫でした。

 

 

当時、何でアルバイトの立場で

合宿なのに休みをもらえないんだ、

とも思いましたが、今では燦然と輝く、

私のツーリングの金字塔の一つとなっています。

 

 

 

・・・こんな調子の記事を、中島みゆきのアルバムを

聴いているうちに書いてみたくなり、書いてしまいました（苦笑）

（中島みゆき さんは北海道ご出身なんですね～）