日本最大級のスポーツサイクル専門店!神奈川県最大級ブランドパワーショップ!
2024/12/08 18:36
横浜ワールドポーターズ店松野です。
簡単なのに実は難しい、ネジを締めるという動作。
緩すぎるとすぐに外れてしまったりパーツが上手く固定できませんし、締めすぎるとパーツやフレームが壊れてしまいますしかえって緩みやすくなることも。
正確に固定するための手段の一つであるトルクレンチ、カーボン以外のパーツでも必要なので一つ持っておきませんか!?
販売価格:¥9,900(税込)
測定可能トルク:2~24Nm
付属ビット:3~10mm、ロング5mm、T20、T25、T30
既定のトルクに達すると首の部分が「カチ」っと折れる事で知らせてくれるプリセット型のトルクレンチです。ホームメカニック向けにお求めやすい価格設定で、スポーツバイクで必要なほとんどのビットが付属します。
目盛りは2Nm刻みです。バーニヤ目盛りは無いので少しアバウトになりますが、おおよそ1Nm刻みで設定できそうですね。
トルク管理が必要なのは軽量なカーボンパーツだけ、なんて思っていませんか…!?
カーボンのパーツは締めすぎると壊れてしまうというイメージばかり先行してしまい、アルミのパーツなら手の感覚で何となく…と言う方も多いかもしれません。しかし!壊れないなら強く締めていいという訳ではありません。締めすぎてしまうとボルトが伸びたり座面が陥没するので、強く締めたはずなのに緩みが発生することもあります。
クランクやステム、ブレーキローターなど同じ面に複数のボルトがある場合は均等なトルクで締めつけないといけません。
たまに手のトルク感覚(通称”手ルク”)に絶対の自信を持っている方もいます。確かにボルトが締る感触を覚えておくことはとても重要なのですが、実際の所人間の感覚というのは非常にあいまいです。お腹が空いてイライラしていたら普段より強く締めてしまうかもしれません(笑)トルクレンチと言えど完璧ではありませんが、人間の感覚よりはずっと正確です。
また、手の感覚で締めるにしても「5Nmがどれぐらいの感覚か」と言った正確な基準がないとわかるはずがありませんよね。なのでご自身でメンテナンスをする方は持っておくといいですよ!!
とりあえずトルクレンチで締めておけばなんでもOK、なんてことは当然ありません。正しい状態で正しい使い方をする必要があります。
首折れタイプでよくありがちな間違いは「カチッ、カチッ」と2回連続で締め付けてしまう事。何回もカチカチと使用するとしっかり締まった感じがしますが、実は締めすぎてしまうのでNGです。これは知らない人も多く、ショート動画で流れてくる海外のショップの組み立て動画でも高確率で間違った使い方をしています…。
カチっと鳴った後も力をかけると当然ボルトが締りすぎてしまいます。すぐに手を止めましょう。ちなみにボルトを緩めるために使用してはいけません。
また、ボルトや固定部分の状態もしっかり確認しましょう!
例えばボルトにグリスや汚れが付いていると同じトルクで締めつけてもパーツにかかる力(ボルトの軸力)が変動します。何も塗らない前提でトルクが指定されているボルトにグリスを塗ると締めすぎてしまう事も。何でもかんでもボルトにグリスを塗るのは実はNGなんです。
あとは摩擦を利用して固定する部分にグリスが付いていると正しく固定できなくなります。
よくあるのはカーボン製のコラムとステムの間。すぐ真下にあるヘッドベアリングに塗られたグリスが付いてしまうと、指定トルクで締めつけても簡単に動いてしまいます。カーボンに悪影響の無いケミカルを使用して脱脂しましょう。
カーボンパーツの固定力を上げるため、硬い粒子が含まれた専用のペーストが効果的なのですが…
これも「とにかく何でもかんでも塗ればOK!」なんて事はありません。組み合わせるアルミパーツの表面(アルマイト)に細かい傷が入り腐食しやすくなる他、油分がカーボンの母材である樹脂に与える影響を気にして何も塗らないように指定しているメーカーやパーツなども一部であります。カーボンコラムは基本的に脱脂のみでOKだったりします。
「そんな細かい事分からん!!!」と思ってしまうかもしれませんが、どんな状態でどれぐらい締め付ければいいかを調べて判断するのもご自身でメンテナンスをする際に必要な技術力です。分からない場合はお店にお任せください。
トルクレンチは精密な機械です。うっかり床に落として衝撃を与えると狂ってしまう事も。当たり前ですがハンマー代わりに何かをたたくなんてもってのほかです。
また、使い終わったら必ず目盛りをゼロに戻しましょう。内部のスプリングが圧縮されたままになると狂いが出やすくなります。
「なんか思ったよりめんどくさいかも…」と思ったら愛車の整備はぜひお店にお任せください!
ただいま修理・メンテナンス・点検などのご依頼を非常に多くいただいております。
出来るだけ多くのお客様をご対応させていただくため、緊急性のある作業
(チューブ交換、シフト調整、ブレーキシュー交換、インナーワイヤー交換など)
を優先的にご対応させて頂いております。
作業内容によってはしばらく先のご予約となる場合がございます。
ご不便ご迷惑おかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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