【ホイール】軽さより”硬さ”で走るホイール！Fulcrum RACING 3 DB再入荷しました！！【剛性】
by: 松野

横浜ワールドポーターズ店松野です。

完成車からのアップグレードにオススメなホイール再入荷しました！

FULCRUM RACING 3 DB

メーカー希望小売価格:￥134,200(税込)
⇩⇩⇩Y’s ROAD 価格⇩⇩⇩
販売価格:￥120,780(税込)

総重量よりも剛性！

ホイールの性能においてわかりやすいのは｢前後で○○g｣などと言った総重量ですよね。数字で比較できるので初めてのホイール交換であれば少しでも軽い物を選んでしまいたくなります。

そういう観点で見てしまうとこのホイールは公称重量は1,660g。アルミリムのディスクブレーキホイールであれば軽量な物であれば1400g台なんて物もあるので、少々重たい部類です。
しかし、ホイールの性能は総重量が全てではありません！むしろ総重量とはあくまで目安でしかなく、ただ軽いだけではなく剛性(≒硬さ)もホイールには必要なんです！

じゃあホイールの剛性を高めようと思うととても重要なのはフランジ幅です。

あまりにも長くなるので割愛しますが、フランジ幅が広くなれば横向きの剛性が高くなりますが、左右のスポークのテンションのバランスが悪くなってしまいます。なのでフランジを広げつつ左右のテンションのバランスが良くなるように工夫されているんです。

まずは2:1スポークパターン。スポークテンションが高い側のスポークが2本に対して低い側のスポークを1本になる様に設計しています。こうする事でスポーク一本あたりにかかるテンションをなるべく均一化。

分かりやすい様に色を付けましたが、青いスポークが14本で赤いスポークが7本。2:1になっていますね。

それだけではなくオフセットリムを採用しています。通常のリムと比べると少々重量が重たくなるのですが、リムの頂点が左右にずれたような形状になっています。

赤いロゴシールを見るとリムの壁の角度が左右で異なっているのがなんとなくわかると思います。

更には極端なハイローフランジになっています。フランジが大きい側はリムに対してのスポークの角度が浅くなるのでこれもテンション差を補正してくれます。

余談ですがこのフランジのサイズを良い感じに設計しているので、フロント左とリア右のスポーク長さは同じになっています。補修部品の管理も楽ですね。

最後に、実は左右のスポークの太さも異なっており、写真では非常にわかりにくいのですが少スポーク側がわずかに太くなっています。

実はこれはスポークの左右差の補正に関しては逆効果なのですが、2:1やオフセットリムという大きすぎる効果を調整し、ちょうどバランスが取れるような設計だったりするらしいです。

細かい所の設計も◎

もちろん軽量化を全く気にしていないなんてことはありません！最も外周部であるリムはほんの少しの軽量化が大きな効果を生みます。スポークに引っ張られていない中間部分を両サイドから切削する事で軽くしながらも空力性能を確保。

ブレーキローターはセンターロックタイプが使用できるのですが、AFSという独自規格になっています。

本家のセンターロックとは異なり、AFSはブレーキローターを”ナット”で固定します。ハブ内部に入り込むボルト形状である通常のロックリングを使用するよりもベアリングの幅をギリギリまで広く設計できるというメリットがあります。

最後にリム幅は19mmです。カーボンリムでは23mmなど超ワイドなホイールが増えてきたのですが、アルミ製でワイドすぎるリムでは重たくなりすぎてしまいます。更に最近の25Cや28Cタイヤは19mmリムに取り付ける前提で設計されているのでわかりやすいですね。

もちろんチューブレスやチューブレスレディーに対応しています！テープが不要なのは嬉しいポイントです。