【新製品】Fulcrumからセカンドモデルの”2-Wave”発売！SONIQ CARBON試してみました！【Fulcrum】
by: 松野望士

横浜ワールドポーターズ店松野です。

実はFulcrumの新型ホイールを発表前に暫くお借りしていました！！

1 Fulcrum SONIQ CARBON

Fulcrum SONIQ CARBON

メーカー希望小売価格:￥293,700
⇩⇩⇩Y’s ROAD 価格 10％OFF！！！⇩⇩⇩
販売価格:￥264,330(税込)

不整地を走るグラベルと舗装路を走るロードの間を埋めるオールロードカテゴリーのホイールです。Flcrum初のウェーブデザインを採用したSHARQに次ぐセカンドモデルがこちらのSONIQ CARBONです！

お求めやすいオールロードモデル

横風への安定や応力の緩和による軽量化の効果があるウェーブデザイン。トップグレードのSHARQと同じ軽量のリムながら、カーボン素材やスポーク、ハブを変更することで大幅にお求めやすい価格設定を実現したモデルです！

リムハイトは42mmから47mmの間で回転方向に非対称な形状で変化します。ペイントの上からデカールを貼っていないので仕上げの高級感も◎。

SHARQではハイエンドなFF100カーボンを使用していたのですがこちらはFF80カーボンを使用することでお求めやすい価格を実現しています。

スポークは鋭いA3ROではなくオーソドックスなラウンド形状です。もちろん回り止めのつぶし加工がされているのでメンテナンス性も◎。

ハブはWINDシリーズなどと同じに見えますね。カップ&コーンではなくカートリッジベアリングを採用しています。
ハブの形状が異なる為、スポークパターンもSHARQとはすこし異なっています。

個人的にFulcrumのカートリッジベアリングタイプのハブは好きです。ホイールの総重量という誰にでも分かりやすい数値を犠牲にしてでも大きなベアリングで耐久性を確保。更に独自のAFSシステムは限界までベアリングを外側に配置出来ます。

SHARQとの重量さはトータルで150gとなっています。150gの内訳の中でもハブの重量増はほとんど悪影響が無いはず。

ベアリングの位置やサイズは軽さをアピールしているメーカーのフロントハブを見比べると違いが分かるはず。

更に追加のダストシールも備えていますので大幅に耐水性UP。ブレーキローターからの熱が伝わり軟化したグリスが流れてくる、なんてトラブルも防げそうな気がします。

指でシャフトを回転させるとすこし抵抗を感じるのですが、自転車はスピードの割りに車輪が大きい乗り物です。ハブの回転数はかなり低いためベアリングの抵抗は実走してもなかなか体感しにくい部分なので問題なしです。

更にベアリングの予圧(プリロード)も調整できます。意外と気にしていない方も多いのですが、スルーアクスルを規定トルクで締め付けるとハブシャフトにものすごい力がかかります。

具体的にはトルク係数(ネジの潤滑や汚れ、ピッチで変わります)でも変動しますが、φ12mmのスルーアクスルを10Nmで締め付けると350~550kgfの力(軸力)がかかります。ハブの構造によっては内部のシャフトやスリーブが圧縮されることでガタが出たり渋くなる事が有ります。当然その状態で使用するとベアリングが早期に傷んでしまう事も…。このハブなら大きくてワイドに配置されたベアリングを適正な状態で使えるので長持ちしてくれます！

乗ってみた！

と、いう訳で松野のSuperSix EVOに取り付けて乗ってみました。タイヤはPIRELLI P ZERO RACE RSの30Cですが実測で34mm程度。SuperSix EVOは本来30mmまでなのですが問題ないレベルでした。ちなみにTLRではなくTPUチューブでクリンチャー仕様になっています。

本来は未舗装路も走れるオールロード系なのですが今回は完全にロード用として使用しました。｢オールロードなんだから重たくてもっさりしてるんでしょ？」という先入観がありましたが、ゼロ加速や登りでは全く気になりませんでした！ハイエンドで軽量なレース向けのホイールと比較をしてしまうと違うのかもしれませんが、ワイドタイヤを履かせられるエンデュランスロードにも良さそうです。

1週間近く乗ってみたのですが、オールロード用というのを完全に忘れて気持ち良く乗ってしまいました(笑)

違いを感じたのはハンドリングとブレーキの効き。どちらも普段よりもタイヤ外径が大きくなったことに起因するのだと思います。
まずハンドリングは明らかに安定方向へ。タイヤ外径が大きくなったので当然ですが、フレームが想定しているよりも大きいためトレイルが増えたからかもしれませんね。ロングライドなどでゆったり走る分にはむしろメリットです。

あとブレーキの効きが良くなりました。効きの立ち上がりが良くなったと言った方が正しいかもしれません。

同じローター径でタイヤ外径が大きくなったので効かなくなる(レバーを強く握る必要がある)と思っていたのですが、ブレーキへの負担が大きくなった分ローターの温度が速やかに上昇して効きが良くなった…のかもしれません。