【貧脚いんぷれっしょん!】デローザでは貴重な完成車、次世代を担うNICKの走りとは?【スタッフ勉強会・DE ROSA編】
by: その他

 

 

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あけましておめでとうございます。

前回のSKで散々な結果に終わった井手です、こんにちは。

 

【貧脚いんぷれっしょん!】とは文字通り、脚のない四十路のおっさんが

実際に乗ってみて感じたことを主観100%で書き留めたものです。

客観性や科学的な分析、普遍性はまったく期待できないことをあらかじめご了承ください。

 

 

見た目のかっこよさから今デローザを買うならSKだ!!と思っていたので落胆もひとしおでした。

「お前のような貧脚とプロ選手がおんなじマシンに乗れるわけないだろ?」

エエ、ソノトオリデゴザイマス。

少なくとも5段階評価で体育の成績が4以上の方、乗ってみませんか?

世界が変わります。

 

 

 

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というわけで、次はデローザの中ではエントリーグレードになるNICKに試乗!!

嘉悦さんと違って、ホイールは換えずそのままシマノのWH-RS11でGo!!

 

 

 

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一踏み目からわかるSKとの違い。

SKが高剛性からタメなしに加速するのに対して、NICKはちょっとタメを作って加速します。

反応は若干遅れるものの、SKに感じた「自分には過剛性でもてあます!!」

という感じは一切なし。

壊してしまって以来、剛性に敏感に反応する私のヒザも「このくらいがちょうどいいんや!!」

といっているみたいです。

 

 

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ハンドリングも慣れ親しんだデローザで低速から40kmを超えるスピードにも

クイック過ぎる挙動や曲がりにくさに不安を覚えることはありません。

下りは正直SKより扱いやすかったかも。

いや、性能うんぬんよりSKの場合、乗ることに常に必死になっていた感が強いので。

上りに関しては特筆すべきものは感じられず。

ダンシングしたときのヒザへのダメージがなかったことくらいでしょうか?

 

 

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快適性も「魔法の絨毯」のような乗り心地はさすがにないものの

いわゆるアルミフレームから乗り換えたときに感じる

「カーボンの快適さってこれだよね!」っていう衝撃が軽く、角が取れた感じに。

ゴチッ!じゃなくポコッ!って感じといえばよいのか。ただちょっと突き上げ重い?

 

 

総じて「今の私にぴったりの性能」

加速も巡航性能も登坂性能も突き抜けたところはなく、そのかわりに非常に乗りやすいマシン。

 

しかし…これがDE ROSAか?と問われると…

先に「今の私にぴったりの性能」と書きましたが、デローザに求めるのはそこじゃない!

 

 

 

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今回の「メーカー完成車のまま」のNICKだと

私のつたない脚で必死こいて漕いだとき、ちょうどリアブレーキキャリパーあたりでモヤっとしたものが…。

まさかこれだけボリュームのあるBBやチェーンステーがたわんでるのか?

つまるところ私の脚の終わりとともに「前に前に出る」感がなくなってしまうのです。

そんなのあたりまえじゃねーか!って?

 

 

貧脚の私が必死で漕いだときに「まだまだこの先の加速が残ってるでー」と言ってくるのが

ロードレーサーで、我侭の極みですが私がデローザに求めるのもまさにそれ。

まあ、私だとその先の加速なんてできないです、できたとしても一瞬ですが。

しかしその一瞬を感じたくてロードに乗ってるわけですよ私は。

(時速20km~25kmくらいで巡航するならランドナーに乗ります。)

その一瞬がNICKからは感じられなかったのです。

 

SKに乗った後というのが悪かったのか?

今の感想は「優等生だけどレースのにおいがしない」というなんだかちょっと物足りないものに。

孫にまでレースの遺伝子は伝わらなかったのか

しかし嘉悦さんは楽しそうに乗ってるしなぁ

これはホイールを換えてもう一度乗ってみなければ。

 

 

 

 

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で、嘉悦さんから奪い取った フルクラム レーシングゼロに履きなおして再度Go!!

うおおおおおっ!!!これだよこれ!!!!

 

出足のヒザへの当たりのソフトさはそのままに、ケイデンスをあげるごとに加速していくこの感じは

まるで「地面スレスレを滑空している」乗り心地。

車体がすべるように加速して前に出るので脚が回るのか、

足が回せるので車体が前に出るのか?

 

これは楽しい!!

通勤帰りにこの仕様だったのですが、ニヤニヤしっぱなし(きめぇ

 

 

 

 

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WH-RS11でもたついていたときに感じた「突き上げは丸いけど、それなりに重さのある突き上げだなあ」

というネガが完全に払拭され、後ろ三角に感じた「モヤッ」としたものもなくなり

滑るように走ります。

誰だBBやチェーンステーが撓むとか書いたやつは(俺か

レーゼロにすると、ヒザへの優しさはそのままに、力が逃げる感じが消え

リニアな加速になりました。足が回る回る!!!

 

 

 

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思うにホイールを剛性の低いWH-RS11から、剛性の高さに定評にあるレーゼロに替えたことにより

「ホイールの剛性不足で滞っていた力の流れが一気に開放され」

走りが激変したものと思われます。

 

 

 

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これぞ正しく「今の私にぴったりの性能」

今の私に無理のない剛性で気持ちよく加速し、さらにもうちょいその上があるよ!

と夢を見せてくれる、そんなマシンです。

 

デローザとカンパは昔から切っても切れない関係にあるのは周知の通り。

カンパ系のレーゼロとのホイールの相性をこれだけ感じられるなら

NICKを購入の際はぜひホイールの交換も選択肢に入れていただきたいです。

カムシンでも十分にその違いを感じられるでしょう。

 

…よかった、NICKがデローザで本当に良かった!