【使ってみました】Panaracer RACE A EVO3 はまさに「A」!
by: 小西 真人

 

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今の自分の中の基準タイヤが

 

ヴィットリアのコルサ(クリンチャー)と

IRCのアスピーテWET。

 

  

 

どちらもスゴく良いタイヤなのは間違いなのですが。

 

ホイールやフレームとの相性みたいなものをどうにも意識してしまう

(バイクが良いのかホイールが良いのかタイヤが良いのかわからなくなる)

 

なんとも個性的でアクの強いタイヤだったりします。

 

 

 

 

もうちょっと普通に使えるタイヤはないもんか・・・

 

 

というわけで、試してみましたパナレーサー。

 

 

 

 

 

 

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〇PANARACER RACE A EVO3  25C  ¥5,410-+TAX

 

 

個人的に今まであまり縁がなかったパナレーサーなのですが。

 

街乗りシクロ用のグラベルキングSKの40Cが相当イイ感じだったので

期待を込めてのセレクトです。

 

 

 

 

使用コースは往復20キロくらいの通勤路(一般道)。

 

平均速度も25キロ以下なので、レースがどうの限界値がこうのといった話ではなく

本当に普段使いのインプレです。

 

 

 

〇グリップ感

 

道路の左端を走っていると、路面の継ぎ目やら側溝の金属製の蓋やら

様々な障害物に悩まされますが・・・

 

グリップ自慢のパナなだけあって、普通に乗っている限り足元に不安は感じません。

 

気にせず突っ込んでも(インプレの為ワザとやっているのでオススメはしません)

サラッと乗り越えてしまいます。

 

 

 

〇転がり感

 

ここはハイグリップとのトレードオフなのか、やや重ための印象です。

言ってしまえば「普通」。

 

これはコルサやアスピーテがちょっと変なのかもしれませんが。

 

 

〇乗り心地

 

ややコツコツした感じはあるものの跳ねるほどの硬さは感じません。

 

逆にフレームやホイールの硬さをマスクすることなくきっちり伝えてくるので

そういう意味では「良くも悪くもない」といったところでしょうか

 

 

 

・・・文字にするとなんだかイマイチな感じになってしまいましたが。

 

 

 

 

 

 

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独特のタイヤセンターのトンガリ形状のおかげか25Cっぽいダルさはないし

グリップが高いのでどんな乗り方でも破綻しなそうな安定感は武器。

 

「〇〇だけど△△」のような強い個性が無い分バイクやホイールを選ばないので

誰にでも普通に使える高性能タイヤと言えます。

 

これはまさに「A=ALL AROUND」。

 

 

軽快感=個性が欲しければ「RACE Lをどうぞ」と言うわけです。

 

 

さらにコストパフォーマンスまで考えればかなり優秀。

 5,000円代でこのグリップが手に入るなら言うことなし。

 

 

 

 

タイヤに「味」を求めるのは、フレームやホイールのネガをタイヤの個性で

打ち消す必要があるからとも言えます。

 

完成車パッケージのようなキチンとバランスが取れているバイクなら、

その良いバランスに影響しないニュートラルなタイヤを選ぶのが〇。

 

 

そういう意味ではこの「RACE A EVO3」はかなり良いところを突いています。

 

 

 

初めて使う高性能タイヤとして、完成車標準タイヤのアップグレード用として

 

「良いタイヤってどんなもの?」を体験してみるのには間違いないチョイス

といって良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

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その先は・・・

 

「迷宮」が待っているだけなので、踏み込み過ぎにはご注意を。