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【HC参戦記第5回】遂に本番榛名山ヒルクライム! 暑さで溶けたハルヒル
by: 大元英俊

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    【HC参戦記第4回】仮想榛名の激坂コース 西東京の地獄「風張林道」

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    遂に来ました、決戦の日!

    第4回榛名山ヒルクライム

    この日の為に辛く苦しいトレーニングをたまにしては挫折したり、

    大会当日に隠された力が覚醒すると都合の良いイメトレをしたり

    たゆまない努力を積み上げてきました。

    今この努力をぶつける時だと勇み足で現地へ向かいます。電車で。

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    今年の榛名山ヒルクライムは前日受付場所が2カ所設けられました。

    1カ所はスタート地点でありメイン会場でもある榛名中学校。

    そしてもう1カ所は高崎駅の東口、駅を出てすぐ目の前です。

    榛名中学校は高崎駅から15kmぐらいあるので自走は大変。

    輪行でやってくる人にはとてもありがたい粋なおもてなし!


    大会前日は移動と準備と担々麺に費やします。

    高崎から前橋まで空きっ腹で突っ走り、「たんさゐぼう」さんにチェックイン!

    ここの担々麺を食べる為にハルヒルにエントリーしたので目的の大半は前日に

    達成する事が出来ました。 これで明日はどうなっても悔いが無いぞ。

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    foodpic6999248 前橋

    ▲練りごまスープがまろやかで絶品!前橋は自転車イベントがもはや象徴に。

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    ▲ホテルユーラックパルは車体持ち込みOK!夜はメダリスト漬けで代謝アップ


    そしてレース当日、朝5時なのに方々からライダーたちが続々。

    総エントリー人数なんと「7,382人」、もはや富士ヒル規模です。

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    ▲会場に向かうにつれて次々と増えるライダー達に気持ちが昂ります。

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    ▲集合地点にはロードバイクがずらりと並んでどえらい光景が広がります

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    ▲自転車番組「チャリダー!」の取材も来てました。 これは放送が楽しみだ。


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    朝6時半、いよいよスタート地点へと移動が開始されます。

    既にこの時点で陽がかなり暑く、灼熱の大地グンマーが牙を剥く。

    念の為にワコーズの日焼け止めを塗ってきましたが大正解でした。

    これがあるとないとでは暑さの中でのパフォーマンスが段違いです。

    最高気温30度の夏日の暑さは伊達じゃぁない。

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    順次スタートなのでスタート地点まで大行列が続きます。

    当日出走者は5418名、自転車だって5418台。凄すぎ。

    そして待つ事約1時間、いよいよ私の番がやってきました。

    開始直後はまず団子状態から早々に抜け出す必要があります。

    参加者の実力がまちまちなので周りにペースを合わせるのでなく、

    自分でペースを作る方がこの場合は得策です。

    前に上がる為に誰も走りたがらない左端の側溝蓋上を走る事で、

    団子状態に飲まれる事をまず回避し、試走で感じた通りに序盤は

    アウターギアで平坦巡航に近い踏み方で速度を上げてきます。

    ハルヒルコースの本番は榛名神社を越えてから、それまでは体力の

    温存を意識しながらハイペースを維持する必要があります。

    ある程度前に行くと良いペースで登っている選手が目についてきた

    ので後ろについてペースに便乗、更にデローザの新作SKに乗る

    選手が一気に踏んだので食いついてペースに便乗、これのおかげで

    労力を使わずにかなりの人数を抜き、榛名神社までは体力温存。

    そして勾配が急激に上がる榛名神社から先、14%前後の坂が急に

    現れ、ここまで走ってきた選手たちの心をへし折りに来るのですが、

    今回はここの為に機材を色々とカスタマイズをしてきました。

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    実は今回アウター45Tインナー33Tのシクロ用のギアを使用し、

    シッティングで高ケイデンスを保ちやすくする為に160mmの

    SUGINO製クランクを使っていました。

    そしてサドルは突起に腰を預ける事でキツイ勾配でも腰がぶれず、

    ペダリング効率が向上するESSAXのシャークサドルです。

    これにより14%前後の勾配でも蛇行する事無く高ケイデンスを維持し、

    一気に前走者たちを追い抜いて進む事に成功!楽ちん楽ちん!

    ほとんどの人が序盤の疲れと急こう配により5km/h前後で進むのが

    やっとの中を、11km/h前後を楽々にキープして登れました。

    機材の力、万歳! このまま行けるぞ!

    と喜び勇んだ瞬間、コーナーを曲がった先にペースが落ちた選手が。

    ぶつかる所を咄嗟に手を出して「すみません!」と尻を押して回避、

    押された相手の方と「すみません!」と謝り合い再スタート。

    「男性の方で良かった」とホッと胸をなでおろします。

    そしていよいよゴールまであと500m!

    一部界隈では有名なコスプレライダー「キクミミさん」がネギを振って

    選手達を鼓舞、「今日は走ってないのかな」などと考えていると、

    「ここ左曲がったらゴールだよ!」という声援が飛んできます。

    踏み時だ、と思いシフトアップして勾配がキツいインの最短コースを

    攻めてラストスパート! 一気に駆け上がって曲がってみればそこに

    ゴールは無い、あれ~? まだ2コーナーも先ってそりゃないよ~。

    使いきってしまいヘロヘロの状態でゴールに向かい、ちょっともがいて

    本日終了、お疲れ様でした。 

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    ▲出迎えてくれたのは榛名富士と綺麗な青空と灼熱の太陽でした。あぢぃ~

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    ▲皆やり切った清々しい顔でゴールしてきます、お疲れ様でした!

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    ▲ゴール後の榛名湖は青さが身に染みて、もらった羊羹は胃に染みた

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    ▲群馬のアイドルぐんまちゃんは足を組んで立った姿がとてもスタイリッシュ

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    リザルト

    タイム:49分48秒631
    30代カテゴリー:1363人中154位
    総合順位:5418人中477位


    という事で、無事榛名山ヒルクライムを終了する事が出来ました!

    今年はこれだけ参加者がいて下山中も落車は一切無かったとの事。

    榛名山ヒルクライムの運営チーム、そして1000人のボランティアの

    方々には頭が下がります。

    この日の為に実は減量して3カ月で4kg体重を減らして挑みました。

    その努力の甲斐もあって目標の50分切りも達成!

    来年は更に減らして45分切りを狙いたいですね。

    今回は軽いギアを回すハイケイデンス作戦が功を奏したので、

    この走り方に慣れればタイムアップが期待出来そうです。

    次戦は山梨県韮崎で行われる「戦国ヒルクライム」

    平均勾配9.7%の超激坂決戦コースが待ち受けます。

    次回からは戦国ヒルクライムに向けて頑張ります。

    韮崎の温泉楽しみだなぁ~(メイン)

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    ▲参加者多すぎて下山開始まで3時間かかりましたとさ