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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2021/08/17 00:01
こんにちは
広島店スタッフ 髙橋です
さて、トレック徹底解剖シリーズ第二弾!
⇩第一弾はこちら⇩
今回はトレックが誇る高性能素材についてです
トレックのカーボン素材はOCLVと呼ばれます
マドンSLR/SL・エモンダSLR/SLなど
カーボンフレームには全てこのカーボンフレームが
採用されています
このOCLVという”製法”は特許取得済み
トレックにしかできない製造方法です
よく勘違いされがちですが
OCLVはあくまでカーボン製造の名称で
素材そのものではありません
基本となる炭素素材は
アメリカが輸出を禁じているほどの
軍事レベルのものを基にして
編み方、使用する複数の素材の適切な配置など
長期にわたる研究と熟成を経て
やっと辿り着いたのが『OCLV』なのです
さて、そんなOCLVは2つの意味を持っています
(超高密度圧縮)
そもそもカーボンフレームは
基本となる炭素素材と
それをくっつけるレジン(平たく言えば接着剤)を
鋳型に重ねて、圧着させて製造します
その際に、適切な温度と圧力で圧着することで
カーボン素材を均一にすることができ
最も重要な製造過程の1つとなっています
(低空隙)
カーボンコンポジットは
炭素繊維同士に隙間が生まれてしまうと
設計通りの性能を発揮できなくなります
具体的には、強度や耐久性の低下です
この隙間が少ない製造方法こそ
高品質なカーボンフレームを作る上で
欠かせない技術になります
その分製造基準は非常に高く
航空宇宙産業で必要とされる基準となっており
とても厳重に管理されています
2021モデルよりSLRグレードに
OCLV800が採用されるようになりました
これまで使用されてきた700とは何が違うのでしょうか?
そもそも700に変わる最新モデルが必要になった理由
それはエアロ形状であっても重量を削るためです
エアロロードのフレームはどうしても重量が嵩み
相対的に重たいフレームとなります
ここで妥協をしないのがトレック技術陣
更なる軽量化に向けて新素材の開発がスタートしました
開発する中でできたプロトタイプを
数字上のシミュレーションだけでなく
数種類まで絞った後に実際に組み立て、
トレックセガフレードの選手たちに試乗してもらい
そのフィーリングのフィードバックをもらうなど
数字に現れない点まで突き詰めています
このような徹底的な開発を続け、煮詰めること2年
新たなカーボン素材『OCLV800』が生み出されました
700グレードとの違いは使用されれるカーボン素材
前モデルより強度が30%高いものを使用しています
ですが、剛性レベルは700と同等に調整しており
その分使う素材が少なく済むことで軽量化になっています
2021モデルよりマイナーチェンジされ
OCLV800化やBBをT47にしたMADONE SLRでは
フレーム単体でなんと80gの軽量化に繋がっています
もちろんただ置き換えただけではありません
複数存在するハイエンドカーボンファイバーを
適切な場所に適切にレイアップするべく
何度も何度も研究とテストを重ねています
フレーム形状自体はいじってませんので
素材と製造方法でここまで軽くすることができるのは
相当な衝撃です
先ほどご紹介したマドンだけでなく
新型にフルモデルチェンジを果たした
NEW エモンダSLRにも採用されており
エアロ+軽量を実現しています
SLRには800、SLには500が採用されています
では両者は何が違うのでしょうか?
結論だけ言えば使用する炭素素材が違います
800の方が軽量で質の高いものを採用しており
前述の通り軽量ながら高い剛性を保っています
一方の500シリーズは800に比べ
単位重量あたりの剛性が低く
カーボン積層を厚くすることで
強度を確保するようになっています
その分どうしても重量は重くなりますが
800に比べて安価に抑えることができます
とはいえ、
かくモデルSLでも形状はSLRと同一ですので
エアロ性能やISOスピードの性能は同等です!!
このように素材のグレードによって
車体のキャラクターを少し変えることで
プロレーサーからシティライダー、
グラベルからオンロードまで
さまざまなユーザーが扱いやすいグレードを
各モデルにてラインアップしています
在庫やサイズなどについては
店頭スタッフまでお気軽にご相談ください
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