2022/04/09 15:47
ワイズロード渋谷キャノンデールブランドストアの間野です。
4月5日に新しいTOPSTONEが発表されました。既に入荷展示中のアルミモデルについてはこちらでご案内していますが、今回は未入荷のカーボンモデルについて紹介していきます!
目次
先日のTOPSTONE(ALLOY)と同じ内容ですが……
近年大きなジャンルになりつつあるグラベルロード。キャノンデールのグラベルロードの名称がTOPSTONEです。
大雑把に言うと、舗装路(ターマック)に対して非舗装路のことをグラベルといいます。ですので、グラベルロードとは舗装されていない道も走れるロードバイクということになります。
グラベルロードの特徴は、太くて路面をしっかり掴むタイヤを装備していることです。タイヤが太ければ、荒れた道でも走破することが可能になります。とはいえ、太すぎるタイヤは重くなって、ロードバイクとしての快速性を損ないます。
太いタイヤがついていると、実は汎用性を高く設定することが可能です。荷物を積んでもよろけにくいので、旅用自転車としての可能性も出てきます。遠くに行かない方でも、細いタイヤでは不安に思うのであれば、グラベルロードの太いタイヤがお役に立つでしょう。
同じTOPSTONEでも、アルミのモデルはツーリングバイクの性格が強いモデルです。対してカーボンモデルはリアサスペンションによる振動減衰性、高いオフロード走破性などが特徴です。キャノンデールのグラベルラインナップの中でも、アドベンチャーバイクとしての性格が強く出たモデルに仕上がっています。
今回発表されたTOPSTONE CARBONは、大きく分けるとこんなラインナップです。
Leftyフォーク搭載モデルはギアもフロントシングル仕様で、荒れたハードグラベルやシングルトラックを意識したアッセンブルになっています。
対してリジッドフォークモデルは、新開発のカーボンフォークにアイレット(ネジ穴)が増設され、積載量に優れたツーリングモデルになったとも言えます。
1月に発表された新型SYNAPSE CARBONに搭載されて話題となったSmart Sense。バッテリー一体型のコントロールユニットを中心に、後方警戒レーダーや前後ライトを装備したアドベンチャー仕様ともいえるモデルが登場しています。
Smart Senseは今回発表モデルでは、リジッドフォークモデルの一部にのみ搭載されていますが、構造上はLeftyフォーク搭載モデルも含め搭載可能になっています。
フレームの仕様についてじっくり確認します。
新型SYNAPSE CARBONでも話題になったのが、ボトムブラケット規格。キャノンデールが提唱して発展してきたBB30系統のボトムブラケットを廃し、オーソドックスなBSA(JIS)規格に変更しました。
これはキャノンデールが従来主張してきた独自規格の優位性を否定しているわけではありません。適材適所を考えた結果と言えます。
SYNAPSE CARBONもTOPSTONE CARBONも同様に言えるのは、クローズドサーキットでレースをする目的のバイクではなく、大きく括るとツーリングバイクであることがポイントです。旅先でのトラブルに際し、汎用性が高く手に入りやすい部品を用いることは、旅の継続性を保証してくれます。
逆を言えば、サーキットレースやサポートがあるような環境で使う想定のレースバイクであれば、汎用性よりも性能を追求した独自規格を使うべきなのかもしれません。
従来のTOPSTONE CARBONや、シクロクロスバイク系統のSUPERSIX EVO CX/SE、SUPER Xでは、ホイールのセンターをずらした『Aiオフセット』という規格を採用してきました。ホイールのセンターをずらすことで、スポークの左右テンションを均一にするとともに、ドライブトレインを外側に張り出すことで、チェーンステーを短いままでボリュームのあるタイヤを使えるようにしています。特にレース系のバイクだと、チェーンステーが短いことで駆動力の伝達反応や変速性能の向上が期待できます。その反面、Aiオフセットでは市販のホイールをそのままでは使用できないという欠点がありました。
新しいTOPSTONE CARBONでは、チェーンステーを下方に逃がすことでホイールのクリアランスを確保しています。また、ボトムブラケット位置も前作より下がった位置に変更されており、この仕様変更で前作よりも太いタイヤ(700Cの場合45mm)の装着が可能になっています。
積極的にお話する機会がなかったのですが、TOPSTONE CARBONの特徴的なリアサスペンション『KING PINサスペンション』にはピボット部分にシールドベアリングが入っており、一定期間ごとのメンテナンスが推奨されています。ハードにグラベルを走って泥まみれになり、洗車もたくさんしている方は、ちょっと気にしてみてください。そういやわたくしもまだメンテナンスしていない……。
新型TOPSTONE CARBONのKING PINでは、ベアリングを廃してブッシュシステムに変更されています。簡易化により重量も100g軽くなり、メンテナンス頻度を減らすことができるようになりました。
ほかにも、Leftyフォーク対応設計を詰めた結果でしょうか、スタンドオーバーハイトが若干低くなり、跨ぎやすいサイズになっていたりと、なかなか前モデルを所有する筆者を悔しがらせる大小の変更点があります。
今回発表のTOPSTONE CARBONは5車種合計8色のラインナップです!どれも良くて迷ってしまいますが、入荷数量は極めて限られます。お早めにお問い合わせください!
※スペックや価格は予告なく変更される場合がございます。
フロントフォーク:フルカーボンリジッドフォーク
Smart Sense : レーダー&ライト装備
主要コンポーネント : SRAM FORCE eTap AXS 12速
カラー:Black Pearl(BPL)
メーカー希望小売価格¥792,000(税込)
※22年5月10日ご成約分から価格改定で¥484,000(税込)
フロントフォーク:Lefty Oliver Carbon
Smart Sense : 非搭載
主要コンポーネント : SRAM FORCE eTap AXS 12速
カラー:Tinted Rally Red(RRD)
メーカー希望小売価格¥737,000(税込)
※22年5月10日ご成約分から価格改定で¥770,000(税込)
フロントフォーク:Lefty Oliver (アルミ製フォーク)
Smart Sense : 非搭載
主要コンポーネント : Shimano GRX 800 11速
カラー:Gold Dust (GDT)、Laguna Yellow (LYW)
メーカー希望小売価格¥484,000(税込)
※22年5月10日ご成約分から価格改定で¥511,500(税込)
フロントフォーク:フルカーボンリジッドフォーク
Smart Sense : ライトのみ装備
主要コンポーネント : Shimano GRX600 11速
カラー:Quicksand (QSD)、Tinted Black (CRB)
メーカー希望小売価格¥363,000(税込)
※22年5月10日ご成約分から価格改定で¥396,000(税込)
フロントフォーク:フルカーボンリジッドフォーク
Smart Sense : 非装備
主要コンポーネント : Shimano GRX400 10速
カラー:Smoke Black (SBK)、Olive Green (OGN)
メーカー希望小売価格¥286,000(税込)
※22年5月10日ご成約分から価格改定で¥314,600(税込)
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左がリジッドフォークモデル、右がLeftyフォーク搭載モデルです。
全体に前作よりも跨ぎやすく(スタンドオーバーハイトが低くなっている)、重心が低い(BB位置が下がった)、直進安定性が高い(フロントセンターが長い)といった特徴になっています。
TOPSTONE CARBON 3L……23年2月頃
TOPSTONE CARBON 4……23年2月頃
TOPSTONE CARBON 2 Lefty……23年8月頃
これ以外の車種については未定です。
上記でもTOPSTONE CARBON 4に関しては現在ご予約は承っておりません。
長期入荷待ちになりますが、入荷数量に限りがあります。ぜひお早めのご検討をお願いいたします。
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間野以外にもグラベルやキャンプ、旅系が得意なスタッフ多数在籍!道玄坂でお待ちしております(*^^)v
9th April 2022
ワイズロード渋谷キャノンデールブランドストア まのゆうすけ