フルクラム・レーシングゼロの異音解消作業
by: 野澤 伸吾

 フルクラムレーシングゼロを御購入から9年ほどの

 お客様から・・・『下り坂で足を止めると変な音がする』 と

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    ↑ ベンチの上で回してみますが

  一見・・ 異音はしない・・・・

  しかしクランクの回転を止めると乾いた連続音がします

 【コオオオオオオオオオオ】と高音で乾いた音

  さらに・・・回転している状態でスプロケットを触ってみると・・・

↑ 強烈な 異音がします

  これは ハブボディ内部のベアリングとラチェットが

    よくない状態になっています

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    ↑ ボディをアセンブリ交換すると

  約一万円と高額でございますので・・・・

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   ↑ ボデイ外郭はしっかりしていますし

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   ↑ 必要な部分だけを交換していきます

  上図での FH-RE114 と FH-BUU004です

ちなみにここをセラミックにするスペシャルチューンもありますね

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   ↑ 内側引っ掛け式のプーラーがあれば簡単に抜けます

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  ↑ サークリッププライヤーはピッタリの物が

  なかなか売ってなくて  先端を削り合わせました

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    ↑ 圧入は汎用品のアダプターを連結してみます

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   ↑ 内側のベアリングがスナップリングの奥に見えます

  この写真で『あれ?』と思うアナタ様は熟練者。

  シールドベアリングなのに球が見えていますね。

 ええ 内部側のシール省略されています。

 

カンパニョウロ【フルクラム】に見るイタリア自転車文化

 

 ベアリングが 向かい合って二個付く場合・・・

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    ↑ 外側にはシールがありますが

 

   水が存在しないだろう と思われる内部には

  シールを省略する・・・・うん さすがです。

 

ベアリングの回転抵抗でシールに起因する割合は小さくはない

 接触式シール>非接触式シール>開放型 ですのでなければ無抵抗

  そのかわり、防水に関しては無防備になるのですね。

 

 同社のウルトラトルク・クランクに付くベアリングも

      同じように内部側にシールがありませんので

 がっちりシールが配置されるシマノに比べて回転がかるいですね

 

堅実な国のメーカーだとそうはいかない。

イタリアの設計思想は

回転抵抗は極力なくすから 

   定期的に適正なメンテナンスしてね

て感じです。  はい。

 

 

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   ↑ 洗浄し 部品を入れ替えて生き返ったボディちゃん。

  FH-RE114を新品にすると

ラチェット爪が ピシッと動きが良くなりますよ!

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    ↑ ハブの部品を全部グリスアップし

  組み立てれば 健康なホイールになりました!

  by野澤