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ディスクブレーキのクリーニング!当店メカニックのオススメはこれ!
by: 松永 剛

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マウンテンバイクの多くに採用されているディスクブレーキですが、ここ数年でクロスバイクやシクロクロスバイク、そしてロードバイクにもディスクブレーキ搭載車両が増えてきました。

今までのリムブレーキ(キャリパーブレーキ、Vブレーキなど)のクリーニングやブレーキシュー交換はやったことあるけど、ディスクブレーキのメンテナンスってどうしたらいいの?という方も増えてくるのではないでしょうか。

 

そこで、皆さんにも簡単に出来る範囲での、クリーニングやメンテナンスのポイントを簡単ではありますがご紹介しようと思います。

 

 

 

 

まずはクリーニング!

 

自転車のメンテナンスの基本はクリーニングです。

綺麗にしなければ機械部品がきちんと作動しないだけでなく、例えばキズや破損などを見落とす原因になります。私たちも整備を行う部品はまずクリーニングを行います。

 

ディスクブレーキのキャリパー(ホイール寄りについている部品)は、ブレーキ作動時にキャリパー内にあるパッドがホイールについているローター(金属板)を挟み込み、その摩擦で制動をします。
この際、パッドの当たり面にある摩擦材と呼ばれる部分が摩耗しますが、それが細かい粉末状になって飛散します。ブレーキダストと呼ばれるものですが、これがキャリパー周辺に付着し、汚れとなります。

 

今までお店でもいろいろなパーツクリーナー等を使ってきましたが、現状ではこれが一番汚れを簡単に落とせるので、現在はこれをメインでクリーニングを行っています。こちら↓です。

 

 wakos_fmc

 

WAKO’s フォーミングマルチクリーナー
380ml ¥1,000 (税別)

 

泡で汚れを浮かせて落とすタイプのクリーナーです。弱アルカリ性・水溶性のクリーナーで、自転車全般に使えます。塗装や樹脂にも影響を与えにくいので、ピストンシールなどゴムの部品があるディスクブレーキにも使えます。

実際に使っている様子はこんかなんじ。

 

 br-01

 

購入して数年間そのまま使い続けていたというディスクブレーキキャリパー。
白い塗装がされたキャリパーなので汚れがよくわかります。
なかなか手ごわそうです・・・

 

 br-02

 

先ほどご紹介したWAKO’s フォーミングマルチクリーナーをたっぷりと吹き付けます。
塗装や樹脂を痛めにくいと先ほど記述しましたが、念の為作業前にブレーキパッドを
外しておきましょう。その方が洗浄もしやすいですしね。

 

 br-03

 

 

泡が消えてしまう前に素早く、使い古しのハブラシ等でガシガシ擦ります。
そんなに力を入れる必要はありませんが隈なくやりましょう。

 

 

 br-04

 

 

こんな感じで汚れが洗浄液と一緒になって浮き出てきます。
滴る洗浄液は真っ黒ですね。

 

洗浄液は水溶性なので、水で洗い流せます。
店の作業場では、霧吹きに水道水を入れたものをシュシュッと吹きかけています。

 

 

綺麗に流して拭きあげると・・・

 

 

 

 br-05

 

 驚きの白さ!!!
もちろん新品と入れ替えたりなんかしてません(笑)

 

 

こんな感じできれいになります。

キャリパーが取り付けられていたフレームやフォークにもブレーキダストは付着していますので、同様に洗浄してあげると良いでしょう。

 

 

こまめな洗浄が大事な理由として、内部のピストン(パッドを押し付ける筒状の部品)が稼働する際に、汚れたままだとシールを痛めてオイル漏れの原因になったり、オイルに汚れが混入し劣化を早めたりします。

場合によってはピストンに固着した汚れが悪さをして、ピストンが動かなくなってしまったりします。

こうなると分解してのメンテナンスや部品交換が必要になってしまい、費用が掛かります。

 

 br-06

 

こんな感じに分解します。
当然、オイル(フルード)の再充填とエア抜き作業が必要になるので
その分の工賃も必要になります。(6,000円~)

 

 

 br-07

 

 

汚れが付着し摩耗したピストン(左側)
右はまだ症状が酷くないのでこのまま利用しますが
左は再度組付けてもオイル漏れを起こす可能性が高いですね。
こうなるとピストンキットをご購入いただき交換になりますが、
パーツ類の供給がされていないメーカーもあります。

 

 br-08

 

 

クリーニングとオイル交換を行わずに購入から数年間乗り続けたバイクのブレーキ液。
もとは薄い黄色い液体ですが、こんなに真っ黒に・・・

 

 

 

クリーニングと共に大切なのが、パッドの交換です。

パッドは元の状態で2mmほどの厚みがありますが、使用状況によって減る速度が異なるので、どれくらいのタイミングで交換すればいいかという判断は難しく、使用者が細目に点検をして都度交換をするのが理想です。(雨の中も毎日乗るような方だとあっというまに減っていきます)

 

メーカーの交換目安は・・・・

 

  pad_change

 

パッドの摩擦材(グレーに塗られた部分)の厚みが0.5mmになったら即交換が必要です。

実際には偏って摩耗したり、部分的にかけてしまったりすることもあるので、この数値は限界値だと思っていただければと思います。
早めに替えてしまってもデメリットはありませんので(笑)

 

 

ちなみに交換時期を過ぎているのに気付かずに乗車をし続けるとこうなります・・・

 

 disc_pad_out

 

ペラペラです。というか穴が開いています。

このレベルになると、パッドどころかピストンが直接ローターに接触している可能性もあり、ピストンが摩耗してしまいます。
また、ピストンが本体から相当な長さ突出しないとローターと接触しない為、ピストンが抜け落ちてしまったりして大変に危険!!

早めの交換をオススメします!!

 

 

 

 

ご自身で確認や交換の作業が出来ないよ!!という方は、お店での点検をオススメします。
(一部のモデルでは、ホイールやキャリパーを外さないとパッドの交換が出来ないモデルもありますので)

 

 

新宿本館ではMTB他のディスクブレーキ各メーカーの各種パーツの取り扱い、取寄せ、メンテナンスもOKですので、分からないことがあればぜひご相談ください!

 

 

ブレーキは自転車の速度調整や制止を行う非常に大事な部品です!!

万が一、ブレーキに不具合があると、事故に直結します。

 

点検整備をきちんと行って、スポーツサイクルを楽しみましょう!!

 

 


 

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