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お早目に!26インチMTBのカスタム・修理、タイムリミットは近い?!
by: 松永 剛

■■■■■■■■■■■■■■■■■■ご注意下さい!!■■■■■■■■■■■■■■■■■■
こちらのページに掲載されている商品の仕様やラインナップは
記事を最初に掲載した2017年当時の物です。
現在ではこの時点より更にラインナップが減少しております。
当ページ記載の商品をご希望いただいてもご用意できない物が
多数ございますので、現状の26インチ関係のラインナップや
互換性等については、直接店頭でスタッフにご確認下さい!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

今回は最近ご依頼が急増中の・・・

 

 

『26インチホイール採用のMTBのカスタム・修理』

 

 

についてのお話です。

 

 

 26sustire_01

 

 

MTBに詳しくない方でも、昨今MTBのホイールサイズが26インチから27.5インチと29インチに移行してきているという話は聞いたことがあるかと思います。

実際の所、国内外のメーカーから販売されているニューモデルは殆どが27.5 & 29インチになってしまっており、もう少しは26インチで行くかと思われていたDHバイクに関しても2017年モデルでほぼ27.5インチ化が完了しています。

一部のBMX的なライディングを楽しむダートジャンプ系のバイク(フレーム)は26インチを引き続き採用しているところもありますが、あまり一般的なジャンルではありません。またファットバイクの場合は26インチがまだ多く残っていますが、タイヤ幅が4インチ~とこれも一般のMTBとは別規格と言えるので、これも除外です。

 

 

車体メーカーのホイールサイズの移行が進んでいくと、それに伴い付属するパーツもどんどんとサイズが変わっていきます。関わってくるのが、ホイール、タイヤ、サスペンションフォークなどです。

 

 

【ホイール】 

メーカー完組みのホイールの場合、シマノはまだリリースを続けていますが、上位モデルのXTRやXTグレードでは現行のM9000 & M8000になって26インチはラインナップから消滅。旧モデルも殆ど在庫も終了してきてしまっているので、入門グレードのWH-MT35あたりでまだ継続されている物を探す感じです。→2018年後半時点でシマノの在庫が終了しましたので、シマノホイールで26インチをご用意できなくなりました。

他のMAVICも旧モデルの継続品のみ、DTやFULCRUMなどは殆どラインナップから外れてしまいました。

 

リム単品はまだ入手出来る物もあるので、ハブとスポークを用意して手組みで作ることはもちろん可能ですが、工賃分がかかってしまうので若干割高な感じに。ただし好きなパーツで仕様やカラーを細かく選ぶことは出来るので、カスタムとしてはアリですね。(手組みホイールも得意ですのでご相談ください!)

 

【タイヤ】

こちらもホイールとやや似た傾向です。レーシンググレードの多層コンパウンドのモデルや軽量タイヤなどは早々にメーカーの在庫&生産終了というものも多いです。(実質的に規格が終了してしまったUST対応タイヤの在庫処処分セールなどが行われた際に大量の最終在庫の26インチタイヤが市場に出回ってしまい、メーカーや問屋の相子は終了しました)

シンプルなコンパウンドのフキュウグレード、ワイヤービードの入門グレード、スリックタイヤ系の街乗り用タイヤなどは引き続きラインナップされているので、旧型の26インチのMTBを街乗り用にしよう、なんて方はまだしばらくは大丈夫そうです。

 

 26sustire_02 26sustire_03

 

 

ここでオススメしたいのが、街乗り完全特化のカスタムです。

もともと26インチ ホイールに2.0インチ前後の幅のタイヤをつけていたMTBを、軽快な街乗り用にカスタムする場合、そのままタイヤ幅を1.5インチ以下にすることで、路面への接地面積やタイヤ重量の軽量化で走りが軽くなるのですが、タイヤを細くすると当然タイヤの外径も縮小し、同じギア位置でのペダル1回転あたりの進む距離が減少します。意外とこれが影響が大きく、折角はしりが軽くなったのに進まないという状態。

 

そこで、29インチのホイールの登場です。ホイールの外周サイズは実はロードやクロスバイクに採用されている700cと同サイズ。厳密にはホイールのビードがかかる部分のエッジの形状などが微妙に違うので、同一規格ではないのですが、微妙な違いの為、実際には29インチホイールに700cのタイヤを太さによっては装着することが可能なのです。(リム幅が広めのホイールでは空気圧を上げたり走行中にタイヤが外れる危険もありますのでご注意を。詳しくはスタッフにご確認ください)タイヤ幅でいうと28~35Cあたりが程よい乗り心地と軽さのバランスでオススメ。ちょうどクロスバイクに多く採用されているサイズです。

また、あまりタイヤを細くしたくない!という方には27.5インチホイールを。タイヤサイズでいうと27.5 x 1.5~1.7位がエアボリュームもそこそこあるのでオススメ。27.5インチの街乗り用スリックタイヤも少しづつですがラインナップが増えてきていますよ。

 

これらのホイール・タイヤを付けた時の外径が、26インチの太いタイヤ(2.1前後)を履かせた時とほぼ同じくらいになりますので、ホイールをインチアップ+タイヤを細くして外径が同じという状態にすることが出来ます。
ただし、これが可能なのはディスクブレーキを採用してるMTBのみ。リムブレーキ(カンチやVブレーキ)はリムの位置とブレーキのシューの位置が合わないといけませんのでこのカスタムは不可能です。ディスクブレーキであればリムのサイズはブレーキには関与しないので可能なカスタムなんです。(車体によっては、現在はリムブレーキが付いているけどディスクの台座があるモデルもあります。その場合はディスクブレーキ化を同時に行う事でインチアップが可能になります)

色々とチェックしないといけない項目もありますので、このカスタムをやってみたいという方はスタッフまでご相談くださいね!

 

★店頭には今となってはレアな26インチホイールセットの掘り出し物もあったりますので、もしよろしければ・・・

【掘り出し物】BONTRAGERのスカンジウムリムホイールが半額!!【26inch MTB】

 

 

さて最後は

【サスペンションフォーク】

これが結構大きな問題です。

ホイールのように部品を組み合わせて用意することが出来ないので、メーカーからの供給が終わってしまうと、もうどうにもなりません・・・

 

2017年モデルとして、FOX RACING SHOX、ROCK-SHOXの2社からは26インチモデルもリリースされていますが、全体のラインナップからはかなり絞り込まれています。

 

まずは、FOX RACING SHOX。

 

廉価盤のPerformanceシリーズ(定価¥62,000~68,000)

 26fox01

 

と、レーシングモデルの

Factoryシリーズ(定価¥92,000~195,000)。

 26fox02

 

 ※画像はサンプルです。各種仕様により形状が異なります。

 この2種類のシリーズで、各部の寸法(後述)毎にモデルがあります。

ラインナップ詳細は代理店のマムアンドポップスさんのブログの一覧をご覧ください。

 

 

ROCKSHOXですと、以下のモデルで26インチの展開があります。

 

RECON SILVERシリーズ (定価¥38,000~43,000)

 26rs_02

 

 

30シリーズ(定価¥46,000~50,000)

 26rs_01

 

 

 

 SECTOR GOLDシリーズ (定価¥67,000~¥70,000)

 

26rs_03

 

 

REVELATIONシリーズ (定価¥105,000~125,000)

 

26rs_04

 

 この他に、更にハイエンドモデルでもXC向けのSIDREBA、エンデューロ向けのLYRIKPIKE、ダートジャンプ向けのPIKE DJ、そしてDH用のBOXXERに26インチの展開が微量ながらあります。

 種類としては非常に豊富ですが、需要の少なさもあり、入手に時間がかかるモデルもあります。

RECON SILVERには希少なVブレーキ台座付のモデルもラインナップされています。

 

 

 

他、日本のメーカーであるKOWAからも以下の3モデルが出ています。

比較的リーズナブルなので、あまり出費を掛けずに修理したい場合にはこちらがオススメ。

 

 26kowa

 

比較的確実、簡単に入手が出来る26インチサスフォークはこんな感じです。

どのモデルも生産量も少ない為、代理店やメーカーでもあまり在庫を持っていないことも多いので、カスタムや修理の際には要確認です。

 

そして新しいフォークへの交換の際に注意しないといけないのが、以下の各部寸法(規格)です。
これが合わないと取付が出来ないのでご注意ください。(別途、他の部分のパーツ交換をさらに行えば交換可能な場合もあります)

 

①ストローク量

サスペンションがどれだけ沈むかの量をミリやインチで表します。
MTB用のサスペンションでは100~200mmと幅がありますが、それぞれのバイクの設計に合ったものを取り付けることが必要です。もともと付いていた物と同じストローク量のフォークを選ぶのが鉄則ですが、多少の増減は可能な場合もあります。どうしても選択肢に同じストローク量が無い場合などは、ご相談ください。

 

②ヘッドパーツのサイズ(規格)

ここが最近のフォーク交換では問題になることが多いです。

多くの26インチのMTBは、少し前のバイクなので、ヘッドパーツのサイズがいわゆる『オーバーサイズ(OS)』という規格です。車体の中を貫通しているフォークのコラムパイプの直径が28.6mmの物ですが、最近のバイクには『テーパーコラム』と呼ばれる、途中で太さの変わるコラム(上側ははOS、下側が1.5インチ相当)の物が多く、26インチのフォークラインナップでもこれに部分的に移行しているモデルが多いです。特にハイエンドグレードのフォークは少しでも軽量化や剛性UPを狙って新しい企画を採用している事が多く、テーパーコラムが多くなってきています。

一部のバイクでは、ヘッドパーツの交換を行う事で対応できる場合もありますので、ご相談ください!

 

③フロントハブ(ホイール)の規格

クイックレバーで締めるタイプの物が従来の主流でしたが、現在ではミドルグレード以上の車体には『スルーアクスル』と呼ばれる、フォーク末端とハブの中を太いシャフトが貫通しているタイプが増えてきています。こちらも基本的には互換性が無い為、どうしても使いたい場合は、ハブ交換(ホイール組み換え)か、ホイールの交換が必要になります。

 

この他、ブレーキの規格の違い(Vブレーキとディスクブレーキ)などもありますので、確認事項は結構いろいろあります。

交換をご希望の際は、なるべくお店で直接確認させていただき、使用するモデルを決めるのが確実です。

 

 

といことで細かい説明などを長々と書いてしまいましたが、絶滅危惧種への指定もカウントダウン状態の26インチのMTBですが、まだまだ長く使いたい!という方は、修理&アップグレードはお早目に!!

 

少し古い車体のカスタム等は経験と知識が豊富なスタッフが居る当店、ワイズロード新宿本館にご相談くださいね!MTB担当の私、mattsはMTB歴が20年を超えておりますので、古いモデルでもばっちりですよ!懐かしい名車とか修理に来ると特に喜んで頑張ってしまいます!(笑) 是非ご相談ください!

 

 

 

 


 

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