【ワイズロード社内試乗会】人気かつ傑作機の【Bianchi OLTRE XR4】に試乗させて頂きました
by: 小平陽大

みなさんこんにちは。Y’sRoad実業団のコダイラです。今回はインプレ＆車体紹介第六弾として、強豪ワールドツアーチームをはじめ国内プロチームもサポートするイタリアンブランドのBianchiが放つ傑作オールラウンダーをご紹介。

1 Bianchi OLTRE XR4
2 仕様
3 注目ポイント①
4 注目ポイント②
5 インプレ

Bianchi OLTRE XR4

参考価格 : ￥538,000-(税込/フレームセット)
※2019年モデルとなります

仕様

・SHIMANO DURA-ACE(機械式/11s)
・Fulcrum Racing Quattro DB

注目ポイント①

Visionとの共同開発によって生まれた「METRON 5D ACR」一体型コクピットパーツを採用。軽量性を犠牲にせず、なおかつトップライダーのスプリントにも耐えうる剛性を確保しています。
またヘッド周りはMETRON 5D ACRに最適化された形状をしており空力性能向上はもちろんのこと、ビジュアルもスッキリ仕上げられます。
試乗車は機械式変速がアッセンブルされていたためケーブルが露出していましたが、Di2ではフル内装となります。

注目ポイント②

Bianchiのハイエンドマシンに多く採用される革新的な衝撃吸収素材の「Countervail」を搭載。
フレーム強度や剛性を損なわぬままに強力な振動吸収性能を誇ります。
そのため長時間に及ぶロードレースやそれに向けたトレーニングにおいても勝負所や後半に向けた脚の温存に繋がるでしょう。

インプレ

ロードレース投入を念頭においた機材選定で同社のSPECIALISSIMAと比較しつつ試乗させて頂きました。
XR4はやはり全体的に空力を加味した設計が採られていることから、平坦区間の加速や巡航時のスピードキープは勿論のこと、再加速のフィーリングは素晴らしいものでした。
またメーカー担当者さんから「あえて雑に踏んでみてください！！」と事前にお話を頂いていたので、ダンシングで車体の「振り」を気にしない踏み方や若干力任せなペダリングをしてみました。
もちろんパワーへの変換効率は従来よりも低下しますが、それでもグイグイ前へ引っ張られるような加速が体感出来ました。
残念ながら試乗コースを数周回した程度ではCountervailの神髄まで体感する事は出来ませんでしたが、セットされたタイヤ「Vittoria CORSA」やホイール剛性による普段との感覚変化を念頭に置きつつもアスファルトから受ける微振動は除去されたような滑らかな走行感でした。
実は当店実走派スタッフの間で「XR4かSPECIALISSIMAか」で好みが分かれました。
しかしそれでもやはり「どちらも良かったけれど」といった枕詞の付く個人的な好みの問題であったので両マシン共に完成度は高かったと感じました。
最後になりますがこうした情勢下でも感染症予防策を講じ、開催に漕ぎつけてくださった関係者の皆様及びメーカーさんにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。