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2023/04/25 17:19
毎年コンポが変わっている石川です。1年おきに(半年?)SRAM-CAMPA-SHIMANOと12sコンポを渡り歩いてきたちょっと「やばいやつ」を自称しています。
目次
ひとまず私がこれまで使ってきたコンポーネントをおさらいします。
大体ですけどね。
”SHIMANO 6800系のアルテグラです”
シマノフルコンポで使っていた時期もありますが、基本はチェーンリングが楕円の物を使っているのでフロントの変速性能は皆さんと印象が変わると思います。ちなみにですがその前に57とか10sRIVALとかその辺も使っていましたが初心者すぎて使用感の記憶はありません。
68アルテは複数台持っていたので一部105と混ぜて3セットは持っていたと思います。
”その次にSRAM RED 11sE-TAP”
シマノの11sスプロケなどミックスで使っていましたね。リムブレーキ時代はこのコンポがラストでした。
”初のDI2がSHIMANO GRX-RX817”
グラベルロードが実は初DI2でした。ロードは非の打ち所のない完成形のリムブレーキバイクがあったのでとりあえず流行りはじめだったグラベルロードに手を出しました。
その翌月にはディスクロード組んじゃいましたけどね!!
”SHIMANO R8170でディスクロードデビュー”
ディスクブレーキの乗り物に乗ったら最後、戻れませんでした。
DI2の変速の確実さがとディスクブレーキのSTIレバーでありながらとてもコンパクトで握りやすかったSHIMANOを選択しました。シマノの変速はE-TAPのように左右で変速するようにカスタマイズしています。
”SRAM RED E-TAP AXS”
チポリーニを組むにあたり興味のあったAXSコンポを試してみました。変速性能も申し分なく、リアメカのダンパー機構が特にお気に入りでした。
E-TAP方式の変速は気に入っているのでまた、新型が出る用なら使いたいです。エンドを曲げたのと、ヒルクライムレースがなくなってしまったので、しばらくこのバイクを寝かせる事になりました。
”CAMPAGNOLO SUPER RECORD 12sメカニカル”
これに関しては完全に興味本位でイコールブレーキを使いたいがためにリムブレーキ用のコンポを買いました。半年もバイクを寝かせていたので、折角だしなんか別のコンポで組んでみようと何故か思い立ちました。
もちろん初カンパですし、イコールブレーキが想像以上に素晴らしいプロダクトだとわかるいい経験でした。コンポはまだ手元にあるのでいつかリムブレーキのバイク組みなおす時に使うと思います。
”なう→SHIMANO R9270”
最新のDURA-ACEを導入して分かったことがあります。すげー時代が来たなと、、、
実はカンパを買う時にすでに新型デュラは出ていたので買うつもりでしたが、魔が差したとしか言えませんね。結局半年後にデュラ買っちゃうわけですから。おかげでメカニカルシフトとメカニカルブレーキの良さは分かりましたが私の乗り方としては油圧のDI2ですね。体重あるし体力ないし。
というわけで、そんな感じで色々なコンポを使ってきた私が、シマノの11sDI2から12sDI2がどのように進化したのか殆ど主観的なインプレをしてきます。
個人的にですが11-34tのスプロケットがとても好きです。ツーリングペースで走る事が多いですし、疲れた状態で峠道に入って行くこともしょっちゅうです。そもそも登りは遅いので軽いギヤがあった方がうれしいですし。
34tは私でも足があれば峠道でも使わない日もありますが、例えば一息で登れるきつめの坂などアウターのまま登れるのでむしろ平坦コースの方が使うかもしれません。
12sの11-34は11sの11-34とは全く別物です。
11s時代はどちらかというとグラベル用のアイテムとして出ている印象で、11-34というギヤの間が2~3平均で離れている為、特に平坦での細かい変速は苦手な印象でした。
ところが12sの11-34に関しては11s時代の11-30tのスプロケに34tを追加したギヤ比となっており、トップ側がかなりクロスになっています。
平地巡行でも細かく変速ができるのでチェーンリングをコンパクト以下にしてアウタートップ寄りのギヤを全て使い切って、加速レンジでロー側、少しの登りでアウターローまで入れる事で走れるので峠道に行かなければほぼほぼフロントシングルの様な使い方ができます。
当然、峠道に入ればフロントが34、リアが34の一倍のギヤ比になるのでハンガーノック寸前でも、足つり寸前でも、既に200km走っていても登り着る事ができると思います。
ロングライド用として12sの11-34のスプロケットは本当にありがたい存在です。
レース用としては11-30の12sはとってもクロスギヤでありながら30tという比較的ワイドなギヤも入っているのでヒルクライムやレースでは一択ですね。
GRXのコンポは新型登場が待ち遠しいですが、特にグラベルの場合は平地巡行もシビアではないのでそんなに困っていないのも事実ですね。ペースの維持が緩いグラベルライドや体力の減りを意識しないポタリング的な走り方であれば十分です。極論11sもいらないかもですが、グラベルロードでも舗装路で巡行するのでクロスギアであることに越したことはありませんね。
12sになればフロントシングルも現実的になるのでグラベルでフロントシングル派の方は新しいGRXでも出たら是非。
変速の段数だけに着目しての話になりましたが続いては
変速が増えたというのは確かに数字上増えているのですがむしろ、それ以外の進化がシマノの凄い所!
想像しやすい所でブラケットがワイヤレスになり、あるあるだった輸送時にSTIのケーブルが抜けていてレース出走前に変速ができなくなって焦ったなんて事もシステム上無くなります。
ボタン電池を入れる必要もあるので頭がとんがった形状にもなりましたが、これがむしろ現代的なライディングポジションとものすごくマッチしていて素晴らしいです。
更にはブラケットは少しだけ内向きにつけるように形状的にも改良され、ブラケットを握るタイプのエアロポジションがとても取りやすくなっています。
正直エアロロードに乗り換えるよりも、新型の12sコンポにして、エアロポジションを取りやすくした方が空力改善するのではないかと思えるぐらいには効果を感じています。
私は普段30km/hぐらいでしか走りませんが、まれに結構出します。一般的な巡航速度であっても、やはり空気抵抗の改善はロードバイクで走るうえで避けては通れません。その中でも乗車姿勢で改善できる割合というのがすごく高いので、エアロダイナミクスを考慮したポジションが取りやすいコンポという点でこれまでのコンポと比較しても速いと言えるでしょう。
下ハンドルを握るよりもブラケットを握って腕を折りたたむ姿勢が速いというのが一般に浸透しており、先代のレバー(私の場合はST-R8170使っていました)と比較しても、少しリーチが長くなり、頭が大きい形状になっています。
当初は大きくなるのはワイヤレス化によるデチューンだと思っていたのですが、実際に使うようになりエアロポジションの為にはこの形状の方が圧倒的に楽だというのが現状の感想です。
STIレバーが前作はコンパクトすぎたためにレバーの頭を握りこむような姿勢を取るのが結構難しかった気がします。かつ、通常のシッティングポジションでSTIレバーを握る際も、小さいがゆえにハンドルとの段差に手がかかってしまうのでおさまりが悪いなと、今となっては感じています。
新型のレバーはその点を煮詰めて現代の主流である、レバーの頭を握ってエアロポジションを取ることで空力的に有利に走る事ができる、色々な意味で速いコンポーネントと言えるでしょう。
勿論、各コンポ自体のシェイプもエアロを意識しているので乗車姿勢だけでなくパーツ単体としても速いです。
ここに関しては語るまでもないかもしれませんが、すごくいいです。
特にフロントの変速は旧世代のDI2と比較して全くの別物で、機械式変速でクリティカルヒットしたときぐらいの速さが常にある感じです。
リアの変速は慣れるまでは静かすぎて変速したかどうかが分からないぐらいの滑らかさです。12sでクロスギアなのも相まって慣れるまでは、変速速過ぎ注意です。
今までのコンポは私の感覚としては、どれだけストレスを搭乗者に与えないかという事で重要だと思っていました。
ですが、この新型R9270を使う事によって、ライディングフォームにコンポーネントが影響を与えてくれると実感する切っ掛けになりました。
そういった意味でもつける事で速くなるコンポーネントとも言えるのではないでしょうか?
手の置きやすさという面で旧モデルと比較してかなり良くなっていると私は実感しています。
ただし、私が定量的に速くなっているかはわかりません。あくまで感覚的にエアロポジションが取りやすく高速巡行がしやすいと思っているという話です。
でも、姿勢を維持しやすいという事はそういう事だと思いますよ。
私のコンディションは毎週結構変わっていますし、何ならリムブレーキバイクに乗っている頃の方が足があったのでたぶん今よりずっと速いです。機材的には今が一番最高のモノを使っていながら私の実力が下降する一方です。
それを補うために機材でドーピングして、更には健康に気を遣う生活を送るように意識をしているところですね。
ちなみに、12s化そのもののメリットはどのコンポでも体感できますよ。
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