奇抜なエアロハンドルが話題の新型OLTRE PRO改めて乗ってみた結果すごく乗りやすかった。
by: 石川康輔

最近独自設計のハンドルは多々ありますが、このハンドル見た目超個性的ですよね。BINACHI新型OLTRE RC/PRO専用のハンドルは見た目に反し使いやすさも考えられた合理的な設計です。春先に千葉で先行試乗会に参加した私ですが、改めてこの新型OLTRE乗ってみたので軽くインプレします。

BINACHIが考える次世代のレースバイク

今回スタッフ試乗会でも予約？が殺到してRCが乗れなかったのでPROだけのインプレになります。PROすごく良かったのでまたRCも乗りたかった！

とりあえずスペック的な話から

フレームにはハイモジュラスカーボンにカウンターヴェイルを使ったビアンキの全部入りみたいな感じです。RCグレードの方がより軽く硬いフレームですが、PROグレードはカウンターヴェイル素材を唯一用いる事で細かい振動を打ち消して乗り心地の良さにもつなげてくれます。

フレームの形状はRCと同形状です。

専用の一体型コックピットは、その特徴的な形状により搭乗者へ当たる風をコントロールして空気抵抗を減らすという試みから生まれた独特な形状です。フレームセットでは別売りなのでハンドル幅やステム長は選べます。

完全にエアロロードとして特化した形状ですが、意外と乗りやすいのでその辺りはこの後のインプレで。

各部を見ていきます

 

 

このバイクのスペックの大きなウェイトを占める気がするぐらい特徴的なハンドル。見た目に反して使いやすさは普通です。

 

UCIでは外さなくてはいけないエアディフレクター。ホビーライダーの特権です。

 

 

 

バックの作りはこれぞエアロロードって感じです。でも結構自然な乗り味で低中速域から速いですね。

 

 

完成車についてくるレパルトコルサホイールこれの単品欲しいです。（石川個人的希望）

 

インプレというか確認

三月だったと思いますが千葉某所で最速試乗をしてきた私ですが、その時のコースがアップとダウンしかない山の上のコースで平地を流して走れる区間が無かったので、今回短いながらも平坦オンリーで余裕をもって流しながら乗ってみました。

踏み込んで走った時の感じとかは分かっていたつもりなので、流しているときがやっぱり重要なので確かめるという感じで走ってきました。

結果から言うと、流して走っているときこそこのバイク速い！

高強度でガシガシ走らせる状況よりもある程度速度が乗っている状態で無理なく維持する感じで走るのがすっごく楽です。

これは、先代のXR4から比べても中間速度域の走りやすさは向上していると思います。（このPROグレードでもね）

専用ハンドルのおかげもあるのかブラケットを握りこむポジションがとても楽で乗車姿勢という観点でも巡行時のエネルギー消費は少ないんじゃないかなと感じました。

それだけでなく、試乗コースに少しアスファルトにヒビがある箇所がありますが、そこを通過する際の振動というか衝撃の分散もレーシーなバイクらしくないマイルドな感触でよかったです。

RCも以前乗った際は振動吸収性に不満はなかったのでむしろ軽やかな分こっちの方が乗りやすいなとすら思っていましたが、今回PROだけを乗った限りは明らかにこのバイク乗りやすいので、ロングライドでどっちを選ぶと言われたらやっぱPROになりそうですね。

セカンドグレードモデル扱いにはラインナップの都合上なっていますが、価格や素材面からXR4クラスのハイエンドフレームだと考えて乗っていただいた方がいいです。

凄く良いバイクです。

RCはプロ供給用のハイパーバイクと自ら呼んでいるぐらいとびぬけている設計なので、乗りやすいと言えば乗りやすいですが、オーバースペック感は確かにありますね。でもRCの超軽量バイクみたいな高弾性カーボンを直に感じる乗り味すごく好きなので貰えるならRCが欲しいです(笑)

エアロロード然とした見た目ではありますが、普通に登りますし、結構軽いので基本的にはレースバイクとして考えた時にはオールラウンドに使える1台です。

速いのは見た目通り、乗り心地が良く低強度の巡行がすごく楽でブラケットを握りこむポジションを取りやすいオリジナルハンドルですが、意外と普通に使えるし、旋回性も特に違和感なく変な突き上げ感とかない自然な使い心地です。

むしろXR4に付属してくるハンドルよりもトップ部分が握りこみやすいので個人的には好みなぐらいです。

まとめると

速くて、乗り心地良くて、すごくスムーズに走るのでとっても楽です。

 

個人的にXR4XR3が気に入っている方は同じくカウンターヴェイルを採用しているこのOLTRE PROを選ぶのが純粋なアップグレードになると思います。

更に研ぎ澄まされた刀の様なバイクが欲しい方はRCというハイパーバイクが後に控えています。

ロードバイクに究極を求める方はそちらも是非。

 

アサゾー限定パッケージのフレーム在庫あります

ハンドルは通常別売りですが、アサゾーではハンドル付にして用意しました。

価格など詳しくは下記リンクから確認ください。

RCの最高級完成車もあるので怖いもの見たさで見に来るだけでも是非

BIANCHIのレースラインナップは今回から1つ上のステージに上がっていると思います。これからレースバイクを探している方はBIANCHIも候補に入れてみてはいかがでしょうか？

速いだけじゃなく乗りやすいですよ！