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【石川ライド】ディスクロードについて語る!リムブレーキとの比較【今週は天候不良でインドアトレーニング】
by: 石川康輔

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埼玉は雪が降ったりして今週も外を走れていない石川です。天候安定してくれ!!仕方がないのでインドアで筋トレしてからのライドをして運動量だけは確保しました。何も書かないのも何かサボった感じになるので今旬のお話です。

ディスクロードについて語る

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ディスクロードについてというか、リムブレーキとディスクブレーキの違いをお話しします。

0か1かの話ではなく、状況によってという話になります。

皆さん、ディスクロードにおいて制動距離の話やエアロダイナミクス、軽量性について色々と言いたいことがあるとは思いますが、一言これに尽きます。

「28c以上のチューブレス最高、、、」

結局これなんですよね。

一度経験してしまうと今更25cには戻れません。

バイクも特にこの1、2年で発売されたものは28cが前提でワイドリムも想定して32cぐらいまでは飲み込むものが多くなりました。

なので、バイクの走らせやすさの一つでもある、”バイクのジオメトリが想定したベストなタイヤサイズ”というのも年々太くなってきています。

リムブレーキではキャリパーサイズによる制限もありますし、クイックレバーによる固定にも限界がありましたからあまりタイヤの太いモデルというのは適さない側面もあるでしょう。

晩年のモデルで25cがようやく設計に反映されたかなと言う感じで、基本は23cでしたからね。(プロはチューブラーだったし)

ディスクでも最新のバイクでない場合はこれに当てはまらない可能性もあるのでご注意ください。

そのワイドタイヤ最高というのもワイドリムホイールがあってこそで、機材を全部新しくしないと体験できない事でもあるのでとってもお金がかかってしまうという事です。

そこだけ、数年前に既に機材をそろえてしまっている人にとっては難しい問題ですね。

新しいワイドリムホイールがあって、最新のジオメトリーのバイクがあって、それでようやくワイドタイヤが良いと感じるようになります。

その上で、「28c以上のチューブレス最高、、、」となるのです。

 

ブレーキ性能

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後は、バイクとしてもブレーキの性能がDI2の油圧STIレバーを主に評価してのコメントですが、圧倒的に楽にブレーキがかけられるようになりました。

ここでも前提条件がありますが、ディスクローターがアルテグラ、デュラエースクラスのしっかりしたものであることが大前提です。軽量タイプのローターは当てはまりません。

最新の12sSTIレバーで、油圧ブレーキで、ローターは剛性の高いしっかりした物であれば、ブレーキ性能は格段に高くなります。

ディスクとリムの比較をする際、タイヤのグリップにブレーキ性能は依存するという側面もありますが、私の解釈を基準にすると正解でもあり不正解でもあります。

タイヤのグリップに依存するという条件はタイヤがロックした瞬間の0か1かの話だけを切り取っているのでそんな簡単な話でもありません。

実際にはロックする手前の0.8とか0.6とかそれこそ0.55とかもっと細かい単位のブレーキをかけるわけですがそこで問題があります。

何故かというと、人間がバイクをコントロールするという不確定要素の為です。

不完全な人間の操作をより正確に近づける為に、油圧システムによる力の伝達効率が全くよくなった事で、人間の操作がより正確になった事が私なりの見解です。

今から、人間の握力がどれだけブレーキ力に変換されているか、言語化してみますが

まずはリムブレーキから

脳で手を閉じる指令を出してから実際に筋肉を動かして、レバーを握って動かして、ワイヤーを引っ張って、フレーム各部でアウターキャップがつぶされて、ブレーキアームのバネを縮めて、ブレーキアームがしなって、ブレーキシューがつぶれて、熱でブレーキのゴムが柔らかくなって、リムが摩擦で熱を帯びて、タイヤが変形して、つられてチューブも変形して、路面の砂とかアスファルトのコンディションによっても異なりますが、路面の状況も感じながらブレーキングをします。

ここまでどのぐらいのロスが発生しているでしょうか?

経験値にもよりますが、ブレーキングに対してロックする寸前のブレーキが当然一番おいしいブレーキゾーンですが、少しでもそれを超えるとブレーキをロックして後輪が滑り出します。姿勢制御の為に最終的にロックさせた方が安全な瞬間もありますが、基本的には完璧に制御してブレーキした方が良いのは当然ですね。ワイヤー自体の摩擦だったり、キャリパーのバネなど常に一定の力ではなく、かける力に応じて変化する抵抗を経験値から脳でコントロールして、それを筋肉に指令を出すわけですが、握った力に対して、ロスが大きいので最終的にさじ加減を覚えて強めに握りこむ必要があるのがリムブレーキの特徴です。

これって、完璧に制御できますか?

マイナス10の力のロスがあるとしたら、それを計算に入れてブレーキングをする必要があるという状況です。デュラのブレーキにして、ワイヤーもニッセンとかに変えればマイナス8ぐらいにはなるかなと思います。

ディスクロードでは

脳で手を閉じる指令を出してから実際に筋肉を動かして、レバーを握って動かして、油圧のピストンが動いて、オイルに圧が掛かって、キャリパーが動いて、パッドがローターに接触して熱が発生、ローターをひずませて、タイヤが変形して、路面の砂とかアスファルトのコンディションによっても異なりますが、路面の状況も感じながらブレーキングをします。

ディスクブレーキの場合は機械的な損失がとても少なく、特にブレーキキャリパーまでの力の伝達はリムと比べれば殆ど完璧に伝わります。

ホイールの外周ではなく内周の薄い小さな円盤を擦っているだけでもバイクが止まるほどに効率の良いブレーキシステムとなります。

とは言え、最終的に路面とのコンタクトはランダムになるので最新機材であってもブレーキングを完全無比に制御する事はできません。

なので、ブレーキに変換される力のロスする割合を先ほどの10と比べて2とか3ぐらいになると思います。完全に私の主観ですが。

それを踏まえて感覚で余計に力を使わなければいけないのでディスクでも結局完璧な制御はできません。人間だもの。

結局ブレーキに1以上の力を掛けられないので(先ほどロックするのが1としたので)、ロスする分の引き算をしたうえで合計1未満を出すのがブレーキをするという操作だと私は理解しています。(この計算はあくまでもわかりやすく言語化しただけです。脳内ではもっと複雑な事が行われていると思います。)

それだけ、ブレーキは難しい操作だと思うので熟練者と初心者で差が出るところだと思います。もちろん、路面が濡れていたり汚れていたりと条件が変わると一気にここの計算も複雑になって0.999999を出すことが難しくなるので簡単にロックしてしまったり、オーバーペースになったりして落車の原因になったりする事もあったりします。

そういった意味でブレーキを完璧に制御はできません。

出来ませんが、力の伝わりがより正確になる事でその計算の狂いも最小限になりますし、そもそも1未満を出すために必要な力も少なくて済むので、ブレーキをかけることに割く体力も少なく済みます。

ブレーキが止まるか止まらないかの一度の話ではなく、一日何度もブレーキングをする際に、少ない力でバイクをコントロールする事ができる事でその分の頑張るという事を別の事に活かせるので、まぁ、とにかく楽ちんなんです。

楽ちんな状態での制御と筋肉が疲労していく中での制御、どちらが正確にできるかはお分かりいただけると思います。

ここまでの話も、最新のDI2油圧ディスクコンポであることが前提で成り立つ話になります。

ご予算大変です。私も大変です。

 

今だからこそのリムブレーキのメリットとは

予算があればディスクロードで良いバイクが組みあがるのでタイミングと予算があれば最新のディスクロードはすごくいいです。

但し、ひと昔前の100万円あれば最高級のバイクが手に入るという予算感は崩されているので、ご注意ください。ヘタすると予算は倍を超えますです。ハイエンドのフレームだけで100万円の時代ですます。(まぁ、リムでも100万越え有りましたけどね)

その点リムブレーキ世代のバイクは最高クラスのバイクを組む際にも比べればコストパフォーマンスが高いので有利ですよね。

同じ価格でバイクを組んだら確かにリムブレーキの方が走るバイクが仕上がると思います。

100年以上ロードバイクはリムブレーキだったので問題があるわけでも無いですし、これから進化する事が無いので買い時がいつなのかとか買ったばかりなのにモデルチェンジで残念だと思う事もないですね。とにかく在庫があれば手に入れるという事になります。

既に、あらゆるメンテナンス方法やトラブルシューティングが存在しており、ご自身で維持管理をする場合にも情報がたくさんありますし、ショップ側もノウハウはたくさんあります。忘れていなければ、、、

そういった情報資源の豊富さにおいてもリムブレーキの利点としては特に一般ユーザーにおいてはあるかもしれませんね。

ディスクロードの取り扱いは既にある程度は確立されているものの、良くも悪くも新製品が出て規格が変わったり、メーカーごとに違っていたりするので組み合わせによるトラブルとか、新しい規格の製品のトラブルとか、そもそも、ディスクロードを乗り始めてまだ数年という状況でどういった事が今後起きるのかは未知数な所でもあります。

そういった事と付き合いながら上手に取り扱いできる人は最新のディスクロードに乗って満足できていると思います。

リムブレーキは”知っている事しか起きない”という事が選ぶ場合のメリットです。

知らないって怖い事ですからね。

ここまでの話も手に入ればと言うのが結局のところで、大手各社リムブレーキのバイクはもうありません。あるかもしれませんが、最新モデルで出ることはありません。

なので、”まだ手に入るなら”リムブレーキは全然ありだと思います。正直太いタイヤが入るという事をメリットだと思っていなければディスクロードにする必要も無いと思いますし、峠の下りブレーキがツラいと感じなければブレーキがいくら楽にかけられても大した差にはならないですからね。平地は、集団走行とかしてシビアブレーキが必要なければ大丈夫です。

私はリムブレーキに今更ながら興味こそありますが、今更同じレベルのリムブレーキバイクを組む体力(財力の余裕とか置き場所とか)が無いので、現在リムブレーキバイクを所持していませんが、今より体力のある頃に散々乗り回していたので良い事も悪い事も知っているつもりです。

その上で、予算の都合が付くのであればDI2で油圧のワイドリム対応最新フレームに最新カーボンTLRホイールが良いと思います。

リムの頃の予算では軽く組むのが大変なので、軽さを諦めて走力を上げるか、財布を極限まで軽くするかのどちらかになるでしょう、、、私は後者です。

その分たくさん楽しんでいるので元は余裕で取れました!!

おしまい

 

余談ですが、機械式に拘るならイコールブレーキすごくいいですよ。

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