日本最大級のスポーツサイクル専門店!ロードバイク用スモールパーツ在庫は国内随一!
2024/03/31 14:10
GHISALLO GE-110乗りの石川です。
生粋の週末サイクリストでもある私目線でこれすごくいいよなと思うバイクを価格帯別でピックアップしてみました。
目次
レース用のコンペティションバイクはプロレーサーが使用する前提の設計がなされているので、競技志向ではない週末サイクリストに必ずしも最適とは言えません。
勿論、速いバイクは効率的にバイクを進ませるために有利ですし、乗りこなす楽しみが段違いに高いです。
ですが、近年エアロロード化していることで開発コストも大幅に上がり、価格高騰も相まって維持管理や乗り換えのハードルも上がってきています。
そこで、私がおススメする、価格帯別に週末サイクリストにおすすめなフレームを3点紹介します。
それでは早速私も乗っている少しマイナーなこのバイクを紹介します。まずは低価格帯ですね。
私自身も現在メインバイクとして乗っているこのフレームですが、、、そもそもギザロというブランドをご存じでしょうか?
GHISALLO(ギザロ)というのは国内の自転車問屋さんであるフカヤさんが以前より展開しているオリジナルロードバイクのブランドの一つです。イタリアの地名ですが、日本のブランドになります。
問屋さんでありながら、数々のロードバイクを手掛けてきた実績のあるブランドネームを用いて、「ブルべ」に最適なロードバイクを作ることで結果的に多くの趣味サイクリストに最適な設計のバイクが出来上がったというのがこのGE-110という存在になります。
プロフェッショナルな人だけでなくSNSでユーザーにも意見を聞いてこの完成版になった事を私は覚えていますよ。
私もレースではなく、週末グルメライドから絶景の峠道であったり100km以上のロングライドをこなす事が目的でロードバイクに乗っている為、このバイクのコンセプトに共感したのが買うきっかけになります。
コンペティションスペックを搭載したエンデュランスロード。というのがこのバイクの大枠でのコンセプトになります。
長距離を走る為には何が必要なのかを突き詰めたフレーム設計で日本のユーザーの使い方にも着目して作られた国内設計の1本となります。
「私自身が乗っている」というのが一つの回答にもなりますが、このバイクすごく良いです。
このバイクはエンデュランスロードと名乗りつつも重量も走り出しも軽く、剛性も十分高く、ポジションもエンデュランスとコンペティションを合わせたみたいなハンドルのやや遠い高いポジションが特徴です。
また、速く走る為に一番重要な事としてエアロダイナミクスがあげられますが、エアロを追求する時に最もエアロでない物体をエアロにする必要があるのですが、それが人間の前面投影面積を小さくするという方法が一つ上げられます。
ハンドルをただ低くするのではなく、腕を折りたたんで肘を狭くして頭を低くするというのが現代の優れたシッティングポジションとなりますが、そのポジションが取りやすいバイクだと個人的には感じています。(ポジションなので個人差もありますが)
具体的にはハンドルは高いもののステム長をそのままに遠いポジションを取れるためまるでトライアスロンのDHポジションの様な姿勢が取れるようになります。長時間エアロな姿勢を維持するために楽であることも重要な為、ハンドルが低すぎないという事が私の場合はとても好意的なポイントになりました。
「そういった面で速い」バイクだと言えるのが実際に所有してみての一番の感想です。
走りの軽さや、車体重量自体の軽さも相まって、楽なエアロポジションのまま速く走ろことができるというのがコンペティションスペックを搭載したエンデュランスロードの所以ですね。
私はアップチャージのある限定カラーを手に入れましたが、通常カラーでお話をすると、まず、価格が¥253,000‐税込。そこにはカーボンハンドル、専用カーボンステム、カーボンシートポストがついているので実質20万円ぐらいの価格でフレーム自体は買えていると言えなくもないですね。(私はその辺のパーツはあえて使っていないのでそういう計算にはなりませんが)
最大32cのタイヤクリアランスを持っているので、特に30cや32cのチューブレスタイヤを履かせて空気圧も4bar以下に設定する事で、ものすごく乗り心地も良く安定する走行感を実現します。
少しレーシーに剛性感を感じたい場合は28cのタイヤで走るとフレームの剛性はしっかりとあるのでレースバイクとそん色ない加速感や巡行性能を感じる事が出来るでしょう。
逆に25cタイヤ以下にしてしまうとエンデュランスな設計の部分とケンカしてしまうのでミニマムサイズで28cタイヤが良いと思います。ハンドリングが少しゆったりぎみになっているところにキレのある細いタイヤを付けるとアンバランスになるので、良さを引き立てるパーツチョイスというのが現代のバイクにとっては最適になります。
この辺はタイヤの実測値や空気圧の適正値にもよるので全てでは無いですが、太めのタイヤの方が相性の良いハンドリングフィールのバイクだと思います。
タイヤサイズが32cまでの設計はこのバイクが発売された2022年当時はやや太めという認識でしたが、2024年モデルを見渡すと標準的なレースモデルのスペックとも重なっており、たまたまかもしれませんが、ものすごく現代的なレースバイクと重なるスペックというのも見逃せないポイントです。
エンデュランスロードらしい太いタイヤに適性のあるジオメトリーを持ちつつ、しっかりとレースバイクの様な剛性感を持ったカーボンレイアップ。そこに独特の扱いやすいジオメトリーやボトルケージの位置を最適化と各部の補強、複数のストレージを装着できる積載性。
長い距離をいかにして楽に速く(早く)走り切るかを突き詰めたのがこのフレームです。
こういう言い方をしては失礼かもしれませんが、たまたまがいくつも重なってこれほどの神バイク(個人的評価)になったんだなと思います。それ程絶妙なバランスの上にこのバイクは成り立っていると思います。
もう一度言いますが、価格は¥253,000‐税込です。
10年前ならへー結構安いねって価格ですが、令和6年の今において、この価格でカーボンフレームが手に入る事も難しい中、こんなに軽くて乗りやすいフレームが買えてしまうなんてホントすばらしいですよね。
私も約三倍の値段のフレームから乗り換えましたが、とても気に入っています。
ヨーロッパのレースに出てるとかわかりやすいセールスポイントが無いので機能や性能面で選ぶようになるので玄人向けな所はありますが、初心者でも楽しく乗れるバイクだと思うので是非、選択肢に入れてみてください。
私が気に入っているので特別扱いしているのは伝わっていると思います。
※アサゾー店で注文した分は一旦全て完売となりました。メーカー在庫はサイズによってはありますので取り寄せ等ご相談お待ちいたしております。
LOOKの最新モデルです。
歴代の(先代の)785HUEZシリーズはヒルクライムに特化した性能を持っていてやはりレースをする人に向けた設計を行っているバイクでした。
ところが今回のモデルチェンジにあたり、「RS」モデルを廃止する事で完全に一般ユーザー向けのバイクとして煮詰められた設計になっているというのがポイントです。
レースモデルはロマンこそありますが、対象になるライダーは私たちの倍以上のスピードで走る人たちという事で、実は最適なバイクではありません。
勿論、丁度良いバイクが絶対に良いという事ではないのですが、でも丁度良いバイクって絶対に走りやすいと思いませんか?
そういった事を踏まえて、長期間使える耐久性があり、カーボンの反発力も登坂時のパワーでいうと3倍~4倍ぐらいで走るのにちょうどよいと思われる剛性感に仕上がったバイクで、太いタイヤが入る事で圧倒的に乗りやすく、程々に振動吸収もしてくれ、パーツもシンプルなものが選べて価格もそこそこで買える。
それがこの新型785HUEZになります。
これまでの785HUEZと変わらないのはヒルクライムが得意な走りを重視したバイクであるという所。
ハイモジュラスカーボンを主体に反応性、応答性の高さや旋回性能を重視して山で速いバイクというのはHUEZの名前に違わぬ性能。
そんな中、レース用のバイクという任務を解かれてある程度自由に作れるようになった事で最近のレースモデルでは実現しないいくつかのポイントが見えてきました。
ケーブル内装をしているのでエアロダイナミクスを完全に無視しているという事はありませんが、このバイクはオーソドックスなラウンドパイプを主体にしたバイクになります。
シートポストも27.2の標準的な丸ポストで、エアロっぽい要素はそれほど多くはありません。
でも、そのおかげで価格も抑えられ、昔ながらのロードバイクと変わらない軽量さで組め、基本的な剛性の高さを損ねないで形になっています。(エアロは通常剛性も落ちて重量も増します)
プロが使わないという事は1400wのスプリントもPWR5倍超の登坂も想定する必要がない為(できるけど)、丁度良いパワーゾーンが一般の健脚サイクリストに向けて作られているという所がポイントです。
硬いフレームを速く走らせるためには一度しならせてその反力をもらうというのが一つの手段としてありますが、硬いフレームをしならせるためにはその分の大きなパワーが必要になります。
脚力が十分残っている状況では爆発的な加速を感じる事ができると思いますが、疲れのある状況や長時間セーブして走りたい状況ではその一番おいしい加速を体感する事が出来ません。
その為持続してフレームの最適なしなりを出し続ける為にはあまり硬いカーボンのフレームではなく、程々のカーボンの方が一般の人にとっては都合がいいのです。
具体的には富士ヒルを例にするとブロンズ圏内の人だとバランスとしては丁度いいと思いますよ。シルバー、ゴールドを目指すなら、ハイエンドモデルもいいかもしれませんね。
このバイクも最新設計という事で最大32cタイヤまでに適合しているので安定性と乗り心地を重視するなら32c、バランスをとるなら30c、走りの軽さを重視するなら28cみたいな選択肢が取れます。
中々これを安いとは言えませんが、フレームセット価格¥440,000‐税込は昨今の輸入商品価格としては優秀な値段ではないでしょうか?
同社フラッグシップの795BLADE RSの半額となります。
サイズ展開に関してはステムが専用の内装システムになったので寸法が変わっていますが、ケーブル内装のカラーを付ける事で結局ハンドルが高くなるのでこれまで通りのサイズ感で選んでも大丈夫だと思います。
これまでLOOKに乗り継いでいる方にとっても乗りやすいと感じていただけるのはこの785HUEZだと思います。
最近のロードバイクの値段はエアロを追求する為に設計段階でのコストがものすごくかかっていることも少なからずあると思います。
そんな中、既存のノウハウで最良のバイクが生み出せる非エアロロードを選択する人が増えればメーカー側もこれでいいならもっと作っちゃおうかなと考えてくれるかもしれませんよ。
皆さんも是非、この丁度良いロードバイク選択してみませんか?
最後に紹介するのはハイエンドモデルの中でも異色の、そして有名なこのモデル。
2023年にフルモデルチェンジを果たして、これまでのTIMEの歴史を感じさせてくれるそんなディスクロードに進化しました!
ALPE D’HUEZ(アルプデュエズ)というのは先ほどのLOOKでも使われている名前ですが、ツールドフランスでもお馴染み超有名な峠の名前です。
ヒルクライムバイクというベースのコンセプトがあり軽快な加速感が特徴のこのシリーズも先代のモデルよりもむしろシンプルになったなと思います。
TIMEのフレームが魅力的なのは独自の工法による編み上げで作り上げるカーボンフレームという所ですが、それによりつなぎ目の強度の高さやしなやかなバイクフィーリング等あります。
その他のどのフレームとも違うというのが魅力でもありますし、興味を引き付けるポイントだと思います。
ハイエンドカーボンを使っているので剛性は高いのは当然ですが、そんな中でも独特のしなりがある事で大きな力をスムーズに発揮させやすく、長時間のライドでも無理する事が少ないのが特徴です。
工法については動画があるのでこちらの記事の下部にある動画を見てください。
タイヤクリアランスは28cに最適化しています。
兄弟モデルにADHXやADHX45等のオールロードモデル、グラベルロードモデルがある事でALPE D’HUEZはヒルクライムを重視した設計になっていると思われます。
エンデュランスロード的な太いタイヤは長距離ライドをする際に一つの選択肢となり得ますが、実際には28cに落ち着いているという方が非常に多いと思います。
その使い慣れたタイヤサイズで最適に走る事ができるので不足を感じる事は無いと思います。
昔は23c一択だったように、今は28cが標準の選択肢という状況になっていますが、フレームも、ホイールも、タイヤメーカーも28cが基準サイズであるという状況なので特に理由が無ければそこからずらす必要も無いと思います。
ヒルクライムにおいても路面の凹凸を気にせずライン取りもできますし、タイヤをしっかりつぶして下りの安定感は一度28c以上を体感してしまうと戻れません。
選択肢というよりは28cでずっと走るというのに疑問が無い方はこのフレームが丁度よいです。
28cを前提にしたハンドリングや振動吸収性があるので太くする必要もないですね。
全く無視をしているという事は無いですが、昨今のエアロ競争には乗っかっていないように見えるTIMEのフレーム。
そもそも、もっと丸くて細いチューブで組んだフレームが人気だったあの頃に不満を言っていた人はいなかったはずですが、最近はエアロフレームである事が当然みたいな風潮が感じられます。
エアロにする事で少なからず研究開発に余計なコストがかかるので値段は高くなります。
その上、剛性バランスをとるかエアロをとるかという二者択一を迫られ、どちらも選択すると重くなるという負の連鎖が起きる場合もあります。
そこの両立に成功して軽量化も成功しているのがこの2024年現在の各社トップモデルですが、とても高額になりました。
エアロは必要な進化ですし、確かに同じ条件で短時間走ると速いと思いますが、長時間走る人にとっては果たしてどうなのか?
そもそも、ほんの数年前まで丸いパイプでもすごく速く走っていた気がするので、エアロに特化した現代のバイクにしたところでそれが急激にメーターで分かる程平均速度が上がるかというとそうでも無いと思います。
今回のバイクはその辺のアンチテーゼもあるのか、かなりシンプルな造形のフレームになりましたね。
一応エアロにもこだわりたい方には、実はハンドルのエアロ影響がかなり大きいという事が分かってきたので、ハンドルを例えばVISION METRON 5D EVOなど最新のエアロハンドルに変えてあげる事でフレームが受ける空気抵抗を削減する事もこのフレームなら可能です。
最新設計のエアロロードはフロントでエアロを稼いで、リアは軽量化と乗り味の調整に使ってボリュームを落とす方向に進んでいるので、ハンドルのエアロ化だけでも結構改善しそうですよね。
あれ、欠点無くなった?
デザインの流行りというのはありますが、このTIMEのデザインは普遍的というか10年後でも古いっぽく見えないような気がします。
長く乗り続ける為に頑丈なフレームで、デザイン性も良く、28cタイヤに最適な設計、カスタマイズ次第ではエアロ性能を向上する事も出来、パーツの選択肢は非常にシンプル。
専用設計のパーツは殆ど使わずに好みのパーツを組み込むことができるのでカラーリング等を自分の意志で選択する事ができるのもいいところですね。
TIMEフレームは基本的に受注生産ですが長くても4カ月もあれば大体届きます。
ロードフレーム以外にもグラベルモデル等ありますので必要なタイヤの太さに応じてバイクを選ぶこともできます。
今年の注目カラーのゴールドだけは在庫をとっているので気になる方は是非ご相談ください。
価格はどのモデルも同じで
グロスカーボンモデルは¥649,000‐税込み
その他のカラーリングは¥671,000‐税込み
となります。
高価格帯ではありますが、最近の80万とか100万のハイエンドエアロロードと比べるとだいぶまともな金額になっていると思います。
しかもTIMEのフレームですよ!
勿論、これはほんの一部の紹介でしかありませんので、是非店頭にてご相談ください!
実際のところ、ホイールやタイヤの種類によっても乗り味が大きく変わりますので、そういった全体の構成次第で好みの乗り味を好きなバイクで実現することも可能です!
速さのみにフォーカスしてロードバイクがつるしの状態で売られることが多くなりましたが、好みの乗り味を実現するためにはフレームからのバラ完が一番優れています。
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