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【新型MADONE試乗しました!】次世代のエアロロードは究極のオールラウンダー
by: 石川康輔

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最新MADONE GEN8シリーズの試乗をしてきました。中の人からの説明と実際に走って感じたことを書いていきます。カタログ的な話はメーカーホームページをご参考ください。

TREKのエアロダイナミクスは次の世代へ

フレームを部材ごとに細分化してエアロを改善しても全体としての”つながり”を考えなければ、実際に乗った場合にエアロが必ずしも改善されるわけではないというのが、TREKの考える次世代のエアロの追求の仕方です。

それを形にしたのが今回のMADONE GEN8という事です。

よりリアルな測定から現状の翼断面フレーム同様のエアロダイナミクスをトータルで実現するのが次世代のエアロダイナミクスです。

結果的に剛性も上がり、軽量に仕上がり、実現したい乗り味-フィーリングを追求する事に重量を費やすことができるようになりました。

MADONE SLR GEN8

まずは気になるフラッグシップモデルを見ていきます

乗ったインプレも後半に少し書いていきます。

最新のエアロハンドルは厚みがある

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そこまでへらべったくは無いハンドル

これもエアロを最適化する際に後ろに人間が乗っているという事を想定して作られています。

最も非エアロな人間に良い影響を与えるど事がエアロへの近道になります。

 

意外と使いやすい専用エアロボトル

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SLRグレードに付属する専用のエアロボトルとボトルケージ

このボトルがすごくエアロ、、、だというのも勿論ですが、フレームが太くなってバイクの後ろまでの空気の流れをコントロールして効果を高めてくれるアイテムです。

通常のボトルも使えるのでレース中に普通のボトルを使って給水する事はできます。

このバイクは普通のボトルでも十分速いですが、究極にこだわるなら専用ボトルで例え数wであっても稼ぎましょう!

 

穴は開いていた方が良い

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ISO FLOW-穴が開いているのは乗り心地とエアロの両立

先代モデルからここに穴が開いているのでよくネタにされますが、前提として乗り心地の良さを出すための機構です。

その上で空気抵抗も削減するというおまけつき。

というか両立する機構を考えてこの形になっています。

乗り心地の良さはホイールとタイヤと空気圧が殆どですが、ISO FLOWも結構効いている感じはありますよ。

 

実際に乗ったのはコチラ

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MADONE SLR7

Mサイズでサドル高700mmです。

まずは、とにかく走りが軽いです。

剛性も高く、軽量な硬いカーボンのバイクって感触で、踏んでからの返りが殆どノータイムで、ヒルクライムバイクに乗っている感じで走り出すことができました。

中間加速はその剛性の高さからグイグイと加速し私の脚力ではまだまだ引き出しきれていない剛性の高さを感じることが出来ました。

かと言って足を使う感じもなく至ってスムーズな加速を見せてくれ、ダウンチューブとBB周りの剛性の高さをうまくいかせるリア三角でフレーム全体がつながりを持ったバランスの良い硬さという感覚です。

これまでのMADONEの重心がしっかりしているという感じでも無く、EMONDAの様な軽さや薄さがあるのにも関わらず非常にパワフルに感じ、DOMANEほどでは無いにせよ路面からの突き上げは和らげてくれる感じがして、TREKのすべてを詰め込んだ新しいジャンルのレースバイクに生まれ変わった印象です。

平日の都内を走ってのインプレなので感じられることはそう多くはありませんが、とにかく硬くて、走りが軽くて、伸びの限界が全然見えないという事が走ってみての感想になります。そして、お尻への突き上げ感が少ない。

勿論貧弱な脚力の私がトップモデルの能力を引き出すことなんかはできませんが、その高みを知る事はできるのでとにかく全領域で速いオールラウンドバイクっていう感触がありましたね。

カーボンがOCLV900グレードになった事でできる事が増えていると思うのでこのフラッグシップは硬さの中にやさしさアリです。

 

MADONE SL

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MADONE SL 5

完成車価格は44.9万円とMADONEと名がつく割にはリーズナブルな車体です。

カーボングレードのOCLV500はなじみのある剛性感とコストパフォーマンスに優れる乗りやすい設計です。

この完成車は重いホイールとふかふかサドルがアッセンブルされているので、パーツが一部レーサー仕様ではないという前置きをしておきます。

乗っていて思ったのが、、、DOMANEみたいに乗りやすいなというのが率直な感想です。

パーツによる快適性の向上が大きいと思いますが、特にシートチューブのISO FLOWが効いているのかドマーネ感があるように感じました。

このセカンドグレードでもBB周りの剛性の高さは感じられMADONE GEN8自体のベース設計でダウンチューブとBBで剛性を上げているのかなというのがどちらも軽く乗ってみて感じました。

登坂性能的にはバイクを振ってもしっかり走りますし、シッティングで軽いギアを回してもぶれないですし、走りの特性もバランスが良いからなのかどんな走りにも対応できそうな感じですね。

エアロロード独特の形状からくる重さは感じないので重量的にはパーツの軽量化をしてあげれば普通に軽くて速いバイクになると思います。

 

というわけで、感覚的にもMADONE SL5は軽量軽快なDOMANEですね。

軽快さがあるので軽量化を少しすればヒルクライムイベントでも十分走れそうですし、ロングライドならMADONE SLRよりも剛性の違いから低い速度域で活きるので、無理をしないで走れる剛性バランスになっていました。

おそらく多くの方はSLグレードを買ってホイールをカーボンのワイドリムにして、そのうち電動コンポにしてあげれば最高のバイクが出来上がると思います。

SLRは良くも悪くもプロ用のレーシンググレードなので、ロングライドをするならそれなりに走力を要求されます。

勿論、最高の走りを求めるのであればSLRが良いのは当然の話ですね。

ちなみに、同一条件で乗れていないので実体験ではありませんが、数値的にはSLRの方がSLよりも縦方向はしなやかになっているらしいです。

より硬いカーボンを使っているので不思議ですが、数値上はそうなるみたいですね。

(てことは、ローハイトホイールと太いTLRタイヤ履かせればSLRもロングライド行けるんじゃないかな!?)

 

DOMANEとの比較は

よりハードに長距離ライドをしたり、太いタイヤで走破性や安定性、積載性を高めたい人はDOMANE。

MADONE SL5を選ぶ方は、サドルバッグやツールケースの最低限の装備で一般道を1dayロングライドをしたい方というすみ分けでしょうか。

後はMADONEはバイクポジションがレーシーなのでハンドルを下げるレースポジションで乗りたい方もMADONEが良いと思います。

 

SLRとSLどちらも乗ってみて

そんな感じで、新型のMADONEは実は乗り心地が非常に良く特に縦方向へはとてもしなやかで、BB周りを中心に剛性の高さを感じるのでどんな走り方でも速く走れるバランスの良さがシリーズとして感じられました。

※あくまでも都内のアップダウンの多いコースとスピードの出るところを見つけて、下りの赤い横シマシマで乗り味を確かめての評価なので

万能なレースモデルというありきたりな言葉が、このMADONEの場合は大きく意味合いを変え、走行性能の最適化とエアロの最適化を両立させる事をやってのけたのが素晴らしいです。「万能な(エアロロードにしては)」「万能な(軽量ロードにしては)」ではなく、本当の「万能な」1台になっているMADONE GEN8です。

結果的に尖がった部材が殆どないので剛性も高く、軽量になっているという次世代のオールラウンダーMADONE誕生です!!

メーカー在庫初回分は大分少なくなってきているのでお早めにご相談ください。

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