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【石川ライド】 買っちった。このホイールチートです。【OQUO RP45LTD】
by: 石川康輔

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買って帰ったその日に取付してTLRのシーラントを馴染ませるために軽く走ってきました。深夜のテンションでおかしくなってたかもしれませんが、このホイールチートです。厳密にいうと「このハブチート」です。

OQUO RP45LTD

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スペックとしては

リムインナーワイド:21mmミニフック

リムハイト:45mm

ハブ:Zipp Cognition VS2

スポーク:SAPIM CX-RAY

カタログ重量:1390g(私の個体はテープ込みで1380gでしたが)

かなりベーシックなスペックに見えるこのホイールですが、ハブがとてもおかしなものが採用されています。

「ハブ:Zipp Cognition VS2」

ZIPPの¥785,000‐税込みのホイールに採用されているZipp Cognition V2と同じような名前のハブが採用されているというところです。

とてもじゃないけど手が出なかった憧れのあのザトウクジラモチーフのリムを採用しているホイールと同等の構造を持ったハブが30万円以下で買えるというのが大きなポイントです。

 

回転性能の高さをいくつか項目に分けると

空転性能の高さ

傾けた時の減速感の少なさ

高負荷下での速さ

そして、無負荷でのスムーズさ

 

という感じに分けて考える必要があると思います。

 

その際にこのハブは

「空転性能の高さ」が圧倒的に高く、まだ試せていないですがダウンヒルは恐ろしく速いと思います。

この感覚を得られるのはGOKISOやカンパのカルトハブ、試乗だけですがDTハブに鬼ベアリングを入れたものなどがいわゆる「滑空感」と言えばいいでしょうか、路面を滑るように転がっている感覚がすごくありました。

その中でも、フリーボディがほとんど無負荷で空転するので足を止めた際の抵抗の少なさは圧倒的です。

いわゆるハブの回転性能で最も感じやすい「転がっている」感覚をダイレクトに感じる事ができるハブになります。

 

また、リアハブの剛性とフリーのかかりの良さが特に素晴らしく、普通に走っているだけでもロス感が少ないと感じられるハブだと思いました。

かなりハブの存在感を感じるすごい良いハブだなというのがとにかくポイントになります。

ハブで走っているという感覚がものすごかったのでGOKISOとはベクトルが違いますが、圧倒的なハブだと思いました。

 

その上で「リムと組み方」の話

カーボンリムもおそらくオリジナルで設計している独自リムで様々な工夫を見て取れる優秀なリムです。

まずはフィッティング性については今回使ったタイヤがHUTCHINSON BLACKBIRD TLR 30c(私と言えばな)を使用しました。

フロアポンプで普通に何も工夫せずに簡単にビードは上がりましたし、シーラントを馴染ませるためにビードを落としましたが、恐ろしく硬いという事もなくコツさえつかんでいれば簡単に落とせるぐらいの感じでした。タイヤも優秀ですが、リムの内側の形状が優秀でないとこうはならないので、リムの設計と製造しているところの品質レベルが高いのだろうなと感じました。

外側の形状については

横風に強い今時のリム形状で、リムの中腹あたりが膨らんでいる流行りのリム形状。

内幅は21mmとトラディショナルな幅ですが、外幅は実測で29.4mmととても広くエアロダイナミクス的には優秀そうな感じでした。

とは言え、45mmハイトぐらいでは明確にエアロダイナミクスの向上を感じるほどではなく、むしろローハイトホイールのように扱いやすいなと感じる方向に優秀に思えました。

剛性は45mmハイトとしては並です。

私が長らく愛用している、SCOPE R4Dは重量こそありますが、とにかくトップ領域の伸びがあり、リムの剛性が高い事が明らかにわかるぐらいにはしっかりしているのですが、それと比べるとかなり華奢に感じました。

実際に高速巡行を(真夜中に)行ったのですが、あともうちょっと伸びてくれと思ってしまったのが正直なところです。

この辺はラインナップに57mmハイトのエアロラインナップもあるので役割分担という感じだと思います。

平地をガンガン走る人やとにかく剛性を求める方はRP57LTDをおすすめします。

 

その代わり、「とにかく軽い」というのがこの45mmリムの正体だと思いました。

走りの軽さは「ゼロ発進の軽さ」と「バイクコントロールの軽さ」みたいな感じで分かれますが、特に感じたのはバイクコントロールの軽さです。

フロントホイールがとにかく軽く感じてジャイロ効果が薄いのか、走行中とにかくフロントを操るのが簡単で、この辺がローハイトホイールっぽい感触を感じた要素かなと、今思いました。

 

ホイール全体の剛性は

リム自体は剛性は並ぐらいじゃないかなと思うのですが(軽いからそう感じるだけかもですが)、スポークの穴ぶりをしているので(スポークの侵入角度に応じてリムに斜め方向に穴をあけている)スポークもリムの上限ぐらいまでカッチリ張られていて、よれも少ないので全体としての剛性はそれなりに高いと感じます。

それもあって、乗り心地自体は特別高いという感じはありませんが、この辺はリム幅なりかなと思いました。

 

そもそも、なんでこのホイール選んだのか

私は最近色々とワイドリムに憧れをもって内幅23mm25mmのホイールばかりに目を向けていました。

実際に今でも速いホイールという事であれば25mm幅に30cタイヤが一番速いと思うのですが、それなら何故このホイール?というクエスチョンが生まれてくると思います。

このホイールを買う前日の夜寝る前に、気が付いちゃったんです。

 

「内幅21mmに30cタイヤが一番好きだって事に」

 

それに気が付いた時には明日ホイール買う、そういえばアレ21mmだったよな、じゃあそれで!という感じの衝動買いです。

私はこれで失敗したことないので(失敗したと思ったことが無いので)、GHISALLOとのエンデュランス性能を考えた時にも相性がいいと思ったので、買ってしまったわけです。

結局理屈上最高のものがあったとしても、好きなものには勝てないという事だと思います。

 

好きだから自転車乗っているので。

 

もちろん、好き嫌いの判断は価値観が変わると変化してしまうので、明日には言っていることが変わっているかもしれませんが。

年取ると油もの食べられなくなってさっぱりしたものが好きになるのと同じです。

それが好みって言う絶対的ではない価値観によるものです。

理屈上美味しい食べ物でも、身体の変化で食べるのがしんどいから最高の食べ物ではなくなるというのが自転車の機材にも当てはまります。

 

因みに、全く理屈が介在していないわけではなく

内幅21mmのリムは25c-30cぐらいまでのタイヤが最適であると設計されている場合が多いです。

その場合、30cタイヤというのは適正サイズの上限となり、相対的に乗り心地が良いタイヤの組み合わせになります。

これは内幅25mmの場合はISO規格的に29c~という感じで内幅25mmの場合は30cが実質の最小サイズとなるので、その場合の意味する30cタイヤと、私が使う内幅21mmにつける30cは全く異なる意味合いになってくるというのがとても重要な考えになります。

 

タイヤサイズについては

フレームにとっての適正サイズ

ホイールにとっての適正サイズ

路面や搭乗者にとっての適正サイズ

など、機材や環境によって適正なサイズが変わってきます。まぁ、最後のは要はスキルと好みですね。

 

なので、30cタイヤを履くという前提条件からホイール選びを始めるという状況も実は最近は必要だと思っていて、30cタイヤを履く場合に、最小のホイール側の内幅は21mm最大は25mmという選び方になります。

ワイドリムになるほどタイヤの剛性が向上して、内幅25mmにつけるととてもはっきりとタイヤの剛性を感じる事が出来ます。

その反対で、タイヤの剛性を落としてちょっと溜め感みたいなものを感じたい場合はナローリムにすることで、タイヤのサイドウォールがつぶれて少し楽な乗り心地になります。

30cタイヤならではの丁度良いハンドリング感とかもっさりしすぎない加速感がありつつ路面のバイブレーション吸収力が欲しくて、剛性感の調整でリム幅を選ぶことで最終的な調整ができるという感じです。

リムブレーキ時代に25c以上のタイヤを好んでいた方に感覚は近いかなと思います。

↑これに気が付いてロングライドに最適なのは内幅21mmにつける30cだという事が寝る間際に気が付いてしまったのが事の顛末です。

そのせいでホイール買っちゃったという感じです。

 

SCOPE持ってるけど、SCOPE今CIPOLLINIに貸しちゃってるのでGHISALLO様にホイールを催促されちゃったので買ってあげました。

なんだか子供に甘いパパみたいですね。

※全部自分用なので全く意味わかりません。

 

そんな感じで

OQUOって何?という説明は全くしませんでしたが、ORBEAのホイールブランド的な立ち位置です。

MTBやTTバイクまで何でも扱うスペインの総合ブランドという事でホイール事業にも参入しています。

今年急にできたのではなく、ヨーロッパではすでに人気のあるホイールブランドです。

エリア戦略というやつですが、アジアにも力を入れていくみたいなのでその兼ね合いで、価格も相当気合を入れて上陸してきました。

その為、一昔前のフラッグシップだけど結構安いよねって価格で現在も流通しており、コスパに関しては現状圧倒的です。

あまりネガティブな話は私はしないのですが、言わないとウソになるので言っちゃいますが。

このホイール、リムテープ貼って出荷されるのですが、ゆるゆるで(たぶんビード上げする際にゆるく巻いている方がどうのこうのって言っている人を昔見かけたので、その流派なんだと思います)。私の流派とは全く異なるため、ちょっとそのままでタイヤを組み付ける気にならなかったのでリムテープは別途必要になるかもしれません。

私は愛用のMUC-OFFのリムテープを付けました。シーラントも付属品は使わずMUC-OFFです。

ご注文の際はそこだけご了承ください。

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