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2022/03/26 20:27
ホイールを購入する際に何を意識して買われますか?専門的な数値を見てエアロダイナミクスに優れるものや軽量で剛性の高いものなどを選ぶ事はできますか?
単に重量だけで判断して買うという方もいますでしょうか?
リムハイトは?リム幅は?チューブレス?クリンチャー専用?カーボン?アルミ?
まずはホイールの種類を大雑把に分類しましょう。
時と場合と流派によるのですが個人的な主観でホイールを分類していきます。
専門的な数値の話は苦手なので今までの経験からお話しします。
※ディスクブレーキ用のホイールであることを前提にお話しします。
目次
・アルミリムのホイールは例外を除き30mmハイト前後の比較的リムハイトの低いホイールが多い
・比較的安価で低いリムハイトのおかげで乗り心地が良いものが多い
・ハイクラスのアルミホイールは外周部が軽くハブやスポークの剛性が高く加速が良いものがある
・ロングライドやトレーニングなどヘヴィに使う為に選ぶ人も多い
・30mm前後のフルカーボンリムを採用している
・リムの剛性は同程度の重量ならばアルミよりも高い
・軽いくて乗り心地良い
・外周の軽さもあり加速性の高いモデルが多い
・40~50mm台のエアロなフルカーボンリムを採用している
・重量、剛性のバランスを取っているレーシーなスペックのリムが多い
・アップダウンの多いコースでも使いやすい
・平均速度が高い状況で有利
・60mmハイト以上の空力を重視したホイール
・剛性が非常に高く高速で走る際に最も効果的
・平地で速く走る為に最大効果を発揮
・重量の重すぎないものであれば登りも結構こなす
・ライトウェイトホイールをはじめとするカーボンリム、カーボンスポーク、カーボンハブのホイール
・比類なき剛性、圧倒的な軽さ
・ホイールの振れ取りができないものが殆ど
・とにかくすごい
といった感じで今回分けます。
まず、ライトウェイト系のホイールは所有したことないので語りません。エアロホイールに関して最近のホイールは所有していないのと数値的な話をしないと比較ができないため省いて短めにまとめます。
メインで今回お話しするのが、アルミ、カーボン(ローハイト)、カーボン(セミディープ)の三種類、正直ロードバイクで使うホイールで最も悩んでいる方の多い所だと思います。
どのジャンルのホイールが自分の求めているホイールなのか?まずは、走りの目的を分析することから始めましょう。
ホイールのカスタマイズをしたいという場合に大きく二つの目的が存在します。
第一に、見た目をドレスアップしたいという欲求。
第二に、速くなりたいという欲求。
この二種類の目的のバランス次第で選ぶホイールの選択肢が変わってきます。
見た目を重視するのであれば、憧れのあるブランドやカーボンリム、リムハイトの高いものなど好みこそありますが、皆さんプロ選手が乗っているような格好良いバイクに仕上げたいと思うのではないでしょうか?
ツールドフランスを代表するプロロードレースにおいて目立つブランドとして例えば、MAVIC、CAMPAGNOLO、FULCRUM、ZIPP、ENVE、SHIMANO、といった名だたる一流ブランドから選択されるのも一つだと思います。(この他にもいろいろありますが一例で)
または、ブランドよりも走りを優先して選択する場合には知名度こそ低いもののヨーロッパのレースシーンで一定の支持を獲得している新興ブランド、例えば当店で人気の高いSCOPEホイールなどのカーボンホイールの低価格帯を盛り上げているブランドから選択するのもいいと思います。価格で比べて安いだけでなくピンポイントにターゲットを絞っている商品が多くフィットする方にはむしろおススメです。
では、ブランド選択がある程度できた段階で、各社様々なモデルをラインナップしていますがどのモデルを選択すればいいのか。
最初に分類を分けたようにまずは自分の目的にあったリムハイト、材質を選択します。
とにかくロードレースで速く走りたいという方は迷わずカーボンホイール(セミディープ)を選択するといいと思います。例外として、平坦でコーナーの緩いクリテリウム、サーキットエンデューロなどでは更にリムハイトの高いカーボンホイール(エアロ)も入りますが、それを選択肢に入れる方はすでにセミディープでは剛性に不満を覚えている脚をお持ちなので今回は例外と致します。
高速域で走る際に、空気抵抗というものも勿論考える必要はありますが、ここではあえて無視します。エアロを無視したとしてもリムハイトの高いホイールはそれだけリム自体の剛性が高く走行性能として安定性と高速域の伸びを期待することができます。更には最近のリムは幅も広くなっており、内幅19mmで一般的、21mm以上でワイドなリムというのが現状です。ワイドリムの恩恵はエアロダイナミクスという点においても有効だというデータが示されているようですが、やはり今回はそれを無視して、ワイドリムの方が当然リム剛性が上がり、特にバイクが傾いた際のリムのねじれが起きにくいと考えられます。
ダンシング(スプリントも含む)などでのバイクの進みもリムがねじれない方が当然速く、強い力に対応できるため有利に働きます。より剛性の高さを重視する場合は、重量面でも極端に軽いホイールに関してはリム自体の剛性が一般的には低下して悪い方向に作用するケースもあります。ご自身の体格がガッチリとしているのであればあまりにも軽量なホイールはあえて選ばないという事も大切になります。
ヒルクライムにおいて有利なホイールは軽量なホイールですが、剛性を無視してやみくもに軽さだけを求めるとパワーロスを生み出すのでここでもカーボンホイール(セミディープ)、そしてカーボンホイール(ローハイト)の二択となります。前者は先述したように剛性の高さで推進力を高める事が期待できます。比較的平均速度の高いヒルクライムレース、ご自身の発揮できるパワーによっても選択肢として適切だと思います。
対して、軽さで秀でるローハイトホイールは剛性で劣るもののつづら折れや急こう配でのアドバンテージが高く、初期加速の速さで勝る為不得手な部分を補えるホイールを選択するといいでしょう。
ロングライドを主体に使い平均速度の高さを重視したい場合、ここでもカーボンホイール(セミディープ)のアドバンテージがあります。単純に高強度で走れる競技でなくとも高いリムハイトの恩恵は受けられます。それはパワーロスの少なさにあると思います。ロングライドは一定のペースで担々と走る事が求められる為、ある程度の剛性があるホイールを選ぶべきです。
そこで一つ重要になるのが28cタイヤ、チューブレスタイヤといった最新のタイヤです。ハイトの高いホイールは剛性が高い為当然路面からの衝撃もある程度覚悟する必要があります。ですが、ワイドリムに28cのチューブレスタイヤを履かせて4気圧程度で走る事ができればタイヤで乗り心地を確保できるためデメリットの緩和が可能になります。
また、
ロングライドその2として、ここで一定の条件を満たす場合にローハイトホイールを入れるべきだと思います。体感として平均速度を重視した場合45mm程度のカーボンリムはやはり平坦と緩い下りにおいてかなりのアドバンテージがあると体感します。ですが、ローハイトホイールにおいても剛性の高いホイールがいくつかあります。
代表的なホイールでFULCRUMのRACING ZEROシリーズ。エアロではありませんが、特徴的なアルミ素材の太いスポークの恩恵でハブからリムに伝わる力にロスが少なく特に細かいアップダウン、ヒルクライム区間において多くのホイールを上回ってきます。カーボンリムモデルアルミリムモデルとありますが、よりヒルクライム重視で選ばれるのであればカーボンリムをお勧めします。重量こそ超軽いとは言えませんがそのかかりの良さでグイグイと加速していく感じは他のホイールでは体感できません。その他にもMAVICやSHIMANOのホイールは30mm以上のやや高めのリムを採用しているものもあります。
リムハイトが低いので比較的乗り心地はマイルドで外周も軽い為、林道などアップダウンを重視してホイールを選ぶ場合に選択肢に入ってくるホイールもいくつかありそうです。
平均速度を求めず快適性を重視した場合、選択肢に上がるのが、アルミリムホイール、カーボンホイール(ローハイト)外周の軽さと柔軟性がある為快適に走れることと、一定のしなりがある為筋力的に自信がない場合もホイールである程度の肉体的なダメージを抑える事ができるのでむしろおススメです。
私も最近は高頻度に走っているのである程度ハイトのあるホイールも使いこなしているのですが、一時期殆ど乗っていなかったときはカーボンの45mmハイトを使わずに24mmのアルミホイールをあえて使用していた時期もあります。速くて効率的なホイールはある程度走りなれている状態でないと逆に疲れが出やすく結果的に休憩が増えて平均速度が落ちてしまうという事も経験があります。
定期的に走っておらず脚力への不安がある場合は選択肢としてリムハイトの低いホイールを使用した方が良い場合もあるわけです。
アルミとカーボンによる違いで耐久性の事を心配される方もいるかもしれません。ですが、現状ディスクブレーキとなったことでリムへの直接的なダメージは無くなり「カーボンだから心配だ」という事は解消されました。ですが依然としてアルミホイールの方が価格がお安いので破損したり距離過多での交換などを考慮するとアルミホイールを選択するという事になるでしょう。
ここまででご自身に合うホイールを選べたでしょうか?
とは言っても
多くの方が気になっているのがカーボンのセミディープリムホイールだと思います。先述したようにバランスが良く平均速度を高く走る為に最適の万能ホイール。各社がこの辺りのホイールに特に力を入れているため、フルラインナップしていないブランドでもここだけはラインナップをしているという事もあります。
ハイエンドモデルのSLRと同じハブを採用する軽量なモデル、エアロダイナミクスを考慮したC19のスタンダードなリム幅が剛性と乗り心地の良さを両立している。ロングライドをメインで考えている人に最適。チューブレスを一般化した立役者は相性の良いチューブレスタイヤが多いのも魅力。
フックレス採用の低価格フルカーボンリムモデル。チューブレスタイヤ専用ではあるが、適正空気圧が低くなり路面追従性を高め、アスファルトの亀裂などでバイクの振動を少なくして、減速を減らしてくれます。45mmハイトで内幅23mmのワイドリムではあるがベンドスポーク採用のおかげか比較的柔らかめ。
内幅21mmのチューブレスレディホイール。剛性が高くレース向きのしっかりとした乗り心地。重量だけでは測れない漕ぎの軽さが特徴。独自設計のハブが非常に精度が高くしっかりとしているので回転性能も非常に高い。フリーボディの音が非常に大きい。
50mmハイト内幅21mm今一番熱いスペックのパフォーマンスホイール。剛性の高さ走りの軽さコストパフォーマンスで秀でるシマノの傑作ホイール。迷ったらこれと言えるぐらいバランス良く、リムハイトの高さほど走りは重く感じないのでアップダウンの多いコースが得意。
手が届きやすく1セット買えば様々なシチュエーションで使える為、完成車からのステップアップでより良いホイールを探している方は特に注目です!!
※2022/3/26現在の情報をもとに文章を作成しております。
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