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富士ヒルエントリーしましたか?軽量化のノウハウ!どのパーツがコスパ良いのか教えます!
by: 石川康輔

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富士ヒルのエントリーあっという間だったみたいですね。多くの方が今年一番の目標にしていることでしょう。私は乗鞍今年はどうするか考え中です。

軽量化についてのノウハウ

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ヒルクライム当日スペシャルの一時的な軽量化というのもありますが、普段から使える恒久的な軽量化に関してはもう明日からやってもいいですし、レースまでに使い慣れて置いたら記録もアップすると思います。軽量化に関してコスト面と釣り合わなかったり、交換することで遅くなってしまうデチューンになってしまうなんてこともあるかもしれません。

富士ヒル本番に向けてこれから軽量化をしようと思っている方はこれからお伝えする話を是非参考にしてみて下さい。

軽量化のコスパ良い部位をピックアップ

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フレームやホイールを交換するのは確かに効果が高いですが、そもそもバイクが変わってしまったら意味ないですし、ホイールもちゃんと走る軽量なモデルはとっても高いです。

それ以外のパーツで軽量化することで投資を少なく済ませて効果も高いのはどのパーツか!

最終的にはホイールの交換もおススメですが、今回はホイール以外で交換したいパーツをピックアップしていきます。

完成車を買ってカスタマイズはまだしていないという前提で話していきます。

1,タイヤ

個人的にこれは必須だと言えるのが「タイヤ」です。高級な完成車であればそこそこいいタイヤが勿論ついてきますが、ワイヤービードのタイヤなどが付いてくる場合はタイヤを変えるだけで300g近く軽くなる場合もあります。

完成車でよく見かけるのがこのタイヤ

VITTORIA ZAFFIRO

700x28c 28-622 Rigid Nylon 26TPI All Black 410g ¥2,530

重量が410gとかなりヘヴィなタイヤです。

少しいいモデルがついているとして

VITTORIA ZAFFIRO PRO

700x28c 28-622 Foldable Nylon 26TPI All Black 340g ¥3,630

決して軽くはないですね。

では、これを軽量なタイヤにしてみましょうか。

PANARACER AGILEST LITE

F725-AGL-B 700×25C 25-622 黒 黒 170 MAX 980 7,590

F728-AGL-B 700×28C 28-622 黒 黒 190 MAX 750 7,590

人気の国産タイヤパナレーサーフラッグシップモデルのアジリストライト

最近発表された28cであっても190gと「鬼軽」

25cにダウンサイズをすると170gともはや空気。

410g- 190g=220g

¥7,590‐税込

今度発売予定の28cで計算してもこれは片側220gの軽量化になりますなので二倍して440gの軽量化がタイヤを変えるだけで実現してしまいます。

更には採用されているチューブの重量も気にしてみましょう。

定番のブチルチューブ

20/28-622 700×20/28c Presta (FV) 48mm RVC 116 ¥800

116gですね。

最近流行りのTPUチューブに変えたとすると

700×25/30c 60mm(RVC) 30g ¥4,598

30gです!!

116g-30g=86g

×2で172g

タイヤと合算すると最大で612gも軽量化が可能なのがタイヤ&チューブの軽量化です!!

足回りの612gはそれはもう半端ない軽量化につながります。。。

今まで乗っていたバイクが別人になったような違いをタイヤとチューブを変えるだけで実現しちゃいますよ!!

一応ホイールも比較しましょう

WH-RS171-CL-R12-700C_C6_1_750_750

例えば完成車によくついてくる結構いいシマノホイールが前後で

1995g

最近入荷したフルクラムの軽量ホイールが

IMG_2105

1285g

1995g-1285g=710g

¥380,600‐税込のホイールに変えるとこれだけの差が生まれますね。

でもかかる費用は15倍ぐらい違いますね

勿論、最終的にはホイールも変えていただければ、両方で1322gの軽量化というフレーム一本分の軽量化が果たせます。

足回りの軽量化は走行性能に対する効果が絶対的ですし、結構重量差があるので持った重量すらも段違いです。

2,サドル

効果の高いパーツかつ、結構重量差のあるパーツ、かつ普段から使っていられるパーツという事でサドルをピックアップ!

完成車には単品で販売されていないようなサドルが使われているので重量差が明確ではありませんが、私の都合の良い数字をもとに紹介します。

エントリー向けの単品販売サドルの例でこちら

セライタリア同士で紹介しますが、SPORT GEL フロー重量:330g

高級なサドルでは

SLR BOOST キットカルボニオ スーパーフロー重量:129g

330g-129g=201g

¥47,850‐税込

ロードバイクでは一番高い位置に来るサドルが201gも軽量化したらどうなるでしょうか!!?

特にダンシング(立ちこぎ)するようなシーンでは明らかに振りの軽さを感じられると思いますし、何よりいいサドルはパワーの伝達がいいのでシッティングでも推進力を上げられる要因になります。

最近はシートポストが専用品のバイクが多いですが、入門クラスの完成車の場合シートポストの変更も可能です。

シートポスト

FSAで一番安い単品販売のゴッサマーグレードのシートポストが• 302 grams (Ø27.2 x 350mm)

FSAで一番高価なレーススペックのK-FORCEカーボンシートポストが• 188 grams (Ø27.2x350mm)

302g-188g=114g

¥38,830‐税込

実はこのシートポストは軽いですが特別超軽量というわけではないのでもっと軽さ重視のアイテムはありますし何ならもっと安く済ませる事も可能です。

サドルと合算して315gの軽量化はフレームを交換するよりも効果が高いかもしれません。勿論フレームを換えた方が推進力が高く速いバイクにもなるので重量関係なくヒルクライム速くなるのですが、今回はフレームにはノータッチです。

3,スプロケットとローター

タイヤとかホイールと一緒に計算すればよかったなと思いましたが、こっちでやりますね

105R7100系のスプロケットの重量

11-34T 361g

CS-R9200

SHIMANO ( シマノ ) カセットスプロケット CS-R9200 DURA-ACE ( デュラエース ) R9200シリーズ 11-34T

同じく11-34tモデルが253g

361g-253g=108g

ちなみにお値段は¥39,270‐税込

ホイールとかフレーム買うぐらいなら100g以上の効果のあるスプロケットはありじゃないでしょうか?

 

ディスクローター

SHIMANO ( シマノ ) ディスクブレーキローター SM-RT70S センターロック ナロータイプ 内溝ロックリング付属 160mm

105相当のグレードが133g

SHIMANO ( シマノ ) ディスクブレーキローター RT-CL900SI ディスクローター 内セレーション 160mm

デュラエースの新型が114g

超軽量なKCNCのセンターロックモデルが91g

133g-91g=42g

×2で84g

片側¥11,000‐税込

ここまでの軽量化合計がこちら

ホイールなしで合計1119gの軽量化を達成しました!!合計金額は¥172,326‐税込!!!

高いと言えば高いですが、ホイールで換算すると近い金額のモノが無いのですが、レーシングゼロDBだと1590gなので例えば先ほどのシマノホイールの1995gから引くと

1995g-1590g=405gという感じです。

405g以上に走りの軽さとダイレクト感が増すのでどっちが本当に速くなるかはわかりませんが、重量的には圧倒的に前者の小物をひたすらハイスペックに変えていく方が軽くなりますね。

まとめると

ここまで全部やってくださいという話ではなく効果的なパーツがたくさんありますよ。特にタイヤとチューブの変更は圧倒的に軽くなるケースがあるので必ずやってくださいという感じのまとめになります。

完成車を購入されて、ビンディングに変えて、サイクルジャージを着るようになったのであればひとまずタイヤをいいやつに変えてみましょう!

重量的な面だけでなく走行性能は大幅に変わると思います。特にヒルクライムの加速に関してはホイールの外周部が一気に軽くなるので初速の速さは実感できるかもしれません。

今日ご紹介したのはいわゆる普段からそのまま走っても問題のない恒久的に行える軽量化です。

レース本番用のスペシャルカスタムでフロントシングルにする事であったり、バーテープや各部についているボルトやボトルケージを減らしたり、ブレーキパッドを軽量なものに変えたり、削る方法はいくらでも思いつきますし。耐久性を考慮しなければもっと軽く仕上げられることでしょう。

ですが、それってどこまで効果があるのか正直検証が難しい領域だと思います。

逆効果の軽量化というのも私としてはあると思っていますが、特にホイールは軽くすることで剛性が低くなり推進力が得られずに結果的に遅くなるパターンも考えられると思います。その辺は信頼できるメーカーのホイールは高いなりの理由はあると思います。

速く走る為のカスタムで結果的に軽くなるというのが一番自然なカスタマイズになると思うので普段から意識して取り組んでみてはいかがでしょうか?

今年のヒルクライムレースに向けて準備はもう始まっていますよ!!

※ちなみに、私の上記のバイクはサドルバッグ等無駄なものを外した出走状態で7.0kgになります。飲み物の重さは含めません。この時は細かい所の軽量化を詰めていないので無理せずあと100gぐらいは減らせると思います。

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