日本最大級のスポーツサイクル専門店!ロードバイク用スモールパーツ在庫は国内随一!
2023/10/07 16:23
私石川が3月某日に某所にてビアンキ主催の試乗会に参加してきた話を以前投稿しましたが、この度注文していたOLTRE RCがアサゾーに届いたので振り返りながら紹介していきます。ちなみにその時の記事はコチラのリンクです↓
目次
フレーム単独での空気抵抗の低減はある程度は行きつくところまで来ており、それよりも結局人に当たっている空気の方が圧倒的に重要だよねって事で特殊な形状のハンドルを設計する事で、身体に当たる風をコントロールして人間が乗っている状態にて速く走れるエアロロードというのがBIANCHIの注目ポイントになります。
速度や姿勢などの条件により変動がありますが、車体が受けている空気抵抗と人が受けている空気抵抗の割合は2対8と言われており、その8の方をどれだけ削減できるのかがとても重要だというのは当たり前と言えば当たり前です。
ですが、自転車の形を変えても人に当たる風をコントロールするのはこれまでの常識では中々実現しませんでした。乗車姿勢その物を変える必要があったりと根本的な解決が必要になります。(TTバイクTRIバイクはその点で理想的なエアロダイナミクスを実現します。)
もちろん、UCIのルールにのっとっている為、TTポジションを取るわけではなくあくまでも一般的なロードシッティングポジションのまま足に当たる風をコントロールする事でエアロダイナミクスの改善をしているというのが今回のBIANCHIがおこなった工夫になります。
ハンドルの穴だけに注目しがちですが実はハンドル上部の四つの小さな突起もかなり重要な役割を果たしているようです
フォークの先端付近にも突起がついているのでこの構造を効果的に用いる事で重量を抑えながらエアロダイナミクスを追求する事ができるわけですね。
自転車よりも数倍速いモータースポーツでも度々用いられる構造でロードバイクもその領域までたどり着いたという事なんですね。
UCIでは認められていない後付けのカバーですが、これがある事で更に速くなります。UCIでは認められていませんが、あなたの普段のライドでは関係ないので是非つけたまま乗ってください。
まずは、その軽さ完成車重量で6.85kgペダルレスとなっております。
エアロなディープホイールやパワーメーターも付いていてこの重量となっているのでとにかく軽いです。
ちなみにこのホイールもフロント50mm,リア65mmTLRリムで1540gと非常に優秀なホイールが付いています。BIANCHIが新しく手掛けている「REPARTO CORSA」ブランドの特注ホイールです。ホイールの中身はイタリアのエアロ系のパーツやホイールで有名なあそこが手掛けているそうです。個人的に単品でホイールだけでも欲しいクオリティです。
ハンドルとホイールの性能がかなり印象的でおそらく速さに対しても大きな役割を果たしていると思われます。
全体としては非常に剛性の高いレーシーなバイクって感じです。剛性の上限が私程度では全くうかがえない程には高く、ハンドルも変なたわみが無いですし、ホイールはリムハイトの分硬く剛性の高さを感じる乗り味です。
ですが、それでも乗り心地が良く感じるのがこのバイクの不思議な所。
カウンターヴェイル採用していないのですが、根本的に乗り心地を良くする方法を知って作っている感じがします。嫌な振動も感じないです。
ボリュームのあるエアロフレームではあるものの相当軽量に作っているので遊びのない硬質な感じはあるのですが、なんだか路面からの突き上げや凸凹での振動も少なく感じます。
剛性が高いから硬くて乗りにくいという単純な等式はこのバイクでは関係なくなっていますね。
あとは、登りの性能が思っていた以上に良くとても速いです。
見た目に反して軽量バイクっぽいフィーリングが感じられ、ホイールをハイペロンとか軽量なホイールに交換すればおそらくヒルクライムも速いと思います。
バイクの振りも軽いのでダンシングを多用する人にも使いやすいパリッとした感じで、登りも軽量クライムバイクみたいな感じで走れるので来年のヒルクライムレースではそれに気が付いた人がいれば見かけるかもしれませんね。
乗ってきましたが、専用のハンドルがかなり支配的で良くも悪くもハンドルが速さの要になっています。乗車姿勢もハンドルに合わせて腕をたたんで頭を下げた姿勢を維持する事で絶対的な速さが手に入ります。
とだけ言うとネガティブに聞こえますが、なんていえばいいでしょうか、R92系のブラケットの頭を握りこむポジションって遠いとか近いにかかわらず、すごくしっくりくるのである程度の距離を走るとしても姿勢を維持しやすいのが個人的な意見です。
結局前傾とって腕を折りたたむのでワンポジションでの許容範囲が広いっていうのもあると思います。
私の数値的なベストポジションからするとこのバイクもハンドルをもっと遠く低くする必要が通常ではあるのですが、腕を折りたたむエアロな乗車姿勢になると案外しっくり来ていたので不思議な感覚でした。
ハンドルはRCとPROが共通で専用のエアロハンドルが用意されていますが、今の所これ以外の選択肢はありませんし、これ以外のハンドルを使ってしまうとこのバイクの良さがかなり損なわれてしまいます。
また、ホイールもRCのホイールは特にハブのベアリングやリム自体も特別製で相当調子よかったのでフレームとの相性としても基本的には交換する理由が見当たらないのでそのまま使っていただいた方が良いと思います。
サドルもオリジナルの3Dプリント仕上げの軽量カーボンサドルです。
この完成車はパッケージとして完成されているので正直な所、完成車で買ってもらった方が早い思いますし、別の意味でも”速い”と思います。
エアロロードではなくオールラウンドに使いたい場合はもう少しいじる余地があるので、それはそれでフレームからのバラ完で対応可能です。
まとめ
速い、軽い、意外なほど乗りやすい。話をまとめるとこんな感じです。
あくまでもレースバイクとして無駄なものをそぎ落としたレパルトコルサと呼ばれるのにふさわしいバイクフィーリングを持った一台です。
ご自身のライドパフォーマンスを最大まで引き出すことができる最高の一台を探しているという方はこのバイクを乗りこなしてください。
一つ上の高みが見えると思いますよ。
初心者でも乗りやすいバイクとは全く言えませんが、レベルに関わらず「速く走る」という目的を持った方にとってはかなりバランスの取れたバイクです。
平坦の速さは勿論ですが、登りが特に気持ちよく走れる珍しいエアロロードです。試乗では緩斜面が無かったのですが、多分1~3%ぐらいのほんのり登っている坂道や、10mぐらいの細かいアップダウンでの走行がかなり楽しいバイクだと思います。
新しい時代のエアロロード。是非、あなた自身で体感してみてください。
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