【レースレポート】アイアンマンハワイby安田
by: 安田 一行

先週末ハワイコナ島で開催された

アイアンマンハワイ　ワールドチャンピオンシップに参戦してきました。

このレースは世界各地のアイアンマン予選レースを通過した

プロ、エイジ約2000名が出場します。

私安田は先日の北海道でスロットを獲得しての参戦です。

プロ、エイジが同日に全く同じコースを走り世界一を決めるレース。

しかもエイジは年代のくくりに関係なく一斉スタート！

こんなレースはなかなかありません

 

レース機材

SWIM

スイムスーツ：アクアスフィア　（ウェットスーツ着用不可のレースの為初の使用）

ウェットほどではないが抵抗が少なく非常に良かったのですが、レースでまさかの紛失

数万円のウェアが1回のレースでサヨナラしてしまいました。

BIKE

フレーム、コンポは5,6年型落ちの機材ですがこだわりの機材もあります。

・ROTOR QRINGS 4ARM

・CarbonDryJapan ビッグプーリー

・Pioneer パワーメーター

・simano WH-9000 C75 R＆WH-RS81 C50

ウェア：HUUB

 

ハワイと日本の時差は19時間

気温もかなり差があり恐らくレース中は30℃は軽く超えていたかと

湿度も例年と異なり湿度が高く過酷なコンディションでした。

 

朝6:50SWIMスタート　3.8km

湾を一周回、ロングはバトルなどないかと思ったらそうでもない

初めはポジションの奪い合い、ある程度隊列が整うと前後左右を囲まれて身動きはほとんどできない、流れで泳げるがポジションの上げ下げはしずらい。

私はSWIMが苦手なので可もなく不可もなくといった感じでしたが、SWIMが得意な方は

スタートからのポジションが決まるまではスピードが重要そうでした。

沖は意外とうねりも大きくプロでもタイムが超速ではありませんでした。

水質は最高にクリアこんなレース初めてです、ヘッドアップがほぼいらない。

周りに選手がかこっていることもあり、いつ折り返したかもわからないままSWIM終了

 

T1

ここで着替えてBIKEへ切り替えます

今回初めてのノンウェットロングのレースでしたが。

日焼けのダメージを避けるためにウォータープルーフの日焼け止めをしていましたが

全て流れてしまいました、経験者によると各トランジットごとに塗る必要があるそうです。

BIKE 180km

時差や暑さで知らず知らずのうちに熱中症になってしまい

前半から内臓が弱り、ドリンク、ジェルを受け付けない状態になり

無理やり摂取して吐き続ける繰り返し。

前半はごまかしが効いたのですが、後半は出力がどんどん落ちて、心拍を上げる強度も取れなくなっていきました。

GARMINのワットのデータ

GARMINの心拍デ―タ

後半はエネルギ-が取れなくなった影響でギアが踏めなくなり

頭が痛くなり

最終的にはインナーローで蛇行しながら走行

DHポジションをキープすることもできなくなっていました。

1000人以上に抜かれた気がします。

原因は日本との気温差、予想以上の湿気、時差ボケ体調不良

バイクウェアを重ねたミス、エアロヘルメット（この暑さではタイムより快適性重視のノーマルヘルメットが良かったと思います）

正直このレースでなければリタイヤしたと思います。

でもこの特別なレース、多くの応援があり気持ちを後押ししBIKEフィニッシュまでたどり着けました。

T2

ふらふらでトランジットへ、見ていた人たちはまだこれからRUN42km走るのかよまじかって

顔をしていたように見えたそうです（笑）

RUN 42km

気持ちが吹っ切れやれるとこまでやってやろうってことで

走りだし、エイドではひたすら食べ飲みましたが。

やっぱり吐

15kmまでは走れましたが

ここからがエネルギー切れの最高潮

力が入らないどころでなく、節々が痛い

インフレンザになったときみたいな感じです。

一歩一歩の足を動かすのがきつくなり歩いて、走ってを繰り返しながら

前を目指す、辺りは暗くなりはるかかなたのゴールが明るく見える。

やはり応援とここまで来てゴールしないわけにいかないという気持ちだけでふらふらになりながら前に進み

ゴール出来ました。

もちろんゴール後は一人で歩けずそのまま救護+点滴

非常につらいレースにはなってしまいましたが。

レースを完走することで貴重な経験をすることもできました。

もちろん悔しさもあります。

今年のレースは比較的いい感じのレースが多かったですし。

ただ、体調や相性がレースと合っていた部分も大きかったです。

今回のようなタフなレースでも　しっかりとレースできる強い選手になります。

そして、初めてアイアンマンハワイに出て、感じて

こんな素晴らしいレースがあったんだと思いました。

競技を始めて11年経ちましたが、一番だと思います。

 

今回は楽しむ余裕もなく終わってしまいましたが、またこの場に必ず戻ってしっかりとレースをしたいと感じました。

まとまりがなく、長い文章になってしまいました

 

次はレースレポートでなく

ブース等の情報をお伝えします。

 

ありがとうございました。

 

2015.10.15 安田