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2015/08/06 13:13
「EMONDA ALR」をひとしきり楽しんだ後は、いよいよお待ちかねの「新型MADONE」!
夏の京都は夕方とはいえかなりの暑さ。
しっかり水分補給をして万全の体制で挑みます。
割り当てられたのは、「MADONE9.2」。
ワイヤー引きのアルテグラにアルミホイールがアッセンブルされた、マドンの中でのロワーグレード。
と言っても完成車価格は¥650,000-となかなかの高級車なのですが。
「マドンといえばこのグラフィック」の印象が強いですが・・・
カタログモデルのマドンはかなりシンプルでクリーンなルックスです。
マットなカラーに控えめなロゴと、見た目から「ゴリゴリのレースバイク」のオーラは感じませんでした。
いかにもなカラーは、今後「PROJECT ONE」でフォローしていくのでしょう。
さて、小西に与えられた時間はわずか15分。
一周1.8㎞のコースを2周、頑張って3周といったところでしょう。
ペダルを取り付け、サドルを調整しようとしたところ・・・一番上まで上げてもまだ足りない!!
フレームサイズが56と小西のサイズよりワンサイズ小さいこともあり、
サドル高は3㎝も低い状態での試乗となりました。
標準サイズの方がうらやましい・・・
気を取りなおして。
時間もないので早々に試乗開始です!
まずコギだし一発目から軽さを感じます。
トレックには軽量バイク「エモンダ」シリーズがあり、プレゼンでも一切重量に関しては触れていませんでしたが・・・
ハイエンドバイクらしくスッと前に出る感触に嬉しくなります。
1周目は様子見。
2周目にしっかり踏んで、
3周目にはクルージング、
とかつてのF1のタイムアタックみたいな段取りでの試乗にトライ。
(といっても公道なので、無理はせずで)
乗り始めて最初に気になったのが専用のブレーキ。
シマノのカッチリしたタッチに慣れているとややキャリパー剛性が低く感じます。
またリアブレーキの効きが強めだったので、セッティングがシビアなのかもしれません。
とはいえすぐに慣れてしまいましたが。
「DOMANE」に採用されている「ISO SPEED」の効果なのか、見た目からすると乗り心地は良好。
快適という程ではありませんが、後輪が跳ねるようなリアの硬さは感じませんでした。
ただし「硬いカーボン使っているんだな」という感触は常にあります。
ハンドリングは「ALR」と比べたらやはりシャープ。
重心移動に対しきっちり反応してくれます。
機械式変速ながら、ワイヤーのフルインテグレーテッド化やベクターウイングによるハンドリングの悪化はなし。
(右前・左前の違いでアウターワイヤーテンションが、ハンドリングに影響するモデルもあったりします)
さて、気になる加速性能です。
エモンダALRと同じように加速してみたところ・・・最高速は47.3㎞/h!
おお!5㎞/hも速い!
速いだけでなくエアロ効果で加速の勢いも落ちないので、登りを一気に走り切れました。
さすがは「MADONE」!!
試乗の中で一番生き生きと走った瞬間でした。
ただ、この領域(40km/h以上)を常用するとなると、これはなかなかシンドいのも事実。
30~35㎞/hくらいで流していても、なかなか「MADONE」のいいところは顔を出してはくれません。
やはり「MADONE=レーシングバイク」なんだと感じさせられた試乗となりました。
さて、お次はもう一つのフラッグシップ、「EMONDA SLR」に乗ってみます。