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【乗ってみました】TREK 「新型MADONE」!!
by: 小西 真人

 

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「EMONDA  ALR」をひとしきり楽しんだ後は、いよいよお待ちかねの「新型MADONE」!

 

夏の京都は夕方とはいえかなりの暑さ。

しっかり水分補給をして万全の体制で挑みます。

 

割り当てられたのは、「MADONE9.2」。

ワイヤー引きのアルテグラにアルミホイールがアッセンブルされた、マドンの中でのロワーグレード。

と言っても完成車価格は¥650,000-となかなかの高級車なのですが。

 

 

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「マドンといえばこのグラフィック」の印象が強いですが・・・

カタログモデルのマドンはかなりシンプルでクリーンなルックスです。

マットなカラーに控えめなロゴと、見た目から「ゴリゴリのレースバイク」のオーラは感じませんでした。

いかにもなカラーは、今後「PROJECT ONE」でフォローしていくのでしょう。

 

 

さて、小西に与えられた時間はわずか15分。

一周1.8㎞のコースを2周、頑張って3周といったところでしょう。

 

ペダルを取り付け、サドルを調整しようとしたところ・・・一番上まで上げてもまだ足りない!!

フレームサイズが56と小西のサイズよりワンサイズ小さいこともあり、

サドル高は3㎝も低い状態での試乗となりました。

標準サイズの方がうらやましい・・・

 

 

気を取りなおして。

時間もないので早々に試乗開始です!

 

まずコギだし一発目から軽さを感じます。

トレックには軽量バイク「エモンダ」シリーズがあり、プレゼンでも一切重量に関しては触れていませんでしたが・・・

ハイエンドバイクらしくスッと前に出る感触に嬉しくなります。

 

1周目は様子見。

2周目にしっかり踏んで、

3周目にはクルージング、

とかつてのF1のタイムアタックみたいな段取りでの試乗にトライ。

(といっても公道なので、無理はせずで)

 

乗り始めて最初に気になったのが専用のブレーキ。

シマノのカッチリしたタッチに慣れているとややキャリパー剛性が低く感じます。

またリアブレーキの効きが強めだったので、セッティングがシビアなのかもしれません。

とはいえすぐに慣れてしまいましたが。

 

「DOMANE」に採用されている「ISO SPEED」の効果なのか、見た目からすると乗り心地は良好。

快適という程ではありませんが、後輪が跳ねるようなリアの硬さは感じませんでした。

ただし「硬いカーボン使っているんだな」という感触は常にあります。

 

ハンドリングは「ALR」と比べたらやはりシャープ。

重心移動に対しきっちり反応してくれます。

機械式変速ながら、ワイヤーのフルインテグレーテッド化やベクターウイングによるハンドリングの悪化はなし。

(右前・左前の違いでアウターワイヤーテンションが、ハンドリングに影響するモデルもあったりします)

 

さて、気になる加速性能です。

エモンダALRと同じように加速してみたところ・・・最高速は47.3㎞/h!

おお!5㎞/hも速い!

速いだけでなくエアロ効果で加速の勢いも落ちないので、登りを一気に走り切れました。

さすがは「MADONE」!!

試乗の中で一番生き生きと走った瞬間でした。

 

ただ、この領域(40km/h以上)を常用するとなると、これはなかなかシンドいのも事実。

30~35㎞/hくらいで流していても、なかなか「MADONE」のいいところは顔を出してはくれません。

 

やはり「MADONE=レーシングバイク」なんだと感じさせられた試乗となりました。

 

 

さて、お次はもう一つのフラッグシップ、「EMONDA SLR」に乗ってみます。

 

 

【乗ってみました】TREK 「EMONDA ALR」!!