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「クワトロカーボン」シェイクダウン!!
by: 小西 真人

 

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まずホイールで悩み。

次にタイヤで悩み。

 

 

結局、冒険野郎感が皆無な(ショップスタッフにあるまじき)

なんとも手堅いセレクトに落ち着いた小西の新ホイール導入。

ピーターに怒られそうです。

 

 

 

さて、組み上げの次はお待ちかねのシェイクダウン!

 

 

バイクは BMC SLR 02。

 

 

ルートは店~家までの帰宅コースで、距離はおよそ16㎞。

多少のアップダウンはあるものの、いわゆる「坂」はない平坦コースで、

このホイールのインプレにはうってつけ。

 

 

と、思いきや。

この日はなかなかの強風。

(家で静かにしていて、外がビュービュー言うのが聞こえるくらい)

 

 

 

向かい風を切り裂く!なのか。

横風に煽られて焦る!なのか。

 

 

 

 

さて。

 

 

ブレーキシューもタイヤも新品、ということでまずは慎重に走り出します。

 

 

 

走り出しの低速域では少々リムの硬さを感じました。

荒れたアスファルトのザラザラもしっかり拾う感じで、

ゴムバンド固定のヘッドライトがビビりまくり。

 

これはリムハイトが高いからなのか、ワイド化の影響なのか。

フルクラム特有のものなのか・・・

 

 

比較対象がアルミ軽量リムしかないので正確なところはわかりませんが、

普通に考えればローハイトのものよりもリムの変形は少ないはずなので、

ボリューム感のあるミッドハイトリムならではの感触かもしれません。

 

当初は「自己責任で23C化しようかなぁ」なんて思っていましたが・・・

やめます。

この乗り味からすると25Cの方が相性は良さそう。

 

 

 

街中を流している程度では、「結構普通のホイール」です。

普通に転がり、普通に加速し、普通に止まる。

変なクセや扱いづらさみたいなものは感じませんでした。

1500g台半ばの重さの普通のホイール。

 

 

街乗り程度の速度域では、さほど面白みも興奮もありませんが、

これはこれで結構スゴいことなのでは。

フルクラムとしてのカーボンクリンチャー2作目にしてこの仕上がり。

ボーラクリンチャーやレーゼロカーボンの技術が生かされてると感じます。

 

 

 

市街地区間は常に結構な向かい風でしたが、ペースは概ね30㎞/h越え。

これは前を引くスタッフ井手が風よけになってただけかもしれませんが。

 

 

 

 

602号線から都市高速の下に入ると井手と別れて一人旅。

クルマの流れも速く、エアロホイールの本領発揮なシチュエーション

 

のはずが、ここでも向かい風に悩まされます・・・

 

 

 

ゼロ発進からの加速はさすがにトラコンプのキシリSLRに分があります。

それでもスルスルと速度が上がり、早々に30㎞/h台に突入。

 

普段は30㎞/h手前でちょっと加速が息継ぎする感じがあるのですが、

クワトロカーボンはいとも簡単にとその谷を越えました。

 

 

そこから先ですが・・・これは楽しい!!

グイグイ速度が上がり、ちょっとした下りなどでは軽く40㎞/hを越えてきます。

 

面白がって加速~信号が黄色~急減速、の場合でもブレーキはきっちり効くので、

安心して速度を上げられるのも〇。

 

 

ペアで1kgちょいの超軽量カーボンチューブラーあたりと比較すれば、

もちろんそれなりの重さも踏み応えも感じますが・・・

40mmハイトなりの加速の楽しさは保証できます。

 

 

 

ただ、やはり横風にはそれなりに気を使います。

「うおっ」と声を上げたことも2~3回ありましたので、

風が強い日には注意が必要かもしれません。

 

 

 

 

さて、この日の数値的な結果ですが

 

 

 

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走行距離  15.82㎞

平均速度  25.5㎞/h

最高速度  54.1㎞/h

 

ホイール交換前、最後に同じコースを走った時は

 

走行距離  15.76㎞

平均速度  24.0㎞

最高速度  38.5㎞/h

 

 

結構な向かい風の中、平均速度が1.5㎞/上がっているのは、

新ホイールの効果といって良いのではないでしょうか。

 

最高速度が15.6㎞/hと大幅に上がっているのは、

単に小西のテンションの高さによるものかと。

 

 

 

 

このような形でシェイクダウンは無事終了。

「キシリウムの方が良かったかも」の結論にならずに一安心。

 

 

次はそこそこの距離と時間を走ってどうなるか、を見るために

もはやホームコースとなった糸島に乗り出してみます!