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2016/07/16 17:05
前回、3ヶ月くらいで後輪のタイヤが危機的状況になっていた井手です、こんにちは。
完成車についてきたマビックのイクシオン・パワーリンク
やっぱレース用は痛みが早いなあ。
やはり通勤用は分けるべきか?
月に通勤だけで500kmは走るものの、雨の日は別のチタンバイク、気が向いたらスチールバイクとかやってるので
そのタイヤでの実際の走行距離はわからないまま。
でも気になりますよね?何キロくらいもつのか??
そう思って今回は、乗り味のインプレだけでなく、
走行距離によってどの程度摩耗していくのかも合わせてインプレしていきたいと思います。
今回のタイヤはVittoria RUBINO PRO
オールラウンドに使えるタイプでトレーニングはもちろんレースにも使える高性能タイヤ。
ルビノプロはこの他にも
柔軟性や転がりが劣るものの、高い耐パンク性能とグリップで過酷な状況に対応する
RUBINO PRO control
さらに耐パンクベルトをサイドにまで配し、重量は増すものの、より長距離の走行に耐えうる
RUBINO PRO endurance
といった3つのラインナップになっています。
つまり今回レビューするタイヤが一番減りが早いタイプと言う事です。
レースの一線で活躍するしなやか系タイヤの代表と言えるビットリアのタイヤが
コルサとともに大きくモデルチェンジ。
最先端技術のGraphene(グラフェン)をコンパウンドに取り入れた新型やいかに?
で、グラフェンって何なのか?
G○○gle先生に聞いても、原子がどうのと私の頭ではさっぱり。
パッケージがハニカム構造のグラフェンをあらわしてるそうなので、
なんとなく構造的に強そうなイメージは伝わってくるのですが。
以下はビットリアジャパンのHPより
グラフェンは非常に薄く、ほぼ透明なシート状のピュアカーボンでできた革命的な素材です。
その層は原子1個分ほどに相当する薄さです(1メーターの1/1,000,000,000の薄さ)。
VittoriaはDirecta Plus社の、”G+”と名付けた原子2~8個分と同じ薄さのグラフェンを使用しています。
1 – 表面積の広さ :1グラム当たり約2,630㎡までカバーします
2 – 抵抗力の高さ :鉄の約200倍の強さ
3 – 高い熱伝導性 :ダイアモンドの2倍以上の高い熱伝導性により熱を広く拡散します
4 – 低い比重 :アルミニウムの1/2の軽さ
5 – 高い弾力性 :鉄の6倍もの高い弾力性
6 – 高い電気伝導性、透明性、軽量性、柔軟性
Vittoriaは最も高品質なグラフェンだけを使用し、各製品の性能の可能性を大きく広げることに成功しました。
Vittoriaが使用しているグラフェンを混ぜることで、その素材 (ホイールのカーボンやタイヤのゴム)の性能を4倍から6倍も改善することができます。
VittoriaはDirecta Plus社の株主となり、彼らの研究開発に継続的に関わり、最先端の素材開発を一緒に進めていくことを決定しました。
つまるところ軽くて強くてしなやかで高耐久という、いわゆる夢の新素材ってやつかな?
(ナノカーボンとかと似たにおいがします)
しかもビットリアはその素材の供給元の株主になるくらいの力の入れよう。
これはスゴそう。
そのグラフェンを添加したIT’Sコンパウンドを使用したライダーの要求に合わせて、柔らかくも硬くもなります。タイヤが真っ直ぐに回転している場合、コンパウンドが最も硬い状態となり、転がり抵抗を低くします。一方でブレーキング、加速、コーナリング時には、コンパウンドが柔らかくなり、素晴らしいグリップ力を発揮します。
また、別の記事では6000kmの走行に耐えるとか。
はっはっはっ!さすがに盛りすぎじゃね?と思ったアナタ!
使えばわかる!…ハズ。
正直私の場合、下手の横好きなので直進時とコーナリング時のグリップとの違いが分かるのかはビミョー。
しかし寿命はわかるハズ。(もしかしたらエンディランスの寿命かもしれませんが、
それでも6000kmが本当ならすごい)
その為に「パーツを使った総走行距離だけを測るサイコン」を用意しました。
これでガーミンのデータをちまちま走行距離をメモらずに済むはず。
コルサや他のパーツにも使う予定で4つも買ったので地味に出費が痛いです。
レビューするタイヤはRUBINO PRO 700x23c
今まで使っていたMAVIC Yksion Pro SSC GripLink(フロント)とPowerLink(リア)は700x25cだったので
単純な比較は難しいことをはじめにお断りしておきます。
早速通勤帰りに使ってみると…「軽!」
明らかにYksion Pro SSC GripLink(フロント)とPowerLink(リア)にくらべると転がりが軽いです。
重量はそれぞれこんな感じ。
RUBINO PRO 700x23c
Yksion Pro SSC GripLink 700x25c
Yksion Pro SSC PowerLink 700x25c
ルビノプロ23cとイクシオン25cで太いにもかかわらず重量はイクシオンに軍配が上がります。
しかし転がりの軽さは同じ7BARで重量の重いルビノプロが圧倒します。
乗ってて感じるのはゴムの質の違い。
ビットリアのルビノプロはゴムのコシの強さを感じます。
圧倒的に転がりはルビノプロが軽く感じ、逆にちょっと荒れた路面では硬さを感じます。
硬さ自体は決して嫌な硬さではないものの、路面の凹凸は確実に拾う感じ。
イクシオンの方がゴムの厚みを感じるというか、消しゴムでいうと「まとまるくん」的な柔らかさを感じます。
すごく乗り心地良いです。
以前SuperSix Evo Hi-MODのインプレライドで下りの安定感と路面追従性の高さについて言及していますが、
その何割かはイクシオンのおかげなんじゃないかと思います。
ルビノプロはその辺りの「ゴムが変形して衝撃を緩和してる、変形してグリップしてる」感が薄く、
ゴムの素材自体のグリップ力でグリップを稼いでる感じがします。
平坦での直線でのグリップ自体はどちらも遜色ない感じ。
平坦でコーナーも攻めれない通勤路だとレビュー自体もまずはこんなものでしょう。
そのうち新型コルサの方も「自腹でGo」でやる予定なのでお楽しみに。
登りや下り、コーナーのグリップや寿命は次回以降の長期インプレにつづく。