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2016/07/24 18:22
先日、三浦半島で行われたMERIDAの2017ニューモデル発表会。
前述の通り今年のトピックは「ディスクロード」と「CF2フレーム」なので、
この「REACTO4000」に関してはコスメチェンジが主な変更点。
ですが。
17モデルは数少ないツッコミどころだったブレーキキャリパーが、
オリジナル品からシマノ製に変更になり、基本性能がさらにアップ!
その空力性能の高さから、逃げ(=集団より空気抵抗の負担が大きい)の
展開を好む新城選手のメインバイクとして使用される「REACTO」。
そのミドルグレード「4000」のパフォーマンスはいかに!?
〇MERIDA REACTO 4000 ¥225,000-+TAX
〇まずは見た目。
フラットなトップチューブとコンパクトなリアバック、
後端を切り落としたファストバック(カムテール)形状のチューブ、
スポークとのクリアランスを大きくとったフロントフォークなどなど。
「いかに空気の渦の発生を減らして、スムースに後ろに流すか。」
近年の空力トレンド全部乗せ、まさにお手本のようなカタチです。
まあそういった理屈抜きにしても単純に「カッコいい」ですね。
〇乗ってみての第一印象。
「硬い」。
丸いものではなく「四角いもの」にまたがっている感覚です。
しなりやたわみにいちいちエッジを感じるというかなんというか。
見た目のイメージからそう感じてしまったのかもしれませんが。
〇下り性能。
試乗コースは同じなので、例によっていきなり下りからスタート。
ここはもうエアロダイナミクスフレームの本領発揮!
漕がなくてもスルスル速度が上がります。
良くある表現ですが、
「耳元では風がゴーゴー言っているけど、腰から下はなんだか静か」
だったので、やはりこのカタチは伊達や酔狂ではないのでしょう。
明らかに前に乗ったスクルトゥーラより速度が出ているのですが
あまり 速さを感じない(この日の最高速は52㎞/h)ことからも、
このリアクトにとっての「本領を発揮するスピードレンジ」が、
それなりに高いところにあると予想できます。
逆に言えば、それなりの速度(30㎞/h以上?)で走れないと、
その「調子のいい速度域」がなかなか味わえないのかもしれません。
〇登り性能。
登りに入ると一転。
第一印象で感じた「四角い硬さ」が顔を出します。
特にダンシングでは、必要以上にBB周りが踏ん張る感じがして、
貧脚の小西では上手くリズムが作れません。
BB下に配置されたダイレクトマウントブレーキの影響もあるのかも。
ただ、シッティングではコンパクトなリアバックが効いているのか
意外とクイクイ進むので、特別登りが苦手というのでもなさそうです。
メリダは「どちらもオールラウンダーとして使える」と言うでしょうが、
ものすごいザックリ言ってしまえば、
登りの「SCULTRA」。
平坦・下りの「REACTO」。
という、まったくもって見たまんまの印象となりました。
まあそれだけはっきりとキャラクターが分けられているので、
そのあたりを理解した上でセレクトするのが重要かと思います。
・・・理想は2台持ちですね。