日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2022/05/26 18:48
いつもY’sRoad福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうございます。
スタッフの古閑森です。
先日のブログでもお伝えしましたBianchiの最強オールラウンドバイクSPECIALISSIMAの試乗車
目次
まずはこちらが試乗車の完成車状態です。
インプレッションと言うからにはフレームの特性を理解しなければ始まりませんのでホイールは私が使用しておりますDT SWISSに換装いたします。
う〜んかっこいい…
やはりハイエンドフレームにはディープリムが似合います!
急に強そうになりました(笑)
福岡のロード乗りにはお馴染みの片江展望台(通称:油山)まで走ってまいりました。
まずお伝えしなければならないのは
「このバイク登りがめちゃくちゃ速い!」
という事です。
中低速においては今まで乗ってきたバイクの中で最強です。
冗談抜きで最強です。(宣伝の意味も抜きで最強です。)
まぁ試乗車なので一回乗ってみてください。多分言ってる意味はすぐ分かると思います!!
あくまで私個人の感想ですが、今まで乗ってきたバイクで一番フィーリングが近いのはSCOTTのADDICT(2016年モデル)です。
そう、ヒルクライム向けの超軽量バイクでありながらカヴェンディッシュ先生がスプリントでも無双していたあのADDICTです。
それにもっと剛性と安定感を足したような感じがしました。
※くり返しますが私個人の感想です。
・フレームはお利口な優等生で「良い意味で主張がないタイプ」です。
・とは言え、さすがはハイエンドなのでフレームはめちゃめちゃ硬いです。
・剛性の高いDTのホイールに剛性の高いフレームなので、私では踏めませんでした…(涙)
ここで私は気が付いたのです…
【このフレームにはもっと回転の軽いホイールの方が合うのではないか?】
試乗してすぐに気が付くのですが、このバイクは漕ぎ出しの初速と巡航速度に乗るまでの初期加速が恐ろしく速いバイクでした。
もちろんDTホイールがダメというわけではありませんが、私個人の感覚ではDTホイールはある程度の巡航速度に乗ってから“更に先”「高速度領域において真価を発揮するホイール」なので、ちょっと初速〜の低速度領域では少しもたつく感じがします。
※これは私が乗り心地重視で28Cのタイヤを現在使用している影響も大きいです。もしかすると25CのタイヤにすればDTホイールでもベストマッチするかもしれません。(まぁ結局は硬くて踏み切れなかったので私個人の地足の問題は大きいのですが…)
そこで得た結論が【このフレームにはもっと回転の軽いホイールの方が合うのではないか?】という事です。
そこで!!
気になったのなら試してみたいのがサガってもんでしょう!
アッセンブルしたホイールはスタッフ山口のONE AER DX5です。
実はこのホイールを選んだのには理由がありまして…
ハブが私のDT SWISSと全く同じ240 DICUTハブで、総重量は150g以上ONE AER DX5が軽いのです!
つまり!
「外周が軽いので回転も軽いホイール」という私が是非試したいホイールに見事該当していたのです!!
ロゴだけ見ると「Aミス」に見えるのは私だけでしょうか?(笑)
という小ネタを挟みつつ…
はい!連日の片江展望台(通称:油山)です。
結論から先に言いますと
「回転が軽いホイールとの相性は最高です!!!」(古閑森的には)
私と一緒に走った事がある方には「あの古閑森が登りで加速可能なバイク」と言えばその凄さが一発で伝わるかと思います(笑)
詳しい解説は後半で行いますので、まずはどれくらい違いがあったのかを明確にします。
※あらかじめ言っておきます。あくまでも【差】をみてください!!恐ろしく遅いタイムなのでタイム自体は気にしないでください(願)
コースはいわゆる浄水場側からの油山です。
タイムは上から
・SPECIALISSIMA(ONE AER DX5) : 14分47秒
・SPECIALISSIMA(DT SWISS) : 15分15秒
・Noah Fast(いつものマイバイク) : 15分18秒
・e-bike(BESV)※参考までにw : 13分49秒
改めて見ると公開を後悔しそうな激遅タイムです(涙)
まぁ違いは分かりやすいのかな?と思いますので参考までに!
コースは短距離のインターバル練習用セグメントです。
タイムは上から
・SPECIALISSIMA(ONE AER DX5) : 3分59秒
・SPECIALISSIMA(DT SWISS) : 4分27秒
・Noah Fast(いつものマイバイク) : 4分29秒
・e-bike(BESV)※参考までにw : 3分47秒
こう見るとSPECIALISSIMAはもはやe-bikeですね(笑)
あまりに軽く回るので、ついついケイデンスも上がっちゃいました!
この2日間試乗してから分かった確かな事は…
「フレームが素直な分、顕著にホイールの特性が表に出るバイク」です!
ちょっと極論かもしれませんが、エンデュランスホイールの「シャマルカーボン」とか履かせたらCV(カウンターヴェイル)も相まって完全にエンデュランスロード化するのではないか?と思えるほど【ホイールに染まるバイク】だと感じます。
現にこの2日間でホイールを変えたら全く別のバイクなのか?というほど特性も変化しました。
そこで、このバイクをご購入予定の方に是非お伝えしておきたいのは、自分の脚質(クライマーとかスプリンターとか)と乗り方(ケイデンス型かトルク型か)に合わせたホイールを選んだ上でのご購入をお勧めいたします。
逆に言えば、ホイールが弱いとバイクも顕著に弱くなる可能性があります…おぉ怖いw
こちらのワイズロード名古屋本館安川さんのブログでは僕が感じた「乗り出しの軽さ」が逆の印象になっているので、これは純正ホイールの影響ではないかな?と私は考えます。
「素直なフレーム」以外の単語が思いつかないほど優等生です。
ただハッキリとしている事は「めちゃ硬い」って事です。
BB周辺の剛性も強いですが、何より縦剛性の強さを感じますので、この多角形ダウンチューブが匂いますね!!多分こいつが犯人ですw
ワイズロード名古屋本館安川さんのブログにもありましたが、このフレームの性能を100%引き出そうとするならば、かなりのレベルの脚が必要になります。
私は普段エアロモデルに乗っているので特に感じるのですが、巡航速度42km/hを超えたあたりで壁にぶつかります。50km/hを超えるまで踏んだら一瞬で脚が終わってしまいそうでした。
私の乗り方もトルクパワー型なので不向きな乗り方をしてしまったかもしれません。もっと素直に回してあげた方がスルスルと加速していきそうでした!
この2日間試乗させていただきましたが、久しぶりに「ロードバイクって楽しい!明日もまた乗りたい!」と思わせてくれるバイクでした。
本当に気に入ったので次のバイクはBianchi SPECIALISSIMAにするかもです!