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2022/06/11 10:06
こんにちは、坂口です。
本日は修理でお持ち込み頂きました車体の事例をご紹介します。
※お客様より掲載許可を頂いております。
リアディレーラーハンガー(以下RDHと略)の役割はフレームとリアディレーラー(RD)を繋ぐパーツですが、例えば落車してしまった場合や駐輪時に風にあおられたりして車体が倒れてしまった場合によく曲がる事が多いです。というのもあえて曲げやすくなっており、落車のダメージからフレームを守る役割も担っています。
お持ち込み頂いた際にRDがフロントディレーラー(FD)まで巻き込んでしまっているために、RDHのほかにRDとFD、チェーン交換など大手術になる旨をお話させて頂きました。
が、
RDHとフレームを固定するためのネジ穴がちぎれるような形になってしまています。RDHの取り付けが出来ないのでここまでくると修復不可となってしまいます。
転倒してしまった際によく曲がる旨を話させて頂きましたが、お持ち込みの車体をみさせて頂きましたところ転倒した際に付きがちな傷が見当たりませんでした。実際のヒアリングでも転倒歴はほぼ無さそうです。それならばなぜこうなったのでしょうか。
「横にスライドさせるタイプの駐輪場などによく停める」とのことでした。確かにシートステーなどには横からぶつけられたような打痕がいくつか見当たります。
何らかのはずみでRDやその付近にぶつけられ、その勢いでRDHが曲がってしまったのかもしれません。
RDHはもちろん金属なので、曲がったりを繰り返すと金属疲労をおこして折れやすくなってしまいます。
お客様曰く、ペダルをこぎつつギアを軽くしたら壊れたとのことですが、RDはギアを軽くする際にホイール側に負荷がかかります。そこに踏み込みながら操作することで更に負荷がかかってしまい最終的には折れてしまったのではないかと推測。お怪我がなくて本当によかったです。
皆様も一度、自転車の状態や保管状況などチェックされてみて下さい!