日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2022/09/21 14:18
いつもワイズロード福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうございます。
スタッフの古閑森です。
日本列島を縦断中の台風による被害が日夜報道されておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
福岡は昨日通過いたしまして、当店スタッフ一同は幸いにも被害なく過ごしております。
これから通過するエリアの皆様はどうか安全確保を最優先にお過ごしください。
皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。
さて、台風に限らず大雨の翌日等は強風で自転車が倒れる事もあり、修理・メンテナンスにご来店いただくお客様も多いです。
日頃のメンテナンスが重要なのは言うまでも無いですが、今回は、特に【雨の翌日】にスポットを当てて
目次
まずはチェーンを綺麗にします。
[汚れたチェーンの例]
※自転車店のスタッフとしては目を覆いたくなるような状態のチェーンですね(笑)
雨の日はもちろんですが、雨の翌日でも路面がウェットだったり水たまりがあったり
チェーンに水がかかる状況はよくあります。
そんな時も、まずはチェーンを洗浄します。
チェーンの洗浄には【チェーンクリーナー】をご使用ください。
こちらは洗浄後のチェーンです。
完璧ではありませんが、色が真っ黒じゃなくシルバー(元のチェーンの色)になるくらい洗浄すれば概ねOK!!(古閑森基準)
もし可能であれば、ブラシ等を使って可能な限り綺麗にしてください。
洗浄後のチェーンや雨に濡れたチェーンにそのまま注油してしまうのは避けてください。
※画像は和泉チエン様より
上記画像をご覧頂くと大きく4つの部品で構成されているのが分かります。
①外プレート(チェーンにかかる張力を受け持つ)
②内プレート(チェーンにかかる張力を受け持つ)
③ローラー(チェーンリング/コグとの衝撃を吸収する)
④ピン(プレートを介して荷重を支え、屈曲の軸となる)
そもそもチェーンの洗浄や注油は、チェーンの中でも【どこが重要か】分かりますか?
答えは④のピンです。
このピンの表面を綺麗にして注油したいのですが、普段ピンはコマの中にあるので、見えない部分になります。
そこで、気を付けていただきたいのが、洗浄後のチェーンや雨に濡れたチェーンです。
表面を綺麗にふきあげても、コマの内部(ピンの部分)に洗浄剤や雨の水分が残ったままになっている場合が多く
そのまま注油しても、洗浄剤に分解されたり、水分に弾かれてしまったり【注油できていないケース】が実はあります。
チェーンを乾燥させる方法は様々ですが、速乾性のクリーナーを使用している場合であれば、そのまま一定期間放置しても自然乾燥可能ですが、今回お伝えしたい【雨に濡れたチェーン】を乾燥させる場合は、水洗いした場合と同様にチェーンを外して乾燥作業(オーブンに入れたり、乾燥剤に入れたり)をする場合が多く、大変な労力を要します。
そこで今回オススメしたい方法が【水置換】の潤滑材を利用する方法です。
今回は和光ケミカルさんのラスペネを使用します。
重要なのはここ!【水置換】です!!
水置換性とは、ワーク表面にわずかに付着した水を押しのけてワーク表面を油剤が覆う現象です。
【水置換性イメージ】(※画像は和光ケミカル様より)
このように、チェーン内部に残留した水分を押しのけて油膜が形成されます!
[噴射直後の画像]※急いで撮影したのでピンボケしててごめんなさい(汗)
噴射すると一気に発泡して水分を外に押し出します。
水分と一緒に残留していた汚れも外に押し出してくれますので、雨の翌日以外にも通常のメンテナンスや洗車時でも有効ですよ!
ここまで来れば、後は注油するだけです!
ピンに対して一コマ一コマ注油して、余分なオイルをふき取って終了です。
これは本当によく質問される内容です。
日頃のメンテナンスで既にKURE5-56を使用している方も多い印象ですが
まず結論として【チェーンオイルとしてKURE5-56の使用は適しません】
もちろん自転車にも使用は可能です。
回転部分の動きをなめらかにしてくれますので、リムのブレーキキャリパーのバネの部分を代表に稼働金属部分への防錆としての油膜形成には使用できます。
しかし、チェーンオイルとしては速乾性が強く、粘度が不足しておりますので適しません。
それを証明するわけではありませんが…
きちんと【KURE】からもチェーンオイルが販売されております!!
そんなことはありません!
実は、このKURE5-56は【水置換】なのです!!!
そう!
今回【雨の翌日メンテナンス その②【乾燥or水置換】←今回ここが重要!!】でお伝えした用途でラスペネと同様に使用可能なのです!!(๑•̀ㅂ•́)و✧グッ!
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した商品以外にも様々なケミカルオイルや洗車用品を取り揃えております!