日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2022/12/22 18:11
いつもワイズロード福岡天神店のブログをご覧頂きありがとうございます。
「あれっ?このオルトレもう在庫で無かったっけ?」っと速攻でXR3とXR4を見間違えたスタッフの古閑森です。
だって…似てません?
※全ビアンキファンから怒られるやつw
目次
【Binanchi OLTRE XR3 R8170 ULTEGRA Di2 ¥737,000-】
超久しぶりにオルトレXR3が2台入荷してまいりました!
が
サイズ50(適応身長:165cm前後)の1台は速攻でお客様の元に嫁入りが決まりました。
そして
サイズ53(適応身長:170cm前後)のもう1台はパーツ入れ替えが必要なので来年のお渡しになりますが、ご成約は可能です!!
【Binanchi OLTRE XR4 R8170 ULTEGRA Di2 ¥1,133,000-】
こちらはサイズ50(適応身長:165cm前後)が在庫しております。
見た目はそっくりな2台ですが、実は性能や価格には大きな差があります。
オルトレXR4は完全なレーシングフレームであるのに対し
オルトレXR3はエンデュランスでも使用可能なオールラウンドなレーシングフレームです。
1分1秒を争うシリアスライダーはXR4一択になるでしょうが
一般人やホビーレーサーはXR3も選択肢に入るのではないでしょうか?
同一コンポーネントであるにも関わらず価格差¥396,000-という約40万円近い差はどこにあるのか?
実際のバイクを写真で比較しながらその謎を探っていきましょう。
上:XR3 下:XR4
最も違うポイントその①はハンドルです!
XR3はビアンキオリジナルのレパルトコルサ製のステムとハンドルバーが付属します。
XR4はMETRON 5D ACRのステム一体型フルカーボンハンドルバーが付属します。
上:XR3 下:XR4
XR3とXR4のハンドルバーの違いは単純にハンドルだけの差ではなくフレームの規格の差でもあります。
正面から見て頂いてXR3は左側からケーブル類が出ているのに対して
XR4は完全内装のACR(ハンドルバーMETRONの販売元ポディウム様HP)という規格になります。
なので、XR3にXR4のハンドルは装着できませんし、逆も不可能です。
XR4は一体型ハンドルなので前方投影面積も小さく、ケーブルも完全内装なので空力的にも有利なのは言うまでもありません。
上:XR3 下:XR4
次に違いが分かるポイントはホイールです。
XR3はアルミホイールなのに対して
XR4は55mmハイトのカーボンホイールになります。
上:XR3 下:XR4
どちらもフルクラム製のホイールです。
XR3はレーシング400db
XR4はAIR BEAT550db
をそれぞれ装備しています。
どちらも単体販売は日本では行われておりませんので“完成車付属ホイール”という扱いになります。
レーシング400dbは通常販売されているレーシング4のデカール違いと考えて頂いて大丈夫です。
AIR BEAT550dbは完全なOEMホイールでスペック詳細は以下の通りです
日本での販売がされておりませんのでインプレ等の詳細は不明ですが
55mmハイトのカーボンディープリムホイールの属しており
リム幅28mmのワイドリムで、タイヤは25~40Cまで対応しております。
※XR4に40Cタイヤはクリアランス的に入りません。(オルトレXR4には純正で26Cタイヤが装着されております。)
ワイドリムのリムハイト55mmで重量1710グラムは決して重くは無い数字だと思います。(激軽って訳でもないですが…)
スポークの組み方やリムのカーボンを触った感触から予想すると“変に主張しないフレームの個性を活かしたオールラウンドホイール”ではないかと思います。
硬すぎないのでヒルクライムでも足を使い過ぎる事もなく、リムハイトを活かして平坦も走れるホイール。そんな所ですかね♪
逆に言えば、スプリンターには縦・横の剛性が足りないと感じる事もあるかと思いますので、そんな方は新型コンポーネントに合わせての高剛性のSHIMANOホイールに変更しても良いと思います。
↓高い剛性が欲しい方はWH-R9270-C50(デュラエースグレード)↓
↓コンポと同グレードでルックスにパンチが欲しい方は↓
上:XR3 下:XR4
両車ともフィジークのサドルがアッセンブルされます。
XR3にはANTARES R3(オールラウンドサドル)
XR4にはVENTO ARGO R3(レーシングショートサドル)
がそれぞれ標準装備されます。
サドルは好みが分かれる部分ですので、現在使用中のサドルを移植したり変更が多い部分ですね。
個人的にオススメのサドルは…
↓鉄板のSHIMANO PRO ステルス↓
↓骨盤小さ目や内股にオススメのディメンション↓
↓とにかく安いショートノーズ↓
↓とにかく安いカーボンサドル↓
“分かりやすい違い”に入るかどうか賛否両論ありそうですが「後ろから見た特徴的な部分」としてはここが一番分かりやすかったのでお許しください♪
上:XR3 下:XR4
XR3を“エンデュランスでも使用可能なオールラウンドなレーシングフレーム”とご紹介したのはここ(リア三角)の違いが大きいからです。
XR3はシートステーとシートチューブの接合部分が衝撃吸収に適した造形(三又の空隙)になっており※XR4は剛性を重視した造形
シートステー自体もXR3は“くびれ”で衝撃を緩和しそうな造形なのに対してXR4はほぼストレートな形状です。
※恐らく、衝撃緩和はカウンターヴェイルに任せて縦剛性強化の狙いがありそうですね。
また、BIANCHI ACTIVE TECHNOLOGYの応用も加味された設計だと思われます。
真後ろから見るとこんな感じ
この説明を読んだ後に見ると、随分違うバイクに見えてきませんか?
↑最初に見分けがつかなったくせに偉そうに言ってます(笑)
上:XR3 下:XR4
BB周辺だけ見ると顕著に違いが分かりますね。
XR4は生粋のレーシングフレームだけあって“さすが”の一言に尽きます、見事な一体感と剛性の高さが伺えます。踏み込んだ時の反応の違いは歴然でしょう。
一方XR3はシートチューブを意図的にダウンチューブ〜チェーンステーと切り離した設計の意図を感じます。これは“乗り心地”と言う点で大きな差が生まれます。XR3はBianchi特有のカウンセラーヴェイルの恩恵を余す事なく味わえる一台ですね
上:XR3 下:XR4
初見で別個体だと分かった人は逆に凄いレベルで酷似してますねw
ケーブル類が出ているか否か?という部分に目がいきそうですが、実はもっと違う点があります。
その点がもっと分かりやすい画像を下に用意しました↓
上:XR3 下:XR4
違いが分かりますか?
まずはヘッドチューブとの接合部分です。
XR3はフレームに合わせる様にフォークが設計されているのに対して、XR4はフォーク側はフレームに入り込むような設計になっております。
これは、フォークの太さにも関係してくる部分で、XR4のフォークを太く設計して、コーナリング時の安定性向上やエアロ効果を狙ったものと思われます。
もう一つ違う点はXR3のフォークがほぼストレートな形状なのに対してXR4はバイク側にベントしています。XR4のフォークを太くした結果そう見えるのかもしれませんが、振動吸収性やハンドリングのキレにも影響していそうですね!
上:XR3 下:XR4
よ〜く見比べないと分からないレベルですが、XR4は太く設計されております。
前項でも記載したACR規格でケーブル類完全内装になるので、その収納分太くなっているのは言うまでもありませんが、次項で紹介するトップチューブも太く設計されているので、全体的な剛性UPにこれを利用していると考えられます。
上:XR3 下:XR4
これだけ見ても全く分からないレベルですが、実は太さが違います。
前項でも記載したヘッドチューブの太さの違いを利用して太めに設計されたXR4のトップチューブは、剛性を高めてカーボンレイアップも見直されてバランスも良くなっていると予想されます。
私も21年モデルですが両車とも試乗させて頂きましたが、XR3はしなやかに進む印象で、XR4はガッチリとした印象でした。
おそらく、この辺りのヘッドチューブ〜トップチューブにかけての太さの違いが横剛性にも影響していたのでは無いでしょうか。
コンポーネントのSHIMANO R8170 12Sは一緒です♪
ともにF50-34 R11-30です
いかがでしたでしょうか?
一見似てはいますけど、実は全然違うオルトレの話しでした♪
「どちらが優れているか?」ではなく「どの様に乗りたいか?」と言う目的に合わせてXR3とXR4を選ぶと良いかも知れません。
生粋のレーシングフレームで走りの冴えるXR4
レーシングフレームでありながらカウンターヴェイルの振動吸収で極上の乗り心地を体感出来るXR3
あなたはどちらがお好みですか?
ご来店おまちしております。