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2023/11/12 18:33
こんにちはY’s Road福岡天神店のユサです。
生粋のエアロロード好きですが、大体のエアロロードの共通事項として軽量モデルに比べて重いことが挙げられます。ですが近年オールラウンドモデルのエアロ化が進み、新UCI規格と合わせて各社軽くてエアロなモデルの開発が相次いでいます。そして遂に老舗のビアンキもスペシャリッシマの新型を発表。試乗会でも一番人気でずっと出ずっぱりでしたが落ち着いてきた夕方ごろに試乗させて頂きました。
新型オルトレからビアンキのフラッグシップ機にはRC(レパルトコルサ)の名が冠されてきましたが、新型のスペシャリッシマもRC、PRO、COMPの順にグレードが設定されています。今回試乗できたのはRCとPRO。まずはRCを見ていきます。
2015年にリムブレーキモデルの発表、2020年にディスクブレーキモデルが発表されました。そして、2023年フルモデルチェンジを遂げたスペシャリッシマ。トピックとなったのはその圧倒的な軽量さ「6.6kg」!猫も杓子もエアロ、ディスク!の流れでアンダー7kgの完成車重量はすっかり珍しくなりましたが、6.8kgを大きく下回る重量に驚きました。持って軽い=速いでは無いんですが、試乗するべくペダル取り付けのためにスタンドに掛けた瞬間に受けた衝撃の軽さに期待が膨らみました。
最近では一般的になったハンドルステム一体型。難点はリーチが遠すぎたり、ドロップが深すぎると使いにくく感じる人が多かったり・・・。こちらはリーチ73mm、ドロップ125mmとショートリーチでドロップが浅いのでほとんどの人が使っても違和感を感じにくいと思います。ドロップ部が2°フレアしているのも現代的なアップデートです。重量は110/380mmでわずか330gとかなり軽量です。
ホイールはReparto Corse 33Rホイール。ダークホース的にこのホイールはかなり良い。自社ブランドのホイールって何となく有名ホイールメーカーのものより劣るイメージを持たれがちですが良く回るし、軽い。重量はハイト33mm、1370 gr (±5%)とかなりいい感じのプロファイルです。ハブのベアリングもセラミックですし、カチコチ高剛性ホイールではなくエンデュランスな感じの足当たりでした。
試乗コースに峠があったら試してみたいところでしたが残念ながらほぼ平坦でしたので平地メインでの感想になりますが、ここ2,3年のオールラウンドモデルの新型の中では群を抜いて良いと感じました。レーシーで軽い、旋回性能が高い、入力したレスポンスに対して反応が速い、レースメインならこの上なく相性の良い車体だと思いますがカウンターヴェイルが無いにも関わらず乗り心地が良いので、極上のマシンでヒルクライムやロングライドを楽しみたい方にも断然オススメです。
今出ているエアロオールラウンダーとしてはコルナゴのV-4RS、キャノンデールのSUPERSIX LAB71等が対抗馬になると思います。新型連発でラインナップを一新したビアンキの本気度が感じられる1台でした。ビアンキがスポンサーのアルケアサムシックにもすでに供給済みのようなので来年の活躍が楽しみですね。定価は税込 1,947,000 円 (税抜 1,770,000 円)を予定しています。
RCモデルまでは予算が・・・そんなあなたにPROモデルはいかがでしょう。RCと同じエアロダイナミクスを得られます。違うのはサドルとホイール、コンポーネントのグレード。乗り味はRC目線からは俊敏さでやや差があるものの、CV(カウンターヴェイル)搭載でRC以上り心地はマイルドになっています。そしてPROでも重量は7.0kgとまだ全然軽いです。日本では Shimano ULTEGRA Di2 モデルを展開。定価は税込 1,177,000 円 (税抜 1,070,000円)を予定しています。