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【実走インプレッション】フィニッシュライン最高峰のHALO HOT WAX LUBRICANTを実走テストしました!
by: 古閑森 聖

いつもワイズロード福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

スタッフの古閑森です。

フィニッシュライン最高峰HALO HOT WAX LUBRICANTをテスト!

IMG_4247【HALO HOT WAX LUBRICANT ¥6930-】

ケミカルブランドの超老舗であるフィニッシュラインから新しく発売されたHOT WAXのルブです。
WAX系のケミカルは固形もリキッドも一通りのブランドがラインナップしていますが、その中で後発な印象のフィニッシュラインですが、その実力はいかに⁈

⇩製品の情報につきましては入荷時のブログをどうぞ⇩

まずはチェーンを完全脱脂

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新品のチェーンは最初からオイルに浸してありますので、まずは完全に脱脂します。
不要なお鍋でぐつぐつと煮込むとオイルが染み出てきます。
※超音波洗浄機を使用すると、より効率的な脱脂が可能です。
先に結論から書きますと、超音波洗浄機を買っても損しない性能のルブです!!

 

WAXを溶かします

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脱脂したチェーンを完全に乾燥させた後はいよいよワックスに浸します。
固形ワックスなので、粒がドンドン溶けていきます。
※ワックスはそこまで高温じゃなくても溶けますので沸騰は避けた方が良いです。
パッケージの底には空間がありますので、そのスペースに沸騰させた気泡が大量に入るとパッケージが不安定になり倒れやすくなります。

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 完全に溶けると、こんな感じになります。
※初期状態は粒なので、この状態になれば完全に溶けていますが、再施工の場合は一塊になるので溶けるまで時間が少しかかりますし、溶け残りが発生するかもしれませんので、付属のツールで溶け残りのチェックをした方が良いかもしれません。

 

付属のツールを使用していよいよドボンタイム

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溶けたWAXに完全脱脂したチェーンを3分間漬け込みます。
漬け込みが完了したら30分程度乾燥させれば施工完了です。

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※ワックスを可能なかぎり高温にしないと、引き上げたそばから固まってしまいます。
私の場合は5分も置かずに乾燥してしまい、下の方はチェーンが見えないレベルでワックスの塊になってしまいました…(汗)
きちんと高温にして施工したら、余分なワックスは自然と垂れて奇麗な状態でしたよ!

 

乾燥直後のチェーンはこんな感じ

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可動部分の“角”がある部分にワックスがべっとり残りますが、概ね一層ワックスが覆っている感じの状態。

 

余分なワックスは手でモミモミして除去します。

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当然ですが固形ワックスが硬化しておりますので、最初は「うそ⁉こんなに硬いの??」とビックリするくらいゴチゴチです。
ご覧の通り、普通にチェーンが立ちます(笑)

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固まったワックスをモミモミして除去します。
画像の様に固まったワックスがパリパリと剥がれていきます。
※生粋のA型である私は1リンクごと丁寧にモミモミして落ちたワックスを全部回収して袋に戻します。

 

実際には…

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適当なパイプでゴリゴリした方が100倍速いです。

 

HOT WAX最大の弱点

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このHOT WAXの最大の弱点であるモミモミ後のゴミ問題…
3~4リンク分でこの量のゴミが出ます。
本当に面倒くさがりな方はいきなり実走で馴染みだししても良いかもしれません…

 

装着のビフォーアフター&走行後(見た目と汚れ方)

ビフォー

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交換前

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しっかりと汚い…

 

アフター

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交換後

IMG_4219脱皮中みたいにケバケバですね。

 

走行後

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施工後に60㎞ほど走行した現在。

IMG_4283直接チェーンを握っても…

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手に汚れがほとんど付着しない…これは凄い!!!!!!
オイルの様に水分を含まないので当然と言えば当然なのですが、いつまでもチェーンが綺麗です。
クロスで乾拭きもしていないのに綺麗なままなので、慣れるまでは違和感しかないです(笑)

 

 実走インプレッション

それではお待たせいたしました、インプレです。

漕ぎだし(初速)

まずは踏み出した一歩目から“軽い”と実感できます。
今まで多くのチェーンオイルを使ってきましたが、正直申し上げてチェーンでここまで実感できたのは初めてです!!!
「いつもより1枚軽いギアでスタートした?」と思わず確認してしまいました。

 

巡行(中低速~高速域)

ここで驚いたのがチェーンの音がしない事です。
従来感じていた「カチャカチャ音」や「チャラチャラ音」が聞き取れないレベルにまで無音化しました。
軽さはスタート時と同様で、どの速度域でも、どのケイデンスでも、永遠に軽いです!!

 

スプリント

チェーンに対して高負荷をかけた時にはどうでしょうか?
答えは変わりませんでした。
無音で軽いまま…いったいこの製品のどこに欠点や死角があるのか…

 

意外な副産物

チェーンのリンク内部にまで、しっかりとワックスが充填されているせいなのか、変速のショックが“や・わ・ら・か・い”
明らかに身体に伝わる振動が少ないですね。
むしろそのせいでホイールのラチェット音やフリーギアがかかる音を大きく感じました。
まるでチェーン界のカウンターヴェイルでした♪

 

総論

実際に使用する前まで実は、「導入までの手間を考えると継続使用はしないかなぁ…」と思っておりましたが、これはリピート確定ですね!!!
もうチェーンルブで迷う事が無くなりました。

私は高トルク型で、回すより踏むタイプの重量級ライダーです。
チェーンにとっては嫌なタイプだと思います(笑)
そんな私がメーカー公表値である700㎞~800㎞の距離を実現可能なのか?
次回のチェーン再施工ブログをお楽しみに!!

ご来店お待ちしております。