649

【手頃な価格で確かなバイクを手に入れる】ハイブランドのエントリーグレードは性能が全然エントリーじゃない件について。
by: 古閑森 聖

いつもワイズロード福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうございます。

 

スタッフの古閑森です。

それは高級割烹料理店の平日限定ランチみたいなバイクです

IMG_4330

【PINARELLO RAZHA DISK 105 11S】

まずは、その価格から!

¥298,000-

ピナレロのフルカーボンロードバイクが、まさかのアンダー30万円!
先日当店の山下が【今月のお題】でベース車両としてご紹介しておりましたバイクと同型です。

上記ブログ内では12速モデルをご紹介しておりますが、今回のブログでは11速モデルをご紹介しております。

山下のブログにも記載しておりました通り、現行モデルの一世代前にレース界も市場での人気も席巻したバイク『DOGMA65.1』、それを彷彿とさせるシルエットと扱いやすさの融合、決して旧モデルの焼き増しではなく、このモデルのためにジオメトリーを設計し、なおかつこの価格帯であるにも関わらずフレームサイズを10サイズも展開するという、外見も中身も手抜きを一切しないPinarelloの本気がこのRAZHAから見て取れるのです。

 

PINARELLOのこだわり

IMG_4331

前項にも記載しましたが、エントリーグレードでありながらフレームサイズを10サイズも展開しております。
オーナーであるファウスト・ピナレロ氏は昔のインタビューでこう語っております。

 【スチールフレームの時代は、バイクメーカーはテーラー(仕立て屋)のようなものだと言われたんです。しかし現在は金型が必要なカーボンフレームが主流となり、ジオメトリ―の調整がしにくくなりましたね。それでもできるだけテーラーであるために、11種類ものフレームサイズを設け、ハンドルバーにもたくさんのサイズを用意しているんです。カーボン時代になった今でも、ピナレロは「乗り手にとってのテーラー」でありたいと思っているんです。下位グレードでも10サイズほどを揃えているメーカーはピナレロくらいでしょう。】

たかが自転車、されど自転車

昨今は様々な自転車ブランドがあります。
どのブランドにも共通して言える事は「自転車を販売して利益を得る企業である」という事です。
ピナレロ氏が語っているように、カーボンバイクの場合、サイズごとに“金型”を作る必要があります。
もちろん、この金型は単純に大きく・小さくした物ではありません。
単純に拡大縮小をしてしまうと、サイズが大きくなると“柔らかく”小さくなると“硬く”なってしまうのです。
サイズを10展開するという事は【10台の自転車をそれぞれ設計する】と同義なのです。

もし、サイズをS・M・Lの3展開にしてしまえば、コストは大幅に削減可能という事になりますが、それを行わないピナレロ氏のこだわりこそがPINARELLOというブランドを確固たる地位に押し上げている根源的なものかもしれませんね。

 

現代のトレンドに合わせつつも色あせないDNA

アシンメトリックデザイン

IMG_4335

人気が衰えないオーセンティックなONDA シルエットを持つ、DOGMA65.1 直系のベストセラーモデル
「RAZHA」は「DOGMA 65.1」直系といえる最新のアシンメトリック・デザインを身にまとったすべてのサイクリストにお勧めできるパーフェクトなバイクです。

DISCブレーキの登場以来、どのメーカーもアシンメトリックデザインになっておりますが、その先駆者とも言えるのがPINARELLOです。
駆動(ドライブ)が右に存在している以上、自転車において左右の担う役割が違う。というのが根源的な考え方です。

最新のDISCブレーキになって制動の役割がより顕著に左右で分かれましたが、PINARELLOにとってはお家芸であるアシンメトリックデザインはここでも存分に活かされております。

 

伝家の宝刀ONDA

IMG_4332

IMG_4334

フロントフォークとリアのシートステーにみられる通称“猫足”と呼ばれる脚線美
まさに「DOGMA 65.1」直系といえる伝統的でありながら先進性も感じる素晴らしいデザインです。

「昔憧れた“あのDOGMA”が欲しいから」とあえてRAZHAをお買い求めになる方もいらっしゃるのは納得です。

 

コンポーネントは11速105

IMG_4336 IMG_4338

今回ご紹介したアンダー30万円のRAZHAは11速の105です。

もちろん最新の12速105搭載モデルもございます!

これだけの歴史とこだわりの詰まったPINARELLOのロードバイク
最上位モデルになると約300万円はするであろう超高級ロードバイクですが、今回ご紹介したRAZHAはアンダー30万円!
約10分の1の価格ですが、その性能とこだわりは決して10分の1ではありません!!

今回のブログをお読みいただいた方にならば、【PINARELLOのロードバイクを所有する意味】を少しは感じていただけのではないかと思います。
RAZHAはまさに、冒頭の見出しでご紹介した「それは高級割烹料理店の平日限定ランチみたいなバイク」です。
是非あなたのロードバイク愛車遍歴に“PINARELLO”を加えてみませんか?

ご来店お待ちしております。