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2025/06/12 18:55
いつもワイズロード福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうございます。
スタッフの遊佐です。ワイズロード福岡天神店では、不定期に【今月のお題】として各スタッフが独自の目線でお客様に様々な商品をご提案する企画を実施いたします。
今月のお題は【当店人気ロードホイールブランド四天王 スタッフ内人気投票!】
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というわけで今月のお題ブログ第一弾を投稿します。私がオススメするのは老舗ブランドMAVIC!中でも一押しのCOSMIC SLR45が入荷いたしましたので併せてご紹介いたします!
目次
価格:¥363,000➡当社販売価格¥326,700 10%OFF
1889年、フランスのリヨンで自転車部品の製造所として創業。1934年に当時自転車のリムとして主流だった鉄や木材ではなくアルミ合金製のリムを製造、これによりホイールの大幅軽量化に成功。その年の「ツール・ド・フランス」で早速MAVICのアルミホイールを使用した選手がマイヨジョーヌを獲得したことにより他のライバルメーカーもこぞってアルミリムの開発に着手、ここからアルミ製のリムは世界のスタンダードへとなっていきます。その後1999年には「キシリウム」というホイールを発表し、今では当たり前になっている完組ホイールという販売形態で更なる軽量化、高性能化を図っていくのです。
(出展:MAVICの歴史について)
なのでMAVICは「リム屋さん」なんです。メインの商材がリムのホイールメーカーのホイール、餅は餅屋というわけです!

MAVICが歴史あるホイールブランドであることが分かっていただけたところで今回オススメするホイールを見ていきましょう。まず名前のCOSMICですが2021年以前はハイトを表す名称だったのが、カーボンリムはCOMSIC、アルミリムはKSYRIUMと単純な命名になりました。昔はコメットとかありましたね。懐かしい。
COSMICの後に続く数字はリムハイトを表します。リムハイト45mm、今回入荷したのは最新モデルの内幅23mmの物です、市場には21mm幅の物も混在してますがリムのロゴデザインが全く違うのでそれで判別可能です。
それではSLRは何を意味しているのでしょう?
よくMAVICのホイールでお客様からのご質問で多いのはSLとSLRの違いです。その答えはCARBON FOREテクノロジーにあります。
通常のリムではニップルを通すためリムの上部は穴が開いていますがCARBON FOREテクノロジーを使用したSLRにはニップル用の穴がありません。約1.5cmほどのインサートがリム内部に設置してあり、そこにニップルをひっかける構造の為通常のカーボンリムに比べて2倍の耐久性、剛性があります。加えてインサートがニップルの引張を受けるためそれ以外の部分を薄く作れています、ここは通常のカーボンリムは強度を増すために厚めに設計する部分なので他社製のリムよりも10%程度軽量化されています。
しかもチューブレステープが不要なのでその分の重量も省けます。ホイール単体の重量に着目しがちですがチューブレステープを巻いたらその分重くなります。例えばSTANSのテープが1巻き約6.5g程度なので2巻きした場合前後輪で26gも重量が増すことになります。エアリークのリスクも減るのでニップル穴、無い方がいい気がしてきませんか?
なのでSLはニップル穴あり、リムテープが必要。SLRはニップル穴なし、リムテープ不要、それによって軽量、高剛性と覚えてください。
はい、CARBON FOREテクノロジーによってリムはとても軽いという事がお分かりいただけたと思います。それではCOSMIC SLR45はどのくらいの重量でしょう。
Cosmic SL45 Disc ¥ 242,000 重量:1,555g
Cosmic SLR45 Disc ¥ 363,000 重量:1,482g
ホイールのアップグレードを検討されていて、たくさん情報収集をされている方は「思ったより軽くないな」と率直に思うでしょう。実際市場のホイールには同価格かそれより安い価格で同じリムハイトで100g以上軽いホイールセットが販売されています。
これはひとえにマビックのホイールは「リムは軽く、ハブは重い」という理由にあります。

ハブが極端に軽いとどうなるかという話ですが上図のように軽量で剛性が低い分よじれてしまいます。持って軽いのかもしれませんが「走る」かと言われればそれは違ってきてしまいます。Mavicはこのハブの軽量化からくる剛性不足を回避するため「リムは軽く、ハブは重く」作っているのだと言います。数値として上がる話ではありませんがあまりハブシェルの剛性が低いとベアリングの変形量が大きくなるので回転性能も落ちてしまいます。各メーカーそこはどのようなバランスで作るのか思慮されている部分ではありますが大体がOEM品なので専用設計のMavicに軍配が上がります。
専用設計のリムに専用設計のハブ、おまけに首折れしていない専用設計のストレートスポークですからトラブル少なく、高剛性なのです。
Mavicを語る上で避けては通れないのがID360。フリー機構に面ラチェットを使用し、噛み合った瞬間にトルクがかけられるので駆動効率が高いのですが、粘性が高いグリスでは上手く嚙み合わないためMavicは低粘度の純正グリスを使用しています。駆動効率を高めるための低粘度かつグリスも極少量なので雨天走行時は必ず、問題なくとも最低1,000kmに一度グリスアップがマストとなります。この点検、本当にすぐ終わるのでこの頻度で必要とネガティブに思わず、この程度で良好な状態を保てるとポジティブにとらえてください。
フリーボディ―部分を引っ張れば簡単に分解可能です。スプロケがついていても可能なので慣れている人はホイールを外すとこから始めても1分程度でそこまでたどり着くのではないでしょうか?そこで内部を見て、異常がなければもとに戻せばよいし、グリスが切れていれば清掃してグリスアップというフローです。1000kmに一度は何もなくともやるべきですが、ハードに走る方はより頻度を上げていただければトラブルは減らせます。とにかく雨天の走行後は絶対に推奨です、またラチェット音が高音になってきたという方もグリスが切れている可能性が高いので要注意です。
とやかく言われることの多いID360ですが回転の性能は優秀ですし、Mavic自体補修パーツの展開が豊富なので数年で補修パーツが打ち切りということもありませんし、仮に相当年数経過して補修パーツの廃盤で修理が不可となっても別ホイールを割安で購入可能なサービスを用意していたりもします。(要マビックケアの登録)
個人的には簡単に開けれてやることも少ないのでメンテナンスの心理的障壁も低くホイールメーカー随一で簡単だと思っています。ただ雨天走行時は必ず確認しよう!大事なことなので何度も言っています。
車体のアップグレードとして一番性能の変化を実感していただける部分がホイールです。COSMIC SLR45は現代的な内幅23mmのリムプロファイル、軽量で高剛性なレーススペック、価格も上位にULTIMATEがあるとはいえ、定価363,000円の価格としては堅実で高コスパだと思います。当社販売価格はさらに10%OFFとお得です。気になった方は是非店頭で実物をご確認下さい。ご来店お待ちしております。