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【インプレ】話題のフックレスリムって実際どうなの?ZIPPの303Sを本音でレビュー!
by: 高橋愁

こんにちは、ワイズロード船橋店の高橋です。

今回はZIPPの303Sを購入しましたのでレビューをさせて頂きます。

※本記事の内容は私の主観が多く含まれています。予めご了承下さい。

総合評価

7点/10点中

上位モデルを踏襲した空力性能と耐久性に優れるフックレスリムを採用した3rdグレードホイール。

良い点:高剛性。フックレスリムであること。生涯補償&クラッシュリプレイスメント付き。

悪い点:フレームとフォークの構造によってはタイヤクリアランスをオーバーする可能性がある。乗り手と踏み方を選ぶ。(後述)

303Sを購入した経緯

今回私が303Sを選んだ主な理由はフックレスリムを試してみたかったからです。

巷で人気のLUNやHUNT、ELITE WHEELS、VORTEXなどのコストパフォーマンスに優れたホイールとも迷いましたが最終的には303Sを購入することに決めました。

303Sのハイライト

・リムハイト45mmを採用した3rdグレードのカーボンホイール

・リム外幅28mm、内幅23mmのVUシェイプのフックレスリム

・前後セット重量1530g

・メンテナンスが容易なZR1ハブ(ID360系、Jベンド)

・スポークはSAPIMのCX-SPRINT

レビューの前に

トレンドのワイドリムによる恩恵とは?

私はホイールを選ぶ際に、リムの外幅と内幅の寸法が重要な要素の1つと考えています。

具体的な話は割愛しますが、簡単にいうと昨今の流れ的にリム幅が広い方が良いとされています。
(ただしホイールの研究は未だに最適解が見つかっておらず、あくまで暫定的なトレンドとなります。)

寸法的にはリム内幅21mm、リム外幅28mm以上のホイールを選ぶのが個人的なおすすめです。

ZIPPはもちろんのことDT SWISSやENVE、BONTRAGER、CADEX、HUNTをはじめとした市場のトップを争うブランドのほとんどがワイドリムを採用しています。

(画像はENVEのSESのリム寸法)

リム幅が広がることでタイヤのエアボリュームが増えて快適性が向上し、空力的なアドバンテージを得ることができます。

補足としてロードバイクの快適性の8割はタイヤが担っています。(SILICAの研究で実証済み。)

タイヤの性能を左右するリム幅と空気圧は非常に重要なファクターとなっています。

フックレスリムのあれこれ

フックレスリムは一般的なホイールに採用されているフックドリムとは違い、タイヤのビードを引っかけるフックがありません。

フックレスリムについて具体的な話をすると長くなってしまうので簡単にまとめてみました。↓

〈メリット〉

・製造コストと不良品の発生率の低下

・タイヤとリムの境界面に段差が無くなり、空力的なアドバンテージが得られる

・ワイドリムによる快適性の向上

〈デメリット〉

・使用できるタイヤに縛りがある

・クリンチャータイヤは使用不可

・空気圧の制限がある

・セットアップが大変(ケースバイケース)

フックレスリムについてさらに詳しく知りたい方はお茶の水店のスタッフの記事を見てみて下さい。↓

詳しくはコチラ

レビュー

前置きが長くなりましたがここから本題のレビューをさせて頂きます。

303Sは踏み込んだ時のたわみ感が全くなく、踏んだ分だけグっと前に進んでいきます。

むしろ跳ね返すような感覚があるため、漕ぎ出しやダンシングの際に適切なギアを選ばないと脚に負担がかかり。

逆に軽めのギアをくるくるまわすとホイールの剛性が活かせず、使いずらく感じてしまいます。

受け付け範囲が狭いので、乗り手の踏み方を選びます。

路面からのノイズに対する耐性は非常に高く、舗装が荒いところやひび割れているところでの突き上げ感は全く気になりませんでした。

漕ぎ出しから時速25km前後まではかかりが良く、スムーズに加速していきます。

ですが時速25kmよりも速い速度域でのパフォーマンスには目立つところが無く、平均的な印象でした。

303Sは高速巡行よりも剛性と加速性、操作性、快適性に優れていて、脚力に自信がある方や重めのギアを踏む方に最適なホイールだと思います。

番外編

最強のアフターサポート

ZIPPの製品は全て生涯保証となっていて、ホイールにはクラッシュリプレイスメントが付いています。

万が一、事故や落車でホイールが破損してしまった際に一度だけ無料で交換が出来ます。

GOODYEARタイヤが良かった話

今回ホイールをアップグレードするにあたってタイヤはGOODYEARのEAGLE F1 SUPER SPORT R 25Cを購入しました。

GOODYEARのタイヤはZIPPがフックレスリムの展開を開始した当初から互換があり、相性が良いことで知られています。

実際に組み付けは非常に容易で、施工直後のエア抜けは全くありませんでした。

タイヤのパフォーマンスは最上位モデルだけあって、コーナーでのグリップと転がりのスムーズさは非常に優秀です。(BRRのタイヤの性能ランキングでは上位にランクインしています。)

耐パンクベルトが無いのが懸念点ですが、1000kmほど問題なく走れています。

値段もそこまで高くないので気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

最後に

いかがでしたでしょうか。

ホイール選びの参考になれば幸いです。

 

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