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2024/03/17 12:40
こんにちは、ワイズロード船橋店の高橋です。
最近、自転車で3Dプリントというワードをよく耳にしませんか?
プーリー(CERAMIC SPEED)やラグ(COLNAGO)、コラムスペーサー、サイコンマウントなど様々な部品で3Dプリントが用いられています。
そしてサドルも例外ではありません。
3Dプリントサドルはfi`zi:k、PROLOGO、BJORN、ELVES、TNI、S〇E〇IALIZ〇D、SELLE SANMARCOなど様々なブランドが展開しています。(私はfi`zi:kの3Dプリントサドル、VERSUS EVO ANTARES ADAPTIVE 00を愛用中)
その中でも今回はSELLE ITALIAのSLR BOOST 3Dのレビューをさせて頂きます。(テストサドルをご提供頂いたメーカー様、ありがとうございます)
目次
9/10点
良い点:3Dプリントされたクッションパッドは適度に硬く、不快な底突き感がない。3Dプリントサドル市場では希少な130mm幅。独自のフィッティング工学に基づいた形状。テストサドルの展開アリ。
悪い点:高価。幅の狭いサドルは万人ウケではない。
※本記事の内容は全て私の主観による感想です。
価格:54,780円(税込)
サイズ:130mm
レール素材:Ti316
・SELLE ITALIAのラインナップで最も適応性の高いSLR BOOSTの形状を採用
・人間工学に基づいて最適化された3Dプリントのクッションパッド
・SUPERFLOWによる大きなセンターホール
サドルを手に取ってみてクッションパッドが硬いことに驚きました。
それと同時にあくまでSLR BOOSTらしいレーシーな面影を残したチューニングなのだと察しました。
(関係ないんですけど写真に写ってるARUNDELのサドルバッグ、個人的にオススメですw)
前述のように使う前はハードな座り心地を想像していたのですが、実際に使ってみるその硬さを感じることはほとんどありませんでした。
普段使っているADAPTIVEサドルは座面前方に座ると若干ながら底突きしているような感覚がありましたが、SLR BOOST 3Dはレーシングモデルでありながら、全ての着座位置において不快な底突き感がなかったです。
おそらく表面のテクスチャに細かな凹凸があるのとSUPERFLOW(センターホール)による接触部の低減により、痛みの原因になるポイントに当たらないようになっているのだと思います。
SLR BOOST 3Dは座面形状が絶妙で、ショートサドルにありがちな座面移動のしにくさがありませんでした。
にもかかわらず、トレードオフになりがちな座骨付近のサポート力はしっかりと保たれていて、トルクをかけて踏んでも安定したペダリングが出来ました。
SLR BOOST 3Dは市場では希少な130mm幅を展開しているのも特徴です。
座面幅が非常に狭く、サイドエッジのシェイプが効いているため、内ももの付け根付近が擦れにくかったです。
座面幅は人によって好みが分かれますが、個人的には好印象でした。
SLR BOOST 3Dは他社の同等モデルと比較すると約1万円ほど高価です。
そのためお世辞にもコストパフォーマンスは良いとは言えません。
これは他の3Dプリントサドルでも言えることですが、3Dプリントのクッションパッドは適応性が非常に高いのでサドル沼を脱却したい方にとっては購入する価値のあるアイテムだと思います。
SELLE ITALIAのサドルは独自のフィッティングシステムに基づいて各モデルをカテゴライズしています。
今回ご紹介するサドルは坐骨の幅が狭く、ライド時に骨盤の前傾が大きい方に適しています。
いかがでしたでしょうか。
既にfi`zi:kの3Dプリントサドルを持っている私でも買い替えたくなるくらいイイと思えるサドルでした。
ここまで色々書きましたが、結局のところサドルは使ってみるのが1番です。
テストサドルの取り寄せは常時受け付けておりますので購入前にご相談下さい。