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2025/03/13 18:35
本日、SCOTTの日本代理店であるスコットジャパン様のご厚意でスタッフ向け試乗会を開催していただきました。お忙しい中ありがとうございました!
さて、新型ADDICT RCが発表され間もない「SCOTT ADDICT RC」に乗らせていただきましたので私なりにインプレッションさせていただきます。少しでもご検討中の方の参考になれば幸いです。
SCOTTのカーボンロードバイクと言えばエアロの「FOIL」、軽量オールラウンドの「ADDICT RC」、エンデュランスの「ADDICT」の3シリーズに分けられますが、それぞれに魅力がありユーザーも選びやすいラインナップになっています。
そして今年モデルチェンジした新型「ADDICT RC」がかなり軽量ということで時代は軽さを重視する、かつての軽さ重視の時代に移り変わるのかと個人的に思わざるを得ません。
16年前ぐらいに初代ADDICTが世に生み出され衝撃の軽さを叩き出したと聞いたことがあり、当時から同社が軽さへの追及を追い求めていることが分かります。(当時の下山田は小学4年生ぐらい。休み時間にドッチボールやってた時期です)そこから時代は目まぐるしく変化し今ではセミエアロなオールラウンドフレームがトレンドとなっています。
ですが、ここ最近の自転車界ときたらまだ数は多くありませんが軽量フレームを発表しています。当時の軽量フレームとは勿論空力性能や快適性といった走りに重要な箇所をクリアしているわけですが、こうなったら最新の軽量モデルに乗って体感したいな~なんて思っていたらこのような機会をいただけました。幸せ者ですね。
個人的な感想(インプレッション)ですので「へ~、そうなんだー」ぐらいで頭の片隅に焼き付けてくださいませ。
身長:177cm
体重:60kg 実業団時代よりも5kg落ちました…筋肉どこいった?
サドル高:738mm
比較機材:DEROSA MERAK 今の私ではフレームの100%を出し切れませんがサイクリングでも変に足が疲れてしまう剛性ではなく乗りやすいバイク。競技時代だったら適度な硬さでグングン進むそんなフレームです。
乗り方:カメラ持ちながらのサイクリング(25km/hぐらい)
最近のトピック:店舗で履いているシューズ新調しました!詳しくは船橋店HPより
モデル:SCOTT ADDICT RC 20
サイズ:M
重量:7.3kg
コンポーネント:SHIMANO ULTEGRA Di2
ホイール:Syncros Capital 1.0 Tubeless Disc Wheels
メーカー希望小売価格:¥1,045,000(税込)
上位モデルとの大きな違いはホイールとハンドルとのこと。
軽量化を実現するためフレームを作るうえでの製法を見直し。一般的なカーボンフレームの製造で用いられるブラダーの代わりに、硬質なポリプロピレン製のマンドレルを採用。この技術により、フレーム内部を精密に成型できるため、不要な素材を排除し大幅な軽量化を実現しました。
その結果、最薄部ではわずか0.6mmという極限のチュービングを可能にしているようです。
ワイドタイヤにも対応したフレームは最大タイヤ幅を34mmで設計。イチ早くワイドタイヤへフォーカスを当てたSCOTTですが昨今の動きを見ていると最適解だったようです。新型ADDICTは700×30Cを前提としてコーナーリングでの安定感や長距離ライドの快適性もしっかり考えた仕様となっています。
フォークのテーパーコラムやケーブル内装、各部のエアロダイナミクスを考慮することで空力性能も考えています。エアロの「FOIL」やTTバイクの「PLASMA」からヒントを得ています。
商品紹介はこの辺にしてインプレッションを。詳細は先日入荷した際のブログをご覧ください。
試乗会開催当日の天候は晴れ。前日の雨で朝方は水たまりが残っていましたが気温もあがり試乗時には乾いていました。約一時間の試乗時間を設けていただき、試乗コースは河川敷で平坦とやや登りがあるコース。ヒルクライムまでは出来ませんでしたが、重量が7.3kgで軽く、ダンシング時のレスポンスが良く、たんたんと登れるような感覚でした。
試乗スタートして少ししたら河川敷に入り速度が上がっていきますが、漕ぎだしのレスポンスが早くBB周りの剛性の高さを感じ、それと同時にMERAKと同じように本領発揮したら恐ろしいバイクとゾクゾクしました。驚いたのが軽量バイクの割に空力が良い事。FOILのようにぱっと見で分かるエアロフォルムではありませんが、新たな風洞実験を用いたことによる結果として空力性能もクリアしたのかなと思います。巡行時に楽が出来ず大変。と思って購入を諦めていた方にも再検討の余地あると思います。試乗したら思ってるより楽に進むということが分かるのではないかと思います。
快適性という面では個人的には振動がダイレクトに伝わるかなと。特にハンドル側の振動が不快に感じてしまったのは唯一の欠点かもしれません。が!完成車パッケージだった試乗車はクリンチャー仕様だったのでチューブレスにすればここもクリアできると思います。新型のシートポスト(SP-R101-CF)が振動をいなして振動を最小限に抑えているのは疑っていましたが実感できるポイントだと思います。
フックレスリムにチューブド仕様と珍しい構成が取れるのがある意味魅力。チューブレスに不安を感じる方もいらっしゃると思いますので今後ホイール単品販売が開始したら候補に入れてみてもいいかもしれません。(タイヤチョイスにはお気をつけください。)
40mmハイトになるので平坦も申し分なく進む。踏み込んだパワーを推進力に変えてくれるのが実感できる素直なフレームで乗ることの楽しさを再確認出来ました。個人的にも40mmぐらいのリムハイトがトータルバランスがいいかなと思います。
カラーリングも一新され他社と明らかに差別化されたことで気に入っていただける方も多いのではないでしょうか。メーカーさんも驚いたそうですが、フレーム内部のカーボンの処理が製法の変更の恩恵なのか、すごく綺麗に仕上がっておりこだわりを感じます。
走りについてはレースやイベントでガンガン使いたい方は勿論、私のようなカフェライドで走る場合もペースメイクを間違わなければ楽に速く走ることが出来ると思います。
軽量かつ空力も兼ね備えた新型ADDICT RCは正に「軽量オールラウンドバイク」のトップを走るロードバイクだと個人的には思いました。
当店には「ADDICT RC」のフレームセット、カーボンレイアップを抑えて振動吸収性に優れたエンデュランスバイク「ADDICT 50」を在庫しています。どこかでSCOTT試乗会も行う予定です。気になる方はぜひご来店くださいませ。