日本最大級のスポーツサイクル専門店!専門知識を活かしたコンサルティングを致します!
2025/06/28 18:00

こんにちは。当ブログをご覧いただきありがとうございます。
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車に乗っていると、「キシキシ」「パキッ」「カタカタ」といった異音に悩まされることがあります。見た目には問題がなさそうでも、聞こえてくる音は確かにどこかおかしい……そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今回は、スポーツバイクにおける異音の発生メカニズムについて、代表的な原因や仕組みを中心にご紹介します。
異音の種類とその聞こえ方
異音にはさまざまな種類があり、聞こえる場所や音の性質によって原因が異なります。以下はよくある例です。
クランクを踏み込んだときに「パキッ」
段差を越えたときに「カタカタ」
ダンシング時に「キシキシ」
ブレーキングで「キーッ」
これらの音は、すべて何らかの「ゆるみ」「摩擦」「素材のたわみ」などが関係しています。
目次
スポーツバイクは多くの部品がボルトで締結されており、それぞれにわずかな「遊び」があります。
たとえば・・・
こうした部分に微妙なゆるみがあると、ライド中の負荷によって部品同士がわずかに動き、金属同士が擦れて音を発します。音自体は小さくても、振動がフレームを通じて拡張されることで大きく聞こえることがあります。

金属同士の接触部(BBやヘッドパーツ、シートポスト)には通常グリスが使われています。これが劣化・乾燥すると、潤滑性が失われて異音の原因に。特にカーボンパーツと金属の接触部分には専用のカーボングリスが必要です。
軽量で剛性の高いカーボンフレームやホイールであっても、走行中にはたわみが生じます。このとき、特定の部品がわずかに接触したり、張力が変化することで異音が出ることがあります。代表的なのがスポークテンションの変化による「チチチ」という音です。
ホイールに小石や砂が挟まったり、BB内部にゴミが入ったりすると、それが異音の発生源になります。雨上がりのライド後などは特に注意が必要です。
たとえばリアディレイラーのプーリー、チェーンリングのボルト、バーテープ下のケーブルなど、通常はしっかり固定・絶縁されている部分でも、わずかな緩みがあると共鳴・振動音のような形で音が出ることがあります。
異音の診断は、一つずつ原因を消していく地道な作業です。気になる音がしたら、以下のような順で点検すると良いでしょう
スポーツバイクは繊細な機械です。異音がするということは、どこかに「余計な動き」や「摩擦」があるというサイン。ライドの楽しさを損なわないためにも、異音の原因を早めに突き止めてメンテナンスすることが大切です。
異音を解消することで、バイク本来の静かな走行フィーリングを取り戻すことができます。少しでも気になる音があれば、ぜひこの機会に愛車をじっくり見直してみてください。

当店では、異音の調査・診断を含む点検作業を承っております。
実際にバイクを拝見し、音の種類や発生箇所を特定したうえで、必要な整備や部品交換などをご提案いたします。
【ご依頼について】
・ご来店前に、お電話でのお問い合わせご予約いただけますとスムーズです。
・音の出るタイミング(例:ペダルを踏んだとき、段差を越えたときなど)を事前にメモしていただけると、診断がより的確になります。
・他店でご購入された車体でも、お気軽にご相談ください。
確かな知識と経験をもとに、お客様の愛車をしっかりとサポートさせていただきます。
音なり点検:各種音なりの点検・検証作業
・5分¥1,100(税込)〜の時間工賃
・原因特定作業と、異音解消作業が分けらます
※自社販売の場合、3ヶ月、500km以内までは無料
※Uber等業務使用の場合は期間・距離によらず有料