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【バカ正直インプレVol.11】内幅23mmにワイド化を果たした「MAVIC COSMIC SLR45」インプレ
by: 下山田航太

昨今ワイド化が進んでいるホイール。皆様の記憶にも新しいワイド化を果たした「MAVIC COSMIC SLR45」を先日試乗してきたのでそのお話を。

【バカ正直インプレVol.11】細いタイヤ好きの私にハマるのか否か?

多くのプロ選手やツアーを支える世界最高峰のホイールメーカーとして、完組ホイールは勿論シューズをはじめとしたアパレル類までもを手掛けるフランスメーカー「MAVIC」

「走りが軽い」といったコンセプトの基、作り上げられた数多くの製品はホイール重量はとても軽量とは言えないが走ってみると不思議と進む。そんな面白いホイールメーカーです。これはホイール全体(リム、ハブ、スポーク)の重量を抑える技術に長けており、特にリムの軽量化が走りの軽さに貢献しています。乗ってみると慣性が小さいため漕ぎ出しの軽さや優れた加速性を感じていただけると思います。

今回試乗した新型「MAVIC COSMIC SLR45」は当店に試乗ホイールとして常設しておりますので気になる方は試乗いただきご購入下さい。それでは私なりにインプレッションさせていただきます。

インプレッションライダー情報

身長:177cm
体重:60kg 実業団時代よりも5kg落ちました…筋肉どこいった?
サドル高:738mm
比較機材:DEROSA MERAK 今の私ではフレームの100%を出し切れませんがサイクリングでも変に足が疲れてしまう剛性ではなく乗りやすいバイク。競技時代だったら適度な硬さでグングン進むそんなフレームです。
乗り方:カメラ持ちながらのサイクリング(25km/hぐらい)
最近のトピック:花粉症なのでナル―マスク装備!

試乗ホイール

モデル:MAVIC COSMIC SLR45
リムハイト:45mm
重量:1,482g
装着タイヤ:MAVIC YKSION PRO UST Ⅱ(700×28c)実寸は29mm

メーカー希望小売価格:¥363,000のところ・・・

⇒ワイズロード特別価格:¥326,700(税込) (ホイールのみ)

ちなみに200セット限定のスペシャルメイクアップ「MAVIC COSMIC SLR45」が1セットのみ在庫あります!

DETAIL

本モデルはエアロ性能・剛性・軽量性・快適性がバランス良くまとまった正しくオールラウンダー的位置づけとなります。
特に巡行性能や加速性能は特筆すべきポイントで「走りが軽いMAVIC」というのを体現しています。

リムはUDカーボンを採用。リムとニップルにネジを切ることで密閉性を向上させた『FOREテクノロジー』を採用しており、リムテープがいらないモデルとなります。下位グレードであるCOSMIC SL/Sはリムテープが必要。
楕円形エアロ、ダブルバテットスポーク(特許)は見た目もエアロで迫力がありますが、走行性能の向上も図った仕様となっています。

リム内幅を23mmにすることでワイドタイヤとの相性が抜群によく空気抵抗の低減やコントロール性の向上が見込めます。

ホイールの重要な要素であるハブは「INSTANT DRIVE 360」を採用。
ペダルを踏み込むとハブ内部にある2枚の歯車が噛み合い駆動力が向上し、踏み込まないときにはフリーボディが浮くことによりパワーロスが減少されます。

インプレッション

よくサンデーライドで走ることの多い江戸川サイクリングロードが今回の試乗ロケーション。風も少なくライド全体を通して気持ちよく乗れました。
つい先日は「MAVIC COSMIC S42」に試乗しましたがその時よりもリム、スポークの影響か巡行が楽でした。

以前に60mmハイトのホイールを使用していたので横風自体は全く気にならず、リムとタイヤの段差が減ったのが大きいかもしれません。ペダルを止めてる状態でもス――と進む感じが旧モデルよりも顕著にでて長時間のライドでも恩恵を得られるポイントだと思います。

旧モデルでも採用されていましたが、INSTANT DRIVE 360のラチェットハブは遊びが少なく反応が素早いため、スプリントやアタックの際にも力がダイレクトに伝わる感じで改めて良さを実感。一回体験しちゃうとこの構造からは抜け出せそうにありませんね(笑)

リムハイトが45mmで重量:1,482gありながらも走りが軽いので登りも意外と行けちゃうのが面白い所。ガッツリヒルクライムはできませんでしたが、アップダウンのある走行シーンで使用した際に重量ほどの重たさは感じず坦々と登ることができました。軽量バイクを作りたいなら本モデルは除外されてしまいますが様々な走行シーンに適応したいというならアリだと思います。

新しくリム内幅が23mmに広がり、28Cタイヤとの相性が抜群に良く空気圧を4.0barでも非常に快適で路面抵抗も多いとは感じませんでした。低圧でもグリップ力と走行性能を両立できるのは大きなアドバンテージでありロングライドでも疲れにくいホイールだと思います。

ちなみに今回一番驚かされたのはDEROSAのMERAKに実測29Cのタイヤが入ったこと。確か最大タイヤ幅は28Cだったと聞いていましたが嬉しい誤算が・・・

 

まとめ

平地の巡行を楽に速く走りたい方やチューブレスの快適性を活かしたい方、軽量&剛性の高いホイールが欲しいという方にオススメです。逆にヒルクライム特化のホイールやクリンチャー運用だけと考えている方に関しては微妙なホイールと感じてしまうかもしれません。

サイクリングシーンは勿論のことイベントやレースでも活躍が見込めるスペックとなっておりプロ選手のパワーも受け止められる素晴らしさを兼ね備えたモデルです。個人的には今回のスペックはタイヤ幅が広い分、空気圧が下がるともっさり感が堅調に出てきました。(試乗したタイミングが出来立てホヤホヤだったので馴染むまでにエアが漏れていた)細いタイヤ好きの私からするとマイナスポイントでしたがライド前にしっかり空気を入れるということ、チューブレスのエア漏れも無ければクリアできる問題なので本モデルは多くのサイクリストにオススメです。

 

施設案内

 

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