4,803

【船橋Tech】スポーツ自転車に異音がする理由とは?静かな走りを取り戻すために…
by: 久保田 啓介

 

こんにちは。当ブログをご覧いただきありがとうございます。

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車に乗っていると、「キシキシ」「パキッ」「カタカタ」といった異音に悩まされることがあります。見た目には問題がなさそうでも、聞こえてくる音は確かにどこかおかしい……そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

今回は、スポーツバイクにおける異音の発生メカニズムについて、代表的な原因や仕組みを中心にご紹介します。

異音の種類とその聞こえ方

異音にはさまざまな種類があり、聞こえる場所や音の性質によって原因が異なります。以下はよくある例です。

  • クランクを踏み込んだときに「パキッ」

  • 段差を越えたときに「カタカタ」

  • ダンシング時に「キシキシ」

  • ブレーキングで「キーッ」

これらの音は、すべて何らかの「ゆるみ」「摩擦」「素材のたわみ」などが関係しています。

主な異音の発生メカニズム

1.締結部のゆるみや微小な動き

スポーツバイクは多くの部品がボルトで締結されており、それぞれにわずかな「遊び」があります。

たとえば・・・

  • クランクボルトやペダル

  • ステムとコラムの接合部

  • サドルとシートポストの固定部

こうした部分に微妙なゆるみがあると、ライド中の負荷によって部品同士がわずかに動き、金属同士が擦れて音を発します。音自体は小さくても、振動がフレームを通じて拡張されることで大きく聞こえることがあります。

2. グリス不足・乾燥

金属同士の接触部(BBやヘッドパーツ、シートポスト)には通常グリスが使われています。これが劣化・乾燥すると、潤滑性が失われて異音の原因に。特にカーボンパーツと金属の接触部分には専用のカーボングリスが必要です。

3. フレームやホイールの「たわみ」

軽量で剛性の高いカーボンフレームやホイールであっても、走行中にはたわみが生じます。このとき、特定の部品がわずかに接触したり、張力が変化することで異音が出ることがあります。代表的なのがスポークテンションの変化による「チチチ」という音です。

4.異物の混入

ホイールに小石や砂が挟まったり、BB内部にゴミが入ったりすると、それが異音の発生源になります。雨上がりのライド後などは特に注意が必要です。

5.消音されるはずの振動が、何らかの理由で「音」として出る

たとえばリアディレイラーのプーリー、チェーンリングのボルト、バーテープ下のケーブルなど、通常はしっかり固定・絶縁されている部分でも、わずかな緩みがあると共鳴・振動音のような形で音が出ることがあります。

異音の対処には「消去法」と「定期点検」が重要

異音の診断は、一つずつ原因を消していく地道な作業です。気になる音がしたら、以下のような順で点検すると良いでしょう

  1. クランク・ペダルの緩みチェック

  2. サドルとシートポストの締結確認とグリスアップ

  3. ステム・ハンドル周りの締め付け確認

  4. ホイールのクイックリリースやスルーアクスルの固定確認

  5. チェーン・プーリー周辺の清掃と注油

まとめ

スポーツバイクは繊細な機械です。異音がするということは、どこかに「余計な動き」や「摩擦」があるというサイン。ライドの楽しさを損なわないためにも、異音の原因を早めに突き止めてメンテナンスすることが大切です。

異音を解消することで、バイク本来の静かな走行フィーリングを取り戻すことができます。少しでも気になる音があれば、ぜひこの機会に愛車をじっくり見直してみてください。

当店では、異音の調査・診断を含む点検作業を承っております。

実際にバイクを拝見し、音の種類や発生箇所を特定したうえで、必要な整備や部品交換などをご提案いたします。

【ご依頼について】

・ご来店前に、お電話でのお問い合わせご予約いただけますとスムーズです。

・音の出るタイミング(例:ペダルを踏んだとき、段差を越えたときなど)を事前にメモしていただけると、診断がより的確になります。

・他店でご購入された車体でも、お気軽にご相談ください。

確かな知識と経験をもとに、お客様の愛車をしっかりとサポートさせていただきます。

音なり点検:各種音なりの点検・検証作業

・5分¥1,100(税込)〜の時間工賃

・原因特定作業と、異音解消作業が分けらます

※自社販売の場合、3ヶ月、500km以内までは無料

※Uber等業務使用の場合は期間・距離によらず有料

 

 

 

施設案内

 

大型屋内駐車場併設!
雨でも濡れることなくお店に来れます!
店頭自転車即日納車強化中!