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2017/11/19 15:05
【TDO】ツール・ド・おきなわ2017<市民210㎞>~運に助けられ重い体重で完走③~
②の続きです。
前提・前日・当日朝・スタート~普久川1本目まで①
普久川登り切り~宮城関門あたりまで②
【ツール・ド・おきなわ】とは?
沖縄北部で行われる日本最大級のサイクルロードレース&サイクルイベント。
UCI(国際自転車競技連盟)管轄のプロレースをはじめとして、距離及び年齢ごとのカテゴリに分けた市民レース部門と離島や本島1周など様々なコース設定がされたサイクリング部門が行われる。
沖縄の綺麗な海岸や亜熱帯の森ヤンバル路などを走り普段と違う世界を味わえるのできつさも楽しめるリピーターの多いイベント。
<市民レース>
市民レース部門はプロと同じコースを走るサバイバルレース210㎞クラス、210㎞から序盤の平坦コースを抜いた実力が試される140㎞クラス、沖縄最北端からスタートしチャレンジしがいのある100㎞クラス、名護半島を回る平坦メインのスプリントレース50㎞クラスの距離別に分かれ50㎞と100㎞はさらに年齢別に分けられる。
<210㎞クラス>
「ホビーレーサーの甲子園」と呼ばれ、プロと同じコースを走るサバイバルレース。ハードな練習はもちろん事前の準備や直前の過ごし方、レース中の走り方や補給の仕方など、フィジカル・テクニック・メンタルすべてを高めて挑戦する必要がある。
②からの続きです。
*無駄に長いです。
*基本遅れてのグダグダ走行です。
*先頭集団の緊張感を知りたい方『記録か、記憶か。』へ!
【レース】
完全な平坦部分は30後半で巡行する人数多めの集団に乗っかりながら東村を通過して、軽い上りへ集団のペースは人数が増えたせいかばらつきがある。なんとか食らいついて下り、補給所のある慶佐次の登りへ。
涼しい気候のおかげでドリンクは減っておらず補給はなしで、ばらけている集団の中でなるべく前行けるよう攣り続ける脚を動かして登る。
しかし頂上付近で4~5人まとまった集団には付いていけず下りへ入る。ちなみに昔は慶佐次のところから右折して58号線に戻るコースで、こちらも登りでしたが現コース(羽地)のが上りがキツイ感じを受けます。
じりじり離されながらも集団を追走していくが、次の登りで脚も気持ちも切れて離される同様に遅れている選手と回すほどでもなく、なんとなくペースで走る。
安部の関門をクリア、旧タイムで-10分・現タイムで-20分。宮城と差は変わらずだが最後の羽地の上りで確実にタイムが削られる。羽地前の平坦は単独走では間に合わないだろう。
さらにアップダウンをこなして下り羽地に向かう平坦路で混成列車が追い抜いていく。迷わず乗っかるも今の自分には早いペース、そこに乗っかった結果ハンガーノックになる。
恐らく力が出ないのでトロトロ走行になっていたのが急にペースアップ&ペース維持した為一気にハンガーノックの症状が出たのであろう。集中しながらも手に力が入らない&少し寒気するくらいな状態に。
しかしこの列車に食らいつかなければ完走は無いだろうから必死。落ち着いてさらに補給を取ればよい物の、それすら頭が回らずひたすら列車に乗っかり続ける(ふらふらしない、離れない)ことのみに集中。
なんども千切れて楽に走りたいと思いながらも、ここまで来て完走しないのは、練習してくれた仲間や応援してくれた方に申し訳ないし、何より後で後悔し切りだろうなと回らない頭で考える。
登りは千切れるの確定なので登り口まで、そこまでいけばあとは気合で乗り切るだけ。攣る脚を回しながらそれだけ考えて何とか列車のまま最後の登り羽地の入口へ。
当然すぐに置いてかれるわけだが、1km程登ったところで脚が痙攣して動かなくなる。立ちごけする前になんとかビンディング外して道路脇で脚伸ばしたまま座り込む。2012年に一度経験(とある理由で黒歴史)しているので転ばずに済みました。
関門時間もあるのですぐにでも動きたいところではあるが、無駄に急いでもすぐ再発して結果的にはタイムを失うので焦る気持ちを抑えつつ痙攣する脚を伸ばして何と回復させる。体感的にすごく長かった時間は1分程。
少し落ち着いたところでとりあえず自転車押して歩く。すぐにでもバイクにまたがりたいが上記の通り焦ってもダメなのでゆっくり脚を動かしていく。
なんとか歩けるようなのでバイクにまたがり漕ぎ始める。攣り過ぎた痛いが何とかペダルを回せる。10㎞前後の速度でのろのろながら確実に進む。旧タイムをとりあえず目標に残り川上の関門まで10分。登り切りさえすればとだけ考えて。
トンネル超えて旧タイム残り5分、右に曲がって登り切って下ってもう一度登り。その後もう一回登りがあったっけ?ともうろくに働かない頭で考える。
下りに入って旧タイム残り3分、このまま下りだけならギリギリ?現タイムなら少し余裕あるか?で上りが見えました。やっぱりあるよなぁとか思いつつ最後の登りなので力を振り絞って走る。といっても200wくらいしか出ない。
登り切って旧タイムはタイムオーバー、だが現タイムは10分猶予で残り8分弱。ダムの橋を渡って下り基調を漕ぐ、ひたすら漕ぐ。数秒前を210kmクラス2名走っているのでひたすらに追いかける。
ほぼ下り終わって関門までの僅かな平坦(ほんとはちょっと下り基調)、焦る気持ちからとても長く見え、感じる。前2名に少しでも近づいてギリギリだった場合一塊扱いで通してくれるかもとか考えて頑張る。
関門少し手前に旗を持つスタッフ、昨年は赤旗振られて減速を促された。今年は旗は振られていない。関門のセンサーラインが見えてくる。残り1分くらいで通過。
越えた。
最後の関門を越えた。
今年はいろいろ好条件になり、正直緩くなったと思うがそれでも完走確定になった瞬間はとてもうれしかった。無事に関門クリアした人たちでお互い称え合った。
奥に向かう北上路でアウター固定になってた方にもそこで落ち合った。FD直して走り切ったそうだ。また序盤で(落車?)遅れて1本目の普久川に入るとこですでに4分遅れてギリギリクリアした方にも合った。お二人とも地脚があったのだろうアクシデントに負けずに完走された。あきらめないことは大切だ。
その後はトロトロ走ってもいいかと思ったけどアウター固定の方が引いてくれたので引っ張ってもらう。スタートした道、ゴールへの58号線を走ると帰って来たという想いが一入。もう一名210㎞クラスの方と3人列車、残り1㎞くらいで千切れたけど無事ゴールへ。
273位/360人出走 276人完走 タイム6:44:05.441 TOP差 31.18
5年ぶりのゴールライン。昨年は自走で帰って来たので通ったけど車は通ってるしバルーンはすでに片されていた。
好条件にある運に助けられた面もあるが、リザルトに完走として残り良かったと思う。ただ色々課題も多くようやくスタートといった感じがする。
帰ってきてからの写真ですがおきなわ参加バイク。
【機材】
フレーム:SCOTT FOIL TEAM ISSUE(旧モデル)
ホイール:BONTRAGER AEOLUS5(F)/AEOLUS3(R)
コンポ:SHIMANO 9070DuraAceDi2
ギア仕様:FC 52×36 CS 12-28
チェーンオイル:VIPROS Blue-no
昨年と変更はスプロケットを11-25から12-28にしたくらい。登れないのでロー28を入れ、トップ12はいろいろ事情により、下りは重くて速いから12でもいいだろうってことで。