日本最大級のスポーツサイクル専門店!サイクルライフサポート!
2023/10/02 11:09
ワイズロード東大和店の高橋です。
「変態」とまで呼ばれるほどに走る事に魅了されたロングライダーが集うイベント
ブルベ
フランス語で「認定」を意味するこのイベントは日本各地で毎週のように開催されています。
参加費も非常にリーズナブルなことも多く、”求められる走力”を除けば非常にエントリーしやすいイベントです。
しかし、ブルベの”最短”距離は200km。
一般人視点からすれば既に頭がおかしい距離感ですが、これでも最低ラインです。
300,400,600kmのブルベも多数開催されており、それ以上の距離のものも時折開催されています。
ブルベに関しては説明すると長くなるので、これ以上はwikiを参照と言うことで。↓
ブルベの詳細はコチラ
今回私が参加したのは600kmのブルベ。
そのライドレポートです!
元々ブルベに興味があり、参加資格を得た後400kmと300kmは出場したのですが、その後コロナによって出場を見送り。
さらにこの業界に入ってからは土日休みを取ることが難しくなり、なかなか気軽には参加できずにいました。
そんな折、サイクリストをあまり見かけない場所で反射ベストを着用したサイクリストとすれ違います。
最初こそ、「安全意識の高い人だな~」くらいに考えていたのですが、その後も続々と反射ベストを着用したサイクリストとすれ違い、ブルベライダーであることを認知。
「走るため」に洗練された装備。ハンドルバッグ、フレームバッグ、大型サドルバッグ等。拘りのカスタムがされたバイクが反対車線を通りすぎていきます。
その時から、「ブルベに出たいな~」とは思っていたのですが、なかなか思いきることができませんでした。
ところがこの度、「年次有給休暇の取得義務」で定められた消化しなければならない有給休暇が5日、フルで残っていることが発覚。
せっかくなのでブルベに参加することにしました。
参加したのはランドヌ東京が主催する、[BRM909 東京600 食ってこい喜多方]
ブルベ参加を決めた理由は「消化しなければならない有給が残っていたから」。
600kmを選んだ理由は「今さら300や400を完走したところで『そりゃ普段から走ってるからね』で済んでしまうから」。
という、なんともふざけた理由です。
今回のブルベは600kmで総上昇量3,500mほど。
基本的に平坦コースのため、フロントディレイラーは取り外し、40Tをインストール。スプロケは変わらず30-11tを使用。
途中で多少登り坂もあるようですが、そこは気合いで乗り切るつもりです。
タイヤはGP5000 S TR 30c
グリップ、転がり抵抗、耐パンク性能etc…すべてのステータスがバランスよく秀逸なため、私も愛用しているタイヤです。
イベント会場ではよく見かけるタイヤですね。
ペダルはインターテック様よりお借りしたPOWRLINK ZERO
ペース配分を考えるうえで非常にありがたいパワーメーター。貸出してくださったインターテック様には感謝しかありません。
前照灯はVOLT800NEOを2本。
ミノウラのFBS-1にレックマウントの下部アダプターとキャットアイのマウントを取り付け使用しています。
ついでにデイライトとしてKnog+をフォークに取り付け、視認性を高めています。
テールライトは電池切れの心配が少ない電池式と、視認性の高い充電式を併用。
もしもライトに不具合があっても大丈夫なように、前照灯も尾灯も予備は一応持っておきます。
あとは基本的なロングライド装備一式
・パンク修理用品
・携帯工具
・輪行袋
・ミッシングリンク
・モバイルバッテリー(10,000mAh)
・日焼け止め
・ハンカチ
通常と異なる装備としては
・ブルベカード
・キューシート
・シューズカバー
・大量のカロリーメイト
・着替え
・衛生用品
といったところでしょう。
ブルベカードとキューシートはブルベの必需品。
ブルベカードは参加者の証明書のようなもの。
キューシートはサイクルコンピュータが進歩した昨今、ルートはデータを落とし込んでナビゲーションでもいいのですが、キューシートの情報が基本になるので、持っておくに越したことはありません。
昔はこのデータやアナログな地図を頼りに走っていたのかと思うと先人達には尊敬しかない。
それから当日はあいにくの雨予報。
体が濡れるのは半ば諦めの境地ですが、足は濡れるとマズイ(経験則)。
そのためシューズカバーは用意しておきます。
また、雨でびしょびしょになった後や、入浴・仮眠をすることも考え、着替えやシャンプー・タオルなども一応持っておきます。
フロントバッグの中には空きスペース分だけカロリーメイトを詰め込み準備は完了です。
実をいうと私はカロリーメイト信者だったりします。それというのもコナミの某ステルスアクションゲームの影響なのですが。おかげ様で私のロッカーは時々カロリーメイトに占領されます。
あとは充電して忘れ物をしないようにするだけです。
午前3時。朝食を済ませ、家を出発。35km走り、スタート会場である「とどろきアリーナ」に向かいます。
5時には会場に到着。同じ頃、数人の参加者も会場に到着。「おはようございます」などの軽い挨拶をしながら、各々準備を進めます。
私は少しでも体力を温存するためにしゃがみこんで仮眠を摂ることにしました。
5:30頃、主催者の方が現地着。
5:40ブリーフィング開始。
6時前には出走チェックを開始し、ライト類、ベル、ブルベカード等を確認し、OKであれば出発です。
出走チェックの順番待ち中、後ろのライダーたちの会話。
A「今回、上りキツそうだね」
B「フロントシングルでも良いかと思ったけどさすがにマズイかって思って今日はこのバイクで来た」
A「さすがにシングルはマズイでしょ(笑)」
高橋 心の声(うせやろ…)
どうやら”フロントシングル”を考えるのは私だけでは無いようです。それよりも…
高橋「今回上りキツそうなんですか?」
A「日光辺りとか、会津若松あたりがだいぶ。」
高橋「うぇぇ。私は迷いに迷ったあげくフロントシングルにしちゃったんですが、マズイですかねぇ。」
A「40T!スゴいねー」
B「おぉ。剛脚。まあ我々は遅いから」
終わった。
コースの詳細はそこまで詳しく確認していないが、早そうな2人組がそう言っているのだ。
そういうことなんだろう。
終わった。。。
そんなことを考えながら出走チェックを済ませ、スタートした高橋でした。
つづく。