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2022/11/03 18:45
こんにちは、スタッフおおもとです。
この度、シクロクロスで使っているSPD用ビンディングシューズを新調しました!
10月に発表になった時『欲しかったやつー!』と思いすぐさま注文、先日早速シェイクダウンとして走りに行ってきました。
イスラエルのシューズブランド『FLR』のシューレースを使用したヒモビンディングシューズです。
『FLR』は近年展開を始めた新しいブランドで、幅が広く日本人の足に合いやすいと話題を呼んでいました。
私も以前試着した時にシューレースモデルの特徴的な履き心地に惚れていたのですが、唯一ラインナップがあったのは『ロードバイク用のナイロンソールモデル』のみ。
『ロードバイク用のカーボンソールモデル』と『シクロクロス用のナイロンソールモデル』があれば・・・と思っていたモデルのうちの1つがこの『K-55 KNIT LACE』なのです。
『FLR』のシューレースモデルの素晴らしいポイントは2つあります。
部分ごとの細かな微調整がしやすく、各部に最適なフィット感を出しやすいです。
真っすぐに並んでいるのではなくジグザグとした配置になっているのが分かりますよね。
足の幅が広いつま先と細くなっていく足首に対して、最適な締め心地を得られるように工夫されているんです。
つま先が窮屈になりすぎず、足首はしっかりと固定が出来るので包み込むような履き心地とハイケイデンスのペダリングでもズレにくいホールド感を両立してくれています。
アッパー素材は強化ナイロン糸を3層で編み込んだニットを使用しており、合皮よりも履き心地に優れ、通気性もバツグンです。
なおバツグン過ぎてこれかれの時期はつま先が冷えやすいという欠点もありますが、しっかりとした防風シューズカバーを付けてもムレにくいという利点でもありますね。
またベロの上部分が弧の字に柔らかい素材に変更されているのでベロが足首に食い込むような感じがないのも好印象です。
アウトソールはグラスファイバーインジェクションナイロンを使ったエントリーモデルで広く使われているナイロン製ですが、つま先からかかとまでが一枚になっており踏み込んだときのたわむ感覚は抑えられています。
従来のSPD対応シューズは土踏まず周辺がねじれるように動き、踏み込んだときに大きくたわむのを感じやすい傾向にありましたが、グラベルロードバイクの存在が大きくなるに連れ、SPD対応シューズもロードバイク用シューズと同じ一枚板が増えましたね。
ロードバイクに乗り慣れているとたわみに対する違和感が大きかったので、こういうタイプが増えてきたのはとても嬉しいです。
オフロード用に限らず、ロードバイクでもSPDを使いたいロングライド派も満足して頂けると思います。
使っていて気になった箇所はいくつかあります。
滑り止めがない為、かかとが浮くほどではありませんが固定されている感じは少ないです。
全体的にしっかりシューレースを緩めておかないと足の出し入れはしにくいです。
かかとの外側にトライアスロン用シューズのような靴ベラとして機能する引っ張るループが欲しいですね。
毎回ちゃんとヒモを緩めて足を入れ、ヒモを引っ張りながらフィット感を出していく調整のルーティンを楽しめる人なら難点というほどではないでしょう。
ニット素材のシューレースタイプとしては破格と言える値段設定ですし、締め付け感の少ない包まれるような履き心地はグラベルライドを気軽に楽しみたい時の気分にとても合います。
ガチ過ぎない感じが心地よいビンディングシューズですね。
今回ご紹介した『FLR』は普段在庫をしていないブランドとなります。
お取り寄せでご用意可能ですので、気になった方はスタッフまでご相談ください。