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2024/07/14 14:17
先日TREK MADONE GEN8の試乗&勉強会に参加しました。
試乗前にポイントのレクチャーを受け、試乗後も参加スタッフの質疑応答が時間一杯続いていました。
MADONE GEN8のポイントは新しい切り口のエアロダイナミックですが、それを含めた数々のブラッシュアップの結果がどのような走りをもたらすのか?
OCLV800比20%高い強度のOCLV900カーボンと3D個体モールドでのフレーム製作、ワンピース構造のフロントフォークなど、全体的にシェイプアップした外観と軽量化にもかかわらずフレーム剛性はGEN7より上がっているのも頷けます。
更に改良されたISOFLOW、ライダーの空力も配慮した1体型ハンドル。
聞けばMADONE GEN8においては、SLRはSLに比べてフレームの横剛性が高いにもかかわらず、振動吸収特性はSLよりも優れているデータが出ているそうです。
電動専用とメカニカル対応などの設計の違いもあるかもしれませんが、SLRとSLはMADONE GEN8の同じ型でOCLV900とOCLV500、素材特性の違いの結果なのか質問しましたが剛性コントロールの方向性の差異が出るかは不明だそうです。
MADONE GEN7と同等空力で更に高剛性(フレーム剛性で20%アップとは謳ってません)、尚且つ軽量でEMONDA並みの軽さのMADONE GEN8。エアロバイクとクライミングバイクに分けた方がそれぞれの特性を生かしたバイクが作れると言われた時代を置き去りにする妥協なきエアロオールラウンダー。
以前、EMONDA SLR 3RDとDOGMA F12 XIGHT DISKを乗り比べの経験からも新しいMADONE SLR GEN8 試乗前のレクチャーで期待は高まります。
現在の私のバイクは22DOGMA F +GOKISO DISC&ENVE SES3.4RIM、ここが今回のベンチマークとなります。
今回試乗したモデルは、MADONE SLR 9 AXS
ハンドルはAERO RSL ROAD,最新のSRAM RED,AEOLUS RSL 51などなど流石の最新スペック、
走り出しは普段乗っているバイクがアレなので特段驚きはなく、フラッグシップならではの軽い感じかな?ポジション概ねいいのになんかタイミング合わない感じの第一印象。
硬さは感じるが、普段乗っている硬さと違うのでむしろ戸惑ってしまい、信号スタートでMADONE GEN8 SLに乗る奥平店長に千切られそうになったりして、如何に自分がMADONE GEN8 SLRを走らせていないのを感じて改めて丁寧にペダリングするも、なんかシックリしないなーなんて不忍池で折り返し。
帰りは信号スタートガチ目に踏んでようやく合ってきた感触出たところで巡行からもう一踏みして車の流れに合わせるかんじで踏み続けたところで、ギア掛け気味でも踏み抜かせてくれるよね感が沸き出てやっぱりMADONEだ!となった訳です。これはEMONDA 3RDの時に感じた巡行からの再加速時の感触も改善されているということです。
個人的に硬めのバイクはトルクを掛けた時こそ、そのバイクの持つ走りの本当の軽さが出ると思っています。
伝統的にガチガチ感を出さないTREKという個人的感想ですが、フレーム剛性上げてもしなやかな硬質感は流石8代目。
振動吸収特性も速度の上がった状態で衝撃受けた時のバイクの安定性を保ってこそなので今回の試乗では特筆すべき感想は残念ながらありません。でも言われてみればアスファルトの凸凹がほとんど気にならなかったのも事実です。ISOFLOW効いてたんですね。
何と言っても今回は試乗時間が短く、触りのインプレッションです。お粗末さまでした。
TREKロードバイクのフラッグシップの今まで進化過程で感じていたものがあります。
今までは、たとえばMADONEの新型が出ました、次のEMONDAは新型MADONE的要素を取り込みつつ新しいEMONDAへと進化し、次のDOMANEも新しいEMONDA的要素を取り込みつつ進化という具合に3つのラインナップそれぞれの使命を強化しながらも、MADONEとEMONDAとDOMANEは共鳴するように互いに影響し合って進化してきたイメージを個人的に持っていました。
今回のMADONE GEN8はMADONEラインとEMONDAラインの統合という大胆なプロダクト故に、MADONEでありEMONDAでもあるけれど、それだけでは収まらない新しいTREKバイク要素が支配的で、試走中の違和感の原因かと思われます。
試乗した皆さんは良いって言うけれど、自分の心中は穏やかではありません。自分の好みでは無かったことを踏まえてもそのポテンシャルは想像を超えていたのも事実でした。
エアロオールラウンダーの新領域へ踏み込んだMADONE GEN8 SLR
恐るべし、TREKの開発力!
TREK の皆様ありがとうございました。