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【SHIMANO】ドロップハンドル対応コンポの新作登場!ロードバイク・グラベルバイクに変化をもたらす『CUES』ってどんなコンポ?
by: 大元英俊

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    シマノが新たに『CUES』のドロップハンドル対応コンポーネントを発表!

    ロード・グラベル・クロス・マウンテンまで幅広く対応する互換性を持つ『CUES』がスポーツサイクルに新風を巻き起こすことになるのか!?

    今回はこのドロップハンドル対応コンポーネントが果たしてどんな仕様なのかをまとめてみました。

    CUESとは

    まず最初にCUESというコンポーネントについてとても簡単なおさらいしておきましょう。

    従来のコンポーネントは変速段数や用途に応じて分かれていた為、互換性は全くありませんでした。

    ですがCUESは変速段数や用途を超えて一部コンポーネントに互換性を持たせる事で、様々な組み合わせでミックスして使用する事が可能となっています。

    スポーツサイクルのジャンルが多様化し楽しみ方の幅が広がる昨今ですが、そういった需要に応えるように誕生したクロスオーバーコンポーネントなのです。

    以前よりクロスバイクやマウンテンバイク向けのモデルが登場しておりましたが、遂に今回ロードバイク・グラベルバイク向けのモデルが追加登場しました。

    今回はこのモデルについてフォーカスしてご紹介していきます。

    CUES-DHB_JP_20250131

    ドロップハンドル対応:11速

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    フロントシングルでのみ使用でき、フロントダブルでは使用する事が出来ません。

    油圧ディスクブレーキ対応のレバーのみとなっており、フロントシングル仕様のグラベルコンポーネントとして活用が期待されます。

    フロントシングルクランクのギア選択肢は40Tと42T、スプロケットは11-50Tを使用可能です。

    ドロップハンドル対応:10速

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    フロントシングルとフロントダブル、両方がラインナップされています。

    油圧ディスクブレーキ対応のレバーと機械式ブレーキ対応のレバーがラインナップ。

    油圧ディスクブレーキ用のレバー『ST-U6030R』は11速と10速で兼用となっており、対応変速数を切り替えて使用が可能です。

    機械式ブレーキ対応レバーは『NEW SPUER SLR』規格となる為、機械式ディスクブレーキだけでなく従来のリムブレーキにも対応可能で、対応変速数は10速のみとなります。

    フロントダブルクランクの場合はロードバイクに最適な50-34とグラベルバイクに最適な46-32、スプロケットは11-39T。

    フロントシングルクランクのギア選択肢は40Tと42T、スプロケットは11-48Tを使用可能です。

    ドロップハンドル対応:9速

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    フロントシングルとフロントダブル、両方がラインナップされています。

    機械式ブレーキ対応のレバーのみがラインナップ。

    フロントダブルクランクの場合はロードバイクに最適な50-34とグラベルバイクに最適な46-32、スプロケットは11-36T。

    フロントシングルクランクのギア選択肢は40Tと42T、スプロケットは11-41Tか11-46Tを使用可能です。

    ESSA-DHB_JP_20250131

    ドロップハンドル対応:8速

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     CUESをメインにご紹介してきましたが、同時に8速用コンポーネントとして『ESSA』にもドロップハンドル対応コンポーネントが発表されております。

    こちらはフロントシングル専用となっており、チェーンリングは40Tと32Tの2種類、スプロケットは11-45Tが使用可能です。

    レバーは機械式ブレーキ対応のみとなっております。

     こちらはCUESとの互換性はありません。

    対応フリーボディ

    フリーボディ規格は『HGスプライン M』を採用しております。

    このフリーボディはロード10速まで対応のフリーボディとなっており、旧10速コンポーネント時代のホイールを活かして9速8速のCUESで組み直す事が可能です。

    CUESの11速スプロケットを取り付けることも可能ですが、11速はレバー側がリムブレーキに対応していない為、実質使用不可能となっています。

    参考価格

    コンポーネント価格は油圧ディスクブレーキの場合はフロントシングルで約11万円、フロントダブルで約12万円前後となっています。

    機械式の場合はレバーの価格が下がりますが、機械式ブレーキキャリパー『BR-RS305』の価格が油圧ブレーキキャリパー『BR-U6030』の倍程度の値段がする為、金額としては同等になるかと思われます。

    従来コンポーネントとの互換性

    リアディレイラーは一部MTBモデルとの互換性があります。(RD-M8130 / RD-M5130)

    ですが基本的には互換性がなく、例えば変速数が同じでも『ULTEGRA』や『105』とミックスして使用する事は出来ません。

    あくまでもCUESシリーズ内での互換性が幅広いコンポーネントとなっています。

    オススメのユーザーは?

    CUESはレース用途のコンペティションユースではなく、スポーツ・アーバン・ツーリングなどアクティビティに最適なコンポーネントとなっています。

    今後はメーカー完成車に続々採用され、まずエントリーモデルでは当たり前の存在になるはずです。

    既にスポーツサイクルを楽しんでいる方であれば、カスタムで活用して自身のライドスタイルに最適な一台を作り上げるのにも役立てる事が出来ると思います。

    耐久性が高い事が取り柄にもなっており、毎日乗車するデイリーユースのスポーツサイクルにもうってつけとなっています。

    ご自身のカスタムに役立ちそうなモデルはありましたでしょうか。

    載せ替えについてはワイズロード東大和店までぜひご相談ください。