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ワイズロードフジグラン広島店 Y'sRoad hiroshima
2019/06/14 11:13
クリス・フルーム、試走中の落車で骨折リタイア!!
ドーフィネ第4ステージ、個人タイムトライアルのコース試走中のこと。
話によれば手鼻をかんでいる時に?風にあおられて壁にぶつかったとか。
大腿骨骨折の重傷で7月のツール・ド・フランスはもちろん欠場。
5勝クラブへの加入はお預けとなってしまいました・・・
そういえば、ジロ・デ・イタリアの前にもエース(予定)のベルナルが
骨折で不参加、なんてこともありました。
同じくツールの前哨戦に位置づけられる、ツール・ド・スイス出場予定の
ゲラント・トーマスには何事もないといいのですが。
変な連鎖は本当に避けて欲しい・・・
フルームのケガからの早期回復と、可能であれば「ブエルタ」での復帰を
とにかく期待したいところです。
で、ドーフィネの結果を受けてこの「INEOSカラー」をご紹介する予定で
いましたが、まさかこんなカタチになってしまうとは・・・
〇PINARELLO DOGMA F12 TEAM INEOSカラー
フレームセット ¥700,000-+TAX / ¥730,000-+TAX(DISK仕様)
F10からF12へのフレームとしての進化は、以前ご紹介したDISK仕様と共通。
ノーマルブレーキ仕様もダイレクトマウント式に変更されているのでそれに
合わせて各部の形状や剛性もきっちりチューニングされています。
チームINEOSが頑なにディスクブレーキを使わないのは単に戦略的な理由で
あって、ブレーキシステムそのものに否定的なわけではありません。
それをわかっていながら、社長のファウストさんはマーケティング的な都合を
強要せず、プロチームが求めるクオリティできっちりノーマルブレーキ仕様も
作ってきました。
その心意気がなんとも男前です。
まだ詳細未定な段階ではありますがお約束の「X-LIGHT」も登場する予定。
間違いなくこのINEOSカラーも出てくることでしょう。
より幅広になり、より厚みを増した形状となったフロントフォーク。
剛性アップ以上に整流効果アップを狙った変更なんだとか。
新型フレーム&フロントフォークのエアロ形状を見直していった結果
時速40Km走行時で8W分空気抵抗が軽減されるという結果が。
F10比で8Wですから、F8比なら軽く2桁Wがセーブできるでしょう。
ヘッドのベアリングは上下ともに1.5インチ化。
こちらも剛性アップが狙いではなくケーブル類をステアリングコラム経由で
フレーム内に内蔵するための変更とのことです。
ヘッドが太くなった分空力的には不利になるはずですが、中央部の絞りを
大きくとること整流効果を高めその影響を最小限に抑えています。
キャリパーブレーキがすっぽり収まるような形状のリア集合部はF8以来の伝統。
取り付け台座の位置をシビアに見極めることで、ブレーキ剛性を保ったまま
28Cのワイドタイヤにも対応可能になっています。
BBからチェーンステーはボリュームアップ。
スクエアな形状とすることで、F10と比較して10%の剛性アップを実現。
INEOSカラーのグラデーション具合も良く分かります。
余談ですが
INEOS、SUNWEB、CCCのチームジャージがどれも赤系~黒グラデで、
プロトン内で区別がつきにくいのはなんとかならないでしょうか。
地元でのデビュー戦となったヨークシャーの勝利以降、今一つツキに
見放されているようなINEOSですが・・・
ツールではおそらく「G」と「ベルナル」のダブルエース体制かと。
徹底的にレースをコントロールしまくる「最強チーム」の復活を
ぜひとも期待したいところです。